記事の監修

Web集客・マーケティングの専門家として、15年間にわたり厳格な基準と緻密な戦略をもって中小企業の成功を導く。
一時的な集客の手法に頼ることなく、中長期的な効果を持続させる本質的なWeb集客の構築に注力。
『恵ある集客を。』をスローガンに掲げてクライアント様のサービスや商品の核心的な魅力を、的確にターゲットに伝えることを重視したWebサイト運用をサポート。
「デザインが古くなったので、ホームページを作り直したい」
「問い合わせが増えないのは、ホームページが古いからではないか」
「リニューアルしたら検索からの訪問が減った、という話を聞いて不安だ」
中小企業のWeb集客を15年ご支援してきた立場からお伝えすると、リニューアルで集客を落とさないために先に押さえることは2つあります。1つは、今のホームページのどのページで集客しているか。もう1つは、誰に・何を伝えるかです。どちらも制作会社の側からは見えにくいため、任せきりにすると、この2つの確認が抜け落ちます。
この記事で分かることは、次の3つです。
- ホームページのリニューアルを何から始めるか(6つの手順の全体像)
- 制作会社に任せきりのリニューアルで、集客が落ちる4つの原因
- 制作会社に依頼する前にそろえて渡す資料(集客しているページの一覧、URLの対応表など6つ)
- ホームページのリニューアルを考えているが、何から始めればよいか分からない方
- 作り直して、検索からの訪問や問い合わせが減らないか心配な方
- 制作会社に何を伝えて依頼すればよいかを知りたい方
ホームページのリニューアルは何から始める?集客を落とさない進め方の全体像

ホームページのリニューアルは、今のホームページで集客しているページを確かめることから始めます。そのうえで目的と「誰に・何を伝えるか」を決め、ページの役割を割り当ててから制作会社に依頼する、という順番です。この章では、リニューアルの考え方、必要かどうかの判断、費用と期間、6つの手順の全体像を順に整理します。
ホームページのリニューアルとは:見た目より先に「誰に・何を伝えるか」を決め直すこと
ホームページのリニューアルは、デザインや構成、更新の仕組み(WordPressなど、ページを編集するための仕組み)をまとめて作り直すことです。一部のページや機能だけを直す「改修」より範囲が広く、ページの構成やURLが変わることもあります。
見た目が新しくなれば、会社の印象は良くなります。スマートフォンで見やすくなる、社内で更新しやすくなる、といった利点もあるでしょう。ただ、集客や問い合わせが増えるかどうかは、見た目だけでは決まりません。見込み客が探している情報に答え、自社を選ぶ理由が伝わるかどうかで決まります。
そのためリニューアルは、「誰に・何を伝えるホームページにするか」を決め直す機会として進めます。デザインは、その決め事を伝えるための手段です。
リニューアルは必要か:作り直すか、一部の改修で足りるか
作り直しを考えるのは、次のような状態になったときです。
- 事業やサービスの内容が変わり、ページの構成が今の事業に合わなくなった
- ブランディングを見直し、会社の見せ方を変えたい
- スマートフォンで見づらい、表示が遅いなど、使い勝手の問題がサイト全体に広がっている
- 更新の仕組みが古く、社内でページを直せない
- ページが増えすぎて、必要な情報にたどり着けない
問い合わせが減った、一部のページの情報が古い、といった問題は、作り直さなくても改修で直せることがあります。反対に、集客しているページまで作り直すと、検索からの訪問を失うこともあります。作り直すか改修で足りるかの判断基準は、次の記事が参考になるはずです。
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リニューアルの費用と期間の考え方
費用は、作り直す範囲で決まります。ページ数、デザインを一から作るか、原稿や写真を新しく用意するか、更新の仕組みを入れ替えるかで変わります。見積もりの金額が会社ごとに大きく違うのは、想定している範囲が違うためです。作り直す範囲を自社で決めてから見積もりを取ると、金額の差の理由が読めるようになります。
期間の目安は、めぐみやの制作では、ご相談から公開まで平均2〜3か月です。内容によって変わります。このあと説明する6つの手順のうち、自社で決める手順1〜5を発注の前に済ませておけば、目的が定まらずに制作が止まる場面は減らせるはずです。費用の目安と見積もりの見方は、次の記事にまとめています。
