ホームページのアクセス解析はどこまで分かる?見る数字と改善の順番

まず見るのは、3つ。 新規ユーザー・閲覧数・問い合わせ

記事の監修

株式会社めぐみや
代表取締役社長

大浦 理

「はじめてのWebサイト運用・集客入門」著者

Web集客・マーケティングの専門家として、15年間にわたり厳格な基準と緻密な戦略をもって中小企業の成功を導く。
一時的な集客の手法に頼ることなく、中長期的な効果を持続させる本質的なWeb集客の構築に注力。
『恵ある集客を。』をスローガンに掲げてクライアント様のサービスや商品の核心的な魅力を、的確にターゲットに伝えることを重視したWebサイト運用をサポート。

「GA4は入れたが、どの数字を見ればよいのか分からない」
「アクセス解析で、誰がホームページを見たかまで分かるのか」
「数字は見ているが、何を直せばよいのか判断できない」

中小企業のWeb集客を15年ご支援してきた立場から言うと、アクセス解析で分かることは、思っているより少なく、思っているより役に立ちます。誰が見たかは分かりません。その代わり、どの検索語で表示され、どのページが見られ、どこで離れたかは分かります。毎月見る数字を3つに絞れば、何を直すかが決まります。

この記事で分かることは、次の3つです。

  • ホームページのアクセス解析で分かること6つと、分からないこと3つ
  • 月次で見る3つの数字(自然検索の新規ユーザー数・サービスページの閲覧数・問い合わせ数)と、順位・流入キーワード・滞在時間の位置づけ
  • 数字から改善点を見つける切り分けと、GA4での直帰率・離脱率の読み方、自分で見る範囲と専門家に任せる範囲
この記事はこんな人におすすめ
  • GA4やSearch Consoleを入れたが、何を見ればよいか分からない方
  • アクセス解析でどこまで分かるのかを、先に知っておきたい方
  • 数字を見て、ホームページのどこを直すか決めたい方

\通勤中・作業中にどうぞ!/この記事のAI音声版ポッドキャストが聴けます

ホームページのアクセス解析でどこまで分かる?分かること6つと、分からないこと3つ

ホームページのアクセス解析で分かることとして、流入を知る、経路を知る、状況を知るを示した図解。

ホームページのアクセス解析で分かるのは、「どこから来て、何を見て、どこで離れ、問い合わせに至ったか」までです。誰が見たかは分かりません。この章では、分かること6つを表に、分からないこと3つを箇条書きにし、最後にアクセス解析とは何かを短く整理します。

アクセス解析で分かること6つ

分かることの大半は、Googleの無料ツール2つで見られます。GA4(Googleアナリティクス)とSearch Console(サーチコンソール)です。表の「見る場所」は、主にこの2つのどちらで見るかを示しています。

分かること 見る場所 分かる範囲
1. どの検索語で表示され、押されたか Search Console「検索パフォーマンス」 検索語ごとの表示回数・クリック数・平均順位。Google検索の分だけ
2. どこから来たか(流入経路) GA4「集客」>「トラフィック獲得」 検索・広告・SNS・他サイト・直接入力の別と、経路ごとの訪問数(セッション数)
3. 何人が来たか(新規・再訪) GA4「集客」>「ユーザー獲得」 新規ユーザー数と、再び来た人の数。経路別に分けて見られる
4. どのページが見られ、どこで離れたか GA4「探索」(自分で表を作る画面。役割分担の章で説明) ページごとの閲覧数と、そのページで訪問が終わった数(離脱)
5. 地域・機器 GA4「ユーザー属性」「テクノロジー」 都道府県・市区町村の単位、スマートフォンかパソコンか
6. 問い合わせに至ったか GA4の「イベント」(送信完了などの動作の記録)またはフォームの受信件数 送信完了の回数。どの経路・どのページから来た人が送ったか

6つのうち、売上に近いのは4と6です。「どのページが見られ、問い合わせに至ったか」が分かれば、直す場所は決まります。1〜3はその手前の状態を知るための数字で、5はどんな人が見に来たか(地域・機器)を知るための数字です。

アクセス解析で分からないこと3つ

「どこまで分かるのか」と検索する方の多くが知りたいのは、誰が見たかです。よく聞かれるのは、本人を特定できるのか、地域はどこまで分かるのか、という点です。GA4とSearch Consoleで、次の3つを知ることはできません。

  • 誰が見たか(個人の特定):氏名・メールアドレス・電話番号は分かりません。住所も、市区町村の単位より細かくは出ません。見た人が自分で問い合わせフォームに入力して初めて、相手が分かります
  • どの会社が見たか:会社名は分かりません。アクセス元の情報から組織名を推定する有料の仕組みは別にありますが、GA4とSearch Consoleにはその機能がありません
  • なぜ離れたか:どのページで離れたかは分かりますが、理由は数字に出ません。そのページを見込み客の目で読み直して判断します