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リニューアルは6つの手順で進める
6つの手順のうち、手順1〜5は発注する側が決めることです。制作会社に依頼するのは手順6から。表の「集客の専門家」は、制作会社とは別に、Web集客の分析や設計を担うコンサルタントなどを指します。めぐみやは、集客の設計と制作の両方を承っています。
| 手順 | やること | 主に決める人 | この記事の章 |
|---|---|---|---|
| 1. 集客しているページとURLを確かめる | 検索結果に表示された回数(検索語ごと)、ページごとの閲覧数、問い合わせの経路を書き出し、残すページを決める | 自社(数字の分析は集客の専門家に頼める) | 手順1の章 |
| 2. 目的と目標を決める | いま一番困っていることから、ホームページの目的を1つに絞る | 自社 | 手順2〜4の章 |
| 3. 誰に伝えるかを決める | 見込み客の悩みと、検索するときの言葉を書き出す | 自社 | 手順2〜4の章 |
| 4. 何を伝えるかを決める | 同業他社との違いと、伝えたい魅力を言葉にする | 自社 | 手順2〜4の章 |
| 5. ページの役割と検索語を割り当てる | サービスページから順に、ページごとに応える検索語を決める | 自社(割り当ての設計は集客の専門家に頼める) | 手順5の章 |
| 6. 制作会社に依頼し、公開の前後を確かめる | 手順1〜5の結果を渡し、原稿・デザインの案と、公開前後の設定を確かめる | 制作会社(確認は自社) | 手順6の章 |
制作会社への頼み方を先に知りたい方は、手順6の章からお読みください。次の章では、手順1〜5を飛ばして依頼すると何が起きるかを説明します。
制作会社に任せきりのリニューアルで、集客が落ちる4つの原因

冒頭で触れた2つ(集客しているページと、誰に・何を伝えるか)を押さえないまま任せきりにすると、見た目が整っても集客が落ちることがあります。制作会社はホームページを作るプロですが、この2つは制作会社の側からは見えにくい部分です。
めぐみやに寄せられる「リニューアル後に集客が減った」というご相談の大半は、URLやコンテンツの変更に伴う準備が足りていないケースです。既存の資産(集客していたページや検索での評価)を押さえないまま進めると、こうした準備が抜け落ちます。リニューアル後に集客が落ちる原因は、そのほかのものも合わせると次の4つに分けられます。
原因1:集客していたページとURLを確かめずに作り直す
古いページを消したりURLを変えたりするときに欠かせないのが、古いURLから新しいURLへ自動で案内する設定(リダイレクト)です。リダイレクトが無いと、そのページが検索で得ていた評価は、新しいページに引き継がれないことがあります。検索結果や他のサイトから来た人も、「ページが見つかりません」の画面に着いてしまいます。
静岡県で押出成形加工を営むエクセル東海様からも、リニューアルの後に集客とお問い合わせが減ってしまった状態でご相談をいただきました。原因は、古いURLから新しいURLへのリダイレクトなどの処理が行われていなかったことでした。防ぐ方法は手順1で説明します。すでに減ってしまった場合の切り分けと復旧の順番は、次の記事にまとめています。
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原因2:目的と、誰に向けるかを決めないまま、デザインから入る
誰に向けたホームページかが決まっていないと、デザインの良し悪しを判断する基準がありません。社内の好みで色や写真を選ぶことになり、見込み客が知りたいことより、会社が言いたいことが前に出ます。ご支援の現場で、成果が出ていないホームページに多かったのも、見込み客のニーズに応えず、自社の言いたいことだけを書いている状態でした。
目的が定まらないことは、集客だけでなく制作の進み方にも響きます。めぐみやの制作の現場でも、遅れややり直しの原因で多いのは、目的や目標が定まっていないまま進めることです。防ぐ方法は手順2と手順3で説明します。
原因3:何を魅力として伝えるかが決まっていない
任せきりのリニューアルで集客が落ちたご相談では、URLの準備不足のほかに、何を魅力として伝えたいかが決まらないまま進めたケースも多く見られます。制作会社は、渡された原稿や今のページをもとに作ります。自社の強みが言葉になっていなければ、新しいページにも書かれません。
その結果、同業他社と同じような説明が並び、見込み客が比べたときに選ぶ理由が見つからなくなります。防ぐ方法は手順4で説明します。
原因4:どのページでどの検索語に応えるかが決まっていない
SEOは、検索結果で上位に表示されるための対策です。めぐみやがご相談を受けるなかで、制作会社に任せて作ったサイトにSEOの面からよく抜けているのが、キーワード設計とディレクトリ設計です。キーワード設計は、どのページでどの検索語に応えるかを決めること。ディレクトリ設計は、URLや階層を、ページのまとまりごとに数字を追える形に分けることです。たとえば、サービスのページを「/service/」の下にまとめます。
キーワード設計が無いと、検索する人が使う言葉がページに入りません。ディレクトリ設計が無いと、公開した後に、どのページのまとまりで効果が出たのかを数字で確かめにくくなります。防ぐ方法は手順5で説明します。
4つの原因のどれかに心当たりがあるなら、制作会社に依頼する前に、今のホームページの数字と伝える魅力を整理しておくと安心です。その整理を、制作に入る前にお客様と一緒に行うのがめぐみやのやり方です。

めぐみやのWeb集客コンサルティング
Webサイトを活用して売上と利益向上を目指しませんか?
めぐみやが集客からサイト運営まで一貫してサポート致します。
手順1:今のホームページで集客しているページとURLを確かめる

リニューアルの最初の手順は、今のホームページのどのページが、どの検索語で集客し、問い合わせにつながっているかを確かめることです。リニューアルのご相談を受けたとき、めぐみやが最初に行うのも、今のホームページのパフォーマンスの分析です。ここで残すページが決まり、URLの対応表を作る材料がそろいます。
集客しているページと検索語を書き出す
使うのは、Googleが無料で提供しているSearch Console(サーチコンソール)とGA4(Googleアナリティクス)です。前年の同じ月と比べられるよう、できれば直近13か月分を見ます。
| 調べること | 見る場所 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 検索で表示・クリックされているページ | Search Console「検索パフォーマンス」の「ページ」 | 残すページの候補を決める |
| ページごとの検索語 | Search Console「検索パフォーマンス」でページを絞り、「クエリ」を見る | 新しいページでも同じ検索語に応えるための材料にする |
| ページごとの閲覧数 | GA4「探索」で、ページパスと閲覧数(GA4の項目名は「表示回数」)を並べた表を作る | よく見られているページを確かめる |
| 最初に訪れたページと経路 | GA4「探索」で、ランディングページと「セッションの参照元 / メディア」を並べた表を作る | 検索・広告・SNSのどこから、どのページに来ているかを確かめる |
Search Consoleの数字は、Google検索だけのものです。一方、GA4の「自然検索(Organic Search)」は、広告以外の検索からの訪問です。Yahoo!やBingからの訪問も入るため、2つの数字はそろいません。数字が合わなくても、設定の誤りではありません。GA4でGoogle検索の分だけを見るときは、「セッションの参照元 / メディア」を「google / organic」に絞ります。
問い合わせにつながっているページと経路を確かめる
次に、問い合わせにつながっているページを確かめます。めぐみやが最初に見る数字は、サービスページの閲覧数です。売上に近いページが見られているかどうかが分かるからです。問い合わせが少ないときは、訪問者がどのページで離れているか(離脱ポイント)を見ます。GA4「探索」で、ページごとの離脱数を並べた表が手がかりです。
問い合わせフォームの送信完了をGA4で計測していれば、どの経路から来た人が送信したかも分かります。計測していない場合に代わりに使える材料は2つ。件数の推移はフォームの受信件数で、経路は、問い合わせをくれたお客様に「どのページを見たか」を聞いた内容で補います。
ここで見つかった「問い合わせにつながっているページ」は、リニューアル後も残すか、同じ役割のページを新しいホームページに用意します。
残す・直す・まとめる・なくすページを決め、URLの対応表を作る