もう1つ、分からないことではありませんが、勘違いしやすい点があります。Search ConsoleとGA4の数字は、同じ月でもそろいません。Search Consoleの「クリック数」はGoogle検索だけの数字です。一方、GA4の「自然検索(Organic Search)」にはYahoo!やBingからの訪問も含まれます。並べて見るときの絞り方は、注意点2で説明します。

個人が特定できないことは、見られる側にとっての安心であり、見る側にとっての前提です。手がかりにするのは「どんな検索語で来て、どのページで止まったか」。これがアクセス解析の使い方です。

アクセス解析とは何か・何のために行うか

アクセス解析とは、ホームページに来た人の数と動きを、ツールの記録から読み取ることです。目的は、ホームページの課題を見つけ、直した結果を確かめることにあります。

数字を集めること自体が目的ではありません。「検索に出ているか」「来た人がサービスページまで進んでいるか」「問い合わせに至っているか」を順に確かめ、止まっている場所を直す。アクセス解析は、そのための道具です。会社の目的(集客・会社案内・採用)によって、見るページと数字は変わります。役割ごとに見る数字は、次の記事に分けて書いています。

あわせて読みたい

まず見る数字は3つ:自然検索の新規ユーザー数・サービスページの閲覧数・問い合わせ数

毎月見る3つの数字を、自然検索の新規ユーザー数・サービスページの閲覧数・問い合わせ数とともに示した図解。

毎月見る数字は、自然検索の新規ユーザー数、サービスページの閲覧数、問い合わせ数の3つで足ります。GA4には数百の項目がありますが、全部を見ようとすると、どれも判断に使えなくなります。この章で扱うのは、ご相談で多い悩みと、3つの数字の見方、順位や滞在時間の位置づけの3点。

ご相談で多いのは「何を見れば、評価してよいか分からない」

アクセス解析に関するご相談で多いのは、「何を見れば、評価してよいのか分からない」というものです。GA4は入れてある。レポートも届く。それでも、良くなっているのか悪くなっているのかを、自分の言葉で言えない状態です。

原因は、見る数字が決まっていないことにあります。評価の軸が無いまま数字を眺めると、増えた項目を探して安心し、減った項目を見て不安になることの繰り返しになります。先に「この3つで評価する」と決めてしまうのが、ここから抜け出す近道です。

月次で見る3つの数字

めぐみやが毎月のご報告で最初にお見せするのは、自然検索の新規ユーザー数です。自然検索とは、広告枠ではない通常の検索結果からの訪問のこと。広告やSNSを止めても残る、検索からの集客の力がどう動いているかを表す数字です。そのうえで、サービスページの閲覧数と問い合わせ数を見ます。人が来ているか、売上に近いページが見られているか、問い合わせに至っているか、の順です。

数字 見る場所 分かること 減っていたら
1. 自然検索の新規ユーザー数 GA4「ユーザー獲得」で「Organic Search」の行の新規ユーザー数 検索から新しい人が来ているか 検索に出ているか・押されているかを見る
2. サービスページの閲覧数 GA4「探索」でページ別の閲覧数(GA4では「表示回数」と呼びます) 売上に近いページが見られているか 来た人がサービスページまで進んでいるかを見る
3. 問い合わせ数 フォームの受信件数、またはGA4の送信完了イベント 問い合わせに至っているか どのページで訪問が終わっているか(離脱ポイント)を見る

3つの並びは、人の流れの順です。ただし、同じように増減するとは限りません。広告やSNSからの訪問が増えれば、1が減っても2は増えます。2が減っても、問い合わせに至る割合が上がれば3は増えます。どの数字から動いたかを、来た経路と問い合わせに至る割合も含めて見ることが、直す場所を決める手がかりです。画面の開き方は、次の章で説明します。

毎月の評価は1から。一方、「アクセスが増えない」というご相談の中身を切り分けるときに、めぐみやが最初に見るのは2のサービスページの閲覧数です。サイト全体のアクセス数には、採用や会社概要を見に来た人も混じります。売上に近いページが見られているかを先に確かめるほうが、直す場所に早くたどり着けます。問い合わせが無いというご相談では、3つ目の手前にある離脱ポイント(どのページで訪問が終わっているか)が見る対象です。

ご支援先の南部化成様では、技術・製品のPRを進めてサービスページの閲覧数が増え、その数字が次の施策を決める材料になっています。会社案内や採用が目的のホームページなら、見るのはサービスページの代わりに会社概要や採用ページの閲覧数。ページの中のどこまで読まれたかは、ヒートマップで補います。