書き出したページを、次の4つに分けます。
- 残す:集客や問い合わせにつながっているページ。URLも、できれば変えない
- 直す:見られているが内容が古いページや、問い合わせにつながっていないページ
- まとめる:内容が重なっているページ
- なくす:役目を終えたページ
分けたら、古いURLごとに扱いを書いた「URLの対応表」を作ります。新しいURLの列は、手順5でURLの分け方を決めてから埋めます。表計算ソフトで作れば十分で、完成すると次のような表になります。
| 旧URL | 新URL | 扱い | メモ |
|---|---|---|---|
| /service/web-design/ | /service/web-design/ | 残す(URLそのまま) | 検索からの訪問が多い |
| /service/repair/ | /service/repair/ | 直す(URLそのまま) | 見られているが、料金と事例が古い |
| /works/a.html | /works/merged-case/ | まとめる(統合したページへリダイレクト) | b.html と内容が重なっている |
| /works/b.html | /works/merged-case/ | まとめる(統合したページへリダイレクト) | a.html と内容が重なっている |
| /news/2019-01.html | (なし) | なくす(404または410を返す) | 閲覧がほとんど無い古いお知らせ。代わりになるページが無い |
| /company.html | /company/ | 残す(URLを変えてリダイレクト) | 問い合わせの前によく見られている。サイト全体でURLの形をそろえるため変更 |
消すページでも、関連の深い代わりのページがあれば「まとめる」に入れて、そのページへリダイレクトします。関連する移転先が無い場合は、無理にトップページや一覧ページへ転送せず、404または410(ページが存在しないことを伝える応答)を返すのが適しています。関連の薄いページへ転送すると、Googleに「実質的に存在しないページ」として扱われ、旧ページの評価が引き継がれないことがあるためです。この対応表は、手順6で制作会社に渡す資料の1つになります。
目的・見込み客・伝える魅力を決める(手順2〜4)

手順2〜4では、ホームページの目的、誰に向けるか、何を伝えるかの3つを、発注の前に自社で決めます。どれも、制作会社には決められない内容です。ここで決めた内容は、デザインの良し悪しを判断する基準にもなります。
手順2 目的と目標:いま一番困っていることから1つに絞る
目的を聞くと、「会社案内も、集客も、採用も」と複数出てくることがよくあります。全部を同じ重さで追えば、どのページも焦点がぼやけてしまうでしょう。目的が複数出てきたとき、めぐみやが伺うのは「いま一番困っていること」です。それを解決する役割を、ホームページの主な役割にします。
目的が決まったら、次は目標の数字です。「サービスページの閲覧数」「問い合わせ数」のように、手順1で確かめた数字と同じものを使えば、公開の前と後で比べられます。比べ方は公開後の章で説明します。目的の決め方と、役割ごとに見る数字は、次の記事で解説しています。
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手順3 誰に:見込み客の悩みと、検索するときの言葉を書き出す
次に、ホームページで伝える相手を決めます。業種や年代、会社の規模といった属性に加えて、その人がどんな悩みを抱え、どんな言葉で検索するかまで書き出します。材料は、社内にそろっているはずです。
- 営業や電話で、お客様からよく聞かれる質問
- 問い合わせフォームに書かれていた相談の文面
- 手順1で書き出した、Search Consoleの検索語
検索語には、見込み客が実際に使う言葉が並んでいます。社内での言い方と違うことも多いため、ページの見出しや説明に使う言葉を決める材料になります。
手順4 何を:なぜその事業をしているのかから、伝える魅力を言葉にする
最後に、見込み客に何を伝えるかを決めます。同業他社と比べられたときに、自社を選ぶ理由になる魅力です。集客に成功している会社に共通しているのは、自社の強みを理解していることです。
とはいえ、自社の強みは社内にいるほど当たり前になり、言葉にしにくくなります。めぐみやでは、強みを言葉にするために「なぜその事業をしているのか」「どんなときにやりがいを感じるか」などを伺います。答えの中から、同業他社が言っていない言葉を探すためです。
原因1で触れたエクセル東海様のご支援では、強みを言葉にするために工場も見学させていただきました。お客様からは「当社工場を見学の上、同業他社との違いや独自技術の内容を理解いただき、Webサイトに落とし込んでいただけた」との声をいただいています。
めぐみやのWeb集客コンサルティングでは、ヒアリングを通して、伝える魅力を言葉にするところからご支援しています。

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手順5:ページの役割と、応える検索語を割り当てる

手順5では、手順2〜4で決めた内容を、ページの役割と検索語に落とし込みます。ページの一覧(サイトマップ)は制作会社が作ることが多いため、手順5はその前に自社で決めておく作業です。制作会社に任せたサイトで抜けやすい部分でもあります。
ページの役割は、サービスページから先に決める
ページの役割は、サービスページから先に決めます。めぐみやでも、構成を決めるときは最初にサービスページを決めています。見込み客が依頼するかどうかを判断する、売上に最も近いページだからです。
手順4で決めた魅力は、サービスページで最も詳しく伝えます。トップページは、訪問者をサービスページや会社の情報へ案内する役割として、サービスページの後に決めます。
ページごとに応える検索語を割り当てる
次に、ページごとに「どの検索語に応えるか」を割り当てます。材料は、手順1で書き出した検索語と、手順3で書き出した見込み客の言葉です。地域で外壁塗装を請け負う会社を例にすると、次のような表になります。
| ページ | 役割 | 応える検索語の例 |
|---|---|---|
| サービスページ(外壁塗装) | 依頼するかどうかを判断してもらう | 外壁塗装 +地域名、外壁塗装 費用 |
| 施工事例 | 仕上がりと進め方を見てもらう | 外壁塗装 事例 +地域名 |
| よくある質問 | 依頼する前の不安に答える | 外壁塗装 期間、外壁塗装 雨の日 |
| 会社案内 | 信頼できる会社かを確かめてもらう | 会社名、会社名 評判 |
1つのページに検索語を詰め込みすぎれば、そのページが何に答えるのかはぼやけるものです。反対に、同じ検索語を複数のページに割り当てると、自社のページどうしで評価が分かれ、どちらも検索結果の上位に出にくくなることがあります。割り当ての表は、手順6で制作会社に渡す資料の1つです。
公開後に効果を比べやすいURLの分け方にする
URLは、ページのまとまりごとに分けます(原因4で触れたディレクトリ設計)。たとえばサービスのページは「/service/」、事例のページは「/works/」の下にまとめます。
こう分けておけば、URLの先頭を指定するだけで、ページのまとまりごとに数字を確かめやすくなります。Search Consoleなら検索からのクリック数、GA4なら閲覧数といった数字です。リニューアルの効果を、まとまりごとに公開前と比べられるのも利点です。一方、URLの先頭で集計するだけでは、事例ページから問い合わせページへ進んだ人数までは分かりません。ページ間の移動は、GA4の「探索」の中にある「経路データ探索」や「ファネルデータ探索」で確かめます。URLの分け方を公開後に変えるとリダイレクトが増えるため、作り直す今のうちに決めておきます。ただし、残すページのURLは変えないのが基本です。整理のために変えるなら、URLの対応表に新しいURLを書き、リダイレクトします。
ページの構成と、各ページに載せることは、次の記事で詳しく解説しています。
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手順6:制作会社に依頼し、公開の直前・直後を確かめる

手順6で、手順1〜5の結果を制作会社に渡して依頼します。渡すものがそろっていれば、制作会社は何を作るかを推測せずに済み、見積もりや提案も比べやすくなるはずです。公開の直前と直後には、集客を落とさないための確認を自社でも行います。
依頼の前にそろえて渡すもの
| 渡すもの | 中身 | この記事の章 |
|---|---|---|
| 集客しているページの一覧 | ページごとの閲覧数・検索語・問い合わせへのつながり | 手順1 |
| URLの対応表 | 旧URL・新URL・扱い(残す・直す・まとめる・なくす) | 手順1の対応表 |
| 目的と目標 | いま一番困っていること・目標にする数字 | 手順2 |
| 伝える相手 | 見込み客の悩み・検索するときの言葉 | 手順3 |
| 伝える魅力 | 同業他社との違い・自社を選ぶ理由 | 手順4 |
| ページの役割と検索語の割り当て | ページごとの役割・応える検索語 | 手順5の表 |
表に原稿を入れていないのは、原稿の叩き台を制作会社に頼むこともできるためです。めぐみやの制作でも、叩き台を作ることができます。叩き台を頼む場合も、手順4の魅力が入っているかの確認は自社の役目です。制作会社の選び方は、次の記事で解説しています。
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URLの対応表とリダイレクトを、発注の条件に入れる
URLの対応表は渡すだけで終わらせず、「対応表のとおりにリダイレクトを設定すること」を発注の条件として見積もりに入れてもらいます。条件に入っていないと作業の範囲外として扱われ、公開の時点で設定されていないこともあるためです。見積もりの段階で、リダイレクトの設定が含まれているかを確かめておきます。
ドメイン(「example.co.jp」のような、ホームページの住所にあたる部分)も、事業上の理由が無ければ変えないほうが安全です。ドメインを変えると、すべてのページのURLが変わります。
決めた魅力がページに書かれているかを、社内で確かめる
原稿やデザインの案ができたら、手順4で決めた魅力がページに書かれているかを確かめます。専門知識がなくても、社内でできる確認です。
確かめ方は、サービスページを見込み客の目で読み、同業他社のページと並べて、自社を選ぶ理由が読み取れるかを見ることです。読み取れなければ、デザインより先に原稿を直します。

リニューアルのお知らせは、公開前の事前告知と当日の2回出す
既存のお客様や取引先には、リニューアルを事前に知らせます。ページの場所やURLが変わると、ブックマークから来た人が迷うためです。お知らせは、トップページのお知らせ欄、メール、SNSで、公開の前と公開の当日に出します。
公開前のお知らせには、公開の予定日を書きます。当日のお知らせに書くのは、公開日、変わったこと、変わらないこと(お問い合わせの窓口など)の3つです。当日の例文は次のとおりです。
公開の直前・直後に確かめること
公開の直前・直後には、次の4つを自社でも確かめます。確認のタイミングは、1が公開の作業をするとき、2〜4が公開の直後です。制作会社に任せた作業でも、自社の目で見ておけば、集客が落ちる原因を公開の日のうちに見つけられます。
- 検索エンジンに表示させない設定が外れているか:制作中のサイトは、検索結果に出ないよう設定されていることがあります。公開後も残っていると、検索に出なくなります
- リダイレクトが動いているか:URLの対応表の旧URLをいくつか開き、新しいURLに移るかを確かめます
- 問い合わせフォームが送れるか:実際に送信し、通知のメールが届くかを確かめます
- 計測用のコード(タグ)が入っているか:GA4の計測用のコードが新しいページにも入っているか、公開当日の訪問が記録されているか、問い合わせの送信完了が計測されているかを確かめます
あわせて、検索に関わる技術的な設定も、制作会社に確かめてもらいます。確かめてもらうのは、次の3点です。
- 「検索エンジンに表示させない設定」が、公開用に戻っているか。noindex の指定や、robots.txt で検索エンジンの巡回(クロール)を止める設定を指します
- canonical(正規のURLを示す指定)が、新しいURLを指しているか
- XMLサイトマップ(検索エンジンに渡すページの一覧)に、新しいホームページのURLが載っているか
公開後もしばらくは、Search Consoleの「ページ」の画面で、登録されないページや404が増えていないかを確かめます。
制作会社側で進む依頼から公開までの工程と、工程ごとに自社がやることは、次の記事で解説しています。
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集客の設計を踏まえたホームページの制作とリニューアルは、めぐみやでも承っています。

めぐみやのWebサイト制作
効果的なWebサイトを作りたいけれどどうすれば良いかお悩みではありませんか?
集客と運用の実績を活かし御社ビジネスの成果に直結するWebサイトを構築致します。
公開後は、公開前と同じ条件で数字を比べて直していく

リニューアルの効果は、公開前と同じ数字を、同じ条件で比べて確かめます。公開した後も、数字を見ながらページを直していくことで、新しいホームページが集客に使えるものになっていきます。
公開前と同じ数字を、同じ日数で比べる
比べるのは、手順1で確かめた数字です。検索からの訪問、サービスページの閲覧数、問い合わせ数を、公開前と同じ日数で並べます。季節によって問い合わせが増減する業種なら、前年の同じ月との比較も欠かせません。
公開の直後は、検索結果の順位が上下することがあります。数日の数字で判断せず、判断できるだけの件数がたまるまで待つのが近道です。GA4で見る数字と、その数字から判断できることは、次の記事で解説しています。
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減ったときは、まず減り方を切り分ける
公開後に数字が減ったら、まず何が減ったのかを分けます。減り方によって、確かめる場所が違うためです。
- 検索からの訪問が減った:URLの対応表に載せたページが新しいサイトでどうなっているか、リダイレクトが動いているかを確かめる
- 訪問は変わらず、問い合わせが減った:サービスページから問い合わせまでの導線と、フォームが送れるかを確かめる
- GA4の数字だけが減り、問い合わせの実数は変わらない:計測用のコード(タグ)が新しいページにも入っているかを確かめる
減り方ごとの確かめ方と復旧の順番は、原因1で紹介した記事「ホームページのリニューアル後に集客が減った原因と復旧の順番」に詳しく書いています。
数字が減ったページから、1ページずつ直す
直すときは、数字が減ったページと、訪問者がサービスページへ進んでいないページから順に、1ページずつ手を入れます。一度にまとめて直すと、どの変更が効いたのか分からなくなるためです。勘で直して失敗する型としてご相談が多いのは、デザインを感覚で変えることと、AIツールが出した改善案をそのまま当てること。直す前に立ち返る先は、手順2〜4で決めた内容です。直した日を記録しておけば、同じ条件で前後を比べられます。
改善点の見つけ方と直す順番は、次の記事で解説しています。
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自社で決めること、専門家に頼むこと

リニューアルで自社にしか決められないのは、目的と、誰に・何を伝えるかです。制作は制作会社に任せ、数字の分析や検索語の割り当ての設計は集客の専門家の手を借りる、という分け方もできます。作業ごとの分担は次のとおりです。
※表の印は、○が主に担う、△が一部を担う、−が担わないことが多い、を表します。
| 作業 | 自社 | 制作会社 | 集客の専門家 |
|---|---|---|---|
| 集客しているページとURLを確かめる(手順1) | ○ 残すページを決める | △ 依頼すれば対応する会社もある | ○ 数字を分析し、残す案を出す |
| 目的・誰に・何を決める(手順2〜4) | ○ 決める | − | △ ヒアリングで言葉にする手伝い |
| ページの役割と検索語の割り当て(手順5) | ○ 割り当てを決める | △ 構成を提案する | ○ 割り当ての案を設計する |
| デザイン・制作・公開(手順6) | △ 確認する | ○ 作る | − |
| 公開後の数字の確認と改善 | △ 数字を見る | △ 保守の範囲で修正する | ○ 分析して、直す順番を決める |
自社にしか決められないこと
目的、伝える相手、伝える魅力の3つは、外の人が代わりに決めることはできません。専門家はヒアリングで言葉にする手伝いはできても、答えを持っているのは社内の人だけです。決めた内容がページに書かれているかも、手順6で説明したとおり社内で確かめられます。
専門家に頼んだほうがよいこと
今のホームページの数字から残すページを決める作業、ページごとの検索語の割り当て、公開後の数字の読み方は、慣れていないと時間がかかります。判断を誤ると集客が落ちることもあるため、作り直す前に専門家の目を入れる方法があります。
原因1で触れたエクセル東海様のご支援では、まず、旧サイトが持っていたページや評価を少しでも生かす施策から着手しました。続けてWebコンテンツの整理と企画・改善、SEO内部対策を行った結果、4か月で集客がV字回復しました。その後、エクセル東海様は大型受注も獲得されています。
めぐみやのWeb集客コンサルティングでは、現状分析・戦略設計・施策の実行・改善までをご支援しています。リニューアルの前に今のホームページの数字を分析し、残すページと伝える魅力を整理するところからのご依頼も可能です。社内にWeb担当者がいない場合の進め方は、次の記事で解説しています。
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めぐみやのWeb集客コンサルティング
Webサイトを活用して売上と利益向上を目指しませんか?
めぐみやが集客からサイト運営まで一貫してサポート致します。
まとめ
ホームページのリニューアルは、今のホームページで集客しているページを確かめることから始めます。目的と、誰に・何を伝えるかを決め、ページの役割と検索語を割り当ててから制作会社に依頼すれば、任せきりで集客が落ちる原因の多くは発注の前に防げます。
- リニューアルは見た目の作り直しにとどまらず、「誰に・何を伝えるか」を決め直す機会
- 任せきりで集客が落ちる原因は、集客しているページとURLの確認不足、目的と誰に向けるかの未決定、伝える魅力の未決定、検索語の割り当ての欠落の4つ
- 手順1〜5(集客しているページの確認→目的→誰に→何を→ページと検索語の割り当て)は、発注の前に自社で決める
- 制作会社にはURLの対応表を渡し、リダイレクトを発注の条件に入れる
- 公開後は、公開前と同じ数字を同じ条件で比べ、減ったページから直す
ホームページのリニューアルに関するよくあるご質問
最後によくあるご質問をいくつかご紹介致します。
みなさまのWeb集客にお役に立てば幸いです。
その他、ご不明な点がございましたら以下のリンクよりお気軽にご相談下さいませ。
無料オンライン相談はこちらからどうぞ。
Q
ホームページのリニューアルにかかる期間はどのくらいですか?
A
めぐみやの制作では、ご相談から公開まで平均で2〜3か月が目安です。ページ数や、原稿・写真の準備によって変わります。めぐみやの制作の現場で、遅れる原因として多いのは、目的や目標が定まらないまま進めることです。集客しているページの確認と、目的・伝える相手・伝える魅力の決定を発注の前に済ませておくと、制作が始まってから立ち止まる場面を減らせます。
Q
リニューアルで、ドメインやURLは変えないほうがよいですか?
A
事業上の理由が無ければ、ドメインは変えないほうが安全です。URLを変える場合は、古いURLから新しいURLへのリダイレクトを設定します。リダイレクトが無いと、そのページが検索で得ていた評価が引き継がれず、検索からの訪問が減ることがあります。
Q
ホームページのリニューアルの費用はどれくらいかかりますか?
A
作り直す範囲で決まります。ページ数、デザインを一から作るか、原稿や写真を新しく用意するか、更新の仕組みを入れ替えるかで変わります。作り直す範囲を自社で決めてから見積もりを取れば、会社ごとの金額の差の理由も読めるはずです。
Q
リニューアルは自社でもできますか?
A
集客しているページの確認と、目的・伝える相手・伝える魅力の決定は、自社でできます。制作まで自社で行う場合は、リダイレクトの設定と、問い合わせの送信完了の計測まで確かめられる体制を用意します。
Q
リニューアルのお知らせは、いつ出せばよいですか?
A
公開の前と、公開の当日に出します。公開前は予定日を、当日は公開日・変わったこと・変わらないこと(お問い合わせの窓口など)を、トップページのお知らせ欄やメール、SNSで知らせます。
Q
改修とリニューアルは、どちらを選べばよいですか?
A
事業の内容にページの構成が合わない、使い勝手の問題がサイト全体に広がっている、といった場合はリニューアルを考えます。一部のページの情報が古い程度なら、改修で足りることがあります。集客しているページまで作り直すと検索からの訪問を失うこともあるので、決めるのは今のホームページの数字を確かめてからです。
Q
制作会社には、何を渡せばよいですか?
A
集客しているページの一覧、URLの対応表、目的と目標、伝える相手、伝える魅力、ページごとの役割と検索語の割り当ての6つです。あわせて、URLの対応表どおりにリダイレクトを設定することを、発注の条件に入れます。