ご支援実績南部化成株式会社様 合成樹脂総合メーカー/静岡県

技術・製品PRにより、施策開始からサービスページ閲覧数60%増。

順位・流入キーワードは「途中の指標」、滞在時間は根拠にしない

評価の根拠にされがちな数字が、検索順位、流入キーワード、各ページの滞在時間です。この3つを見て良し悪しを判断している会社は多くあります。

順位と流入キーワードは、見なくてよい数字ではありません。順位は最も早く動く数字で、記事やページを直した結果が最初に表れます。流入キーワードは、見込み客が使っている言葉を教えてくれます。ただし、順位が上がっても問い合わせが増えるとは限りません。順位と流入キーワードは、3つの数字が動く前に見る「途中の指標」として扱います。

めぐみやでは、滞在時間を良し悪しの根拠にしていません。電話番号を見てすぐ電話をかけた人の滞在時間は短く、探していた情報が見つからずに迷った人の滞在時間は長くなります。短いから悪い、長いから良い、とは言えない数字です。

3つの数字を毎月読み、次に何を直すかを一緒に決める。そこからご支援するのが、めぐみやのWeb集客コンサルティングです。

あわせて読みたい

めぐみやのWeb集客コンサルティング

Webサイトを活用して売上と利益向上を目指しませんか?
めぐみやが集客からサイト運営まで一貫してサポート致します。

GA4とSearch Consoleの役割分担:来る前と来た後

GA4とSearch Consoleの役割分担を示し、検索パフォーマンス、ユーザー獲得、ヒートマップの3つの項目を含む図解。

Search Consoleは「来る前」、GA4は「来た後」を見るツールです。どちらもGoogleが無料で提供しています。2つの役割を分けて覚えると、どの数字をどちらで見るか迷わなくなります。表の3つ目のヒートマップは、2つでは見えない「ページの中」を見る補助の道具です。

ツール 見るもの 主な画面
Search Console 検索結果にどう出ているか(来る前) 「検索パフォーマンス」:表示回数・クリック数・検索語・平均順位
GA4 来た人がどう動いたか(来た後) 「ユーザー獲得」:経路別の新規ユーザー数/「探索」:ページ別の閲覧数と離脱
ヒートマップ(補助) ページの中のどこまで読まれ、どこが押されたか ページごとに、読まれた範囲と押された位置を色で示す画面(道具によって異なる)

Search Console:検索結果にどう出ているか

Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開くと、自社のページがどんな検索語で表示され、何回押されたかが分かります。表示回数があるのに押されていなければ、検索結果に出るタイトルと説明文を検索語に合わせて直す。その手がかりになる画面です。

ほかに3つ覚えておけば足ります。ページがGoogleに登録されているかを調べる「URL検査」。登録の状況と検索に出ない原因を一覧にした「ページ」。自社に向けられたリンクを見る「リンク」です。Search Consoleをまだ登録していなければ、制作会社に頼むところから。データは最長16か月分まで見られるので、前年の同じ月との比較に使えます。

GA4:来た人がどう動いたか(「探索」で見る)

GA4は、ホームページに来た人がどの経路から来て、どのページを見て、どこで離れたかを記録するツールです。経路別の新規ユーザー数の置き場所は、「集客」の中の「ユーザー獲得」。経路別の訪問数(セッション数)は、同じ「集客」の中の「トラフィック獲得」です。「ユーザー獲得」は最初に来た経路で、「トラフィック獲得」は訪問ごとの経路で分けます。ページごとの閲覧数と離脱は、左側のメニューにある「探索」で、見たい項目を選んで自分で表を作ります。

作る表は2つです。表①は、「ページパス」(ページのURL)と「表示回数」を選んだ、ページ別の閲覧数の表。GA4の「表示回数」はページが見られた回数のことで、Search Consoleの表示回数(検索結果に出た回数)とは別物です。「離脱数」を足せば、どのページで訪問が終わったかまで分かります。

GA4の「探索」で作る表①の見本。ページパスごとに表示回数と離脱数を並べた、ページ別の閲覧数の表。

表②は、「ランディングページ」(訪問者が最初に見たページ)と「セッションの参照元 / メディア」の2つで並べた、経路ごとの着地ページの表。セッションとは1回の訪問のことで、参照元 / メディアとはどの経路から来たかのことです。Google検索からの訪問なら「google / organic」と表示されます。最初は、この2つの表だけで足ります。

GA4の「探索」で作る表②の見本。ランディングページとセッションの参照元 / メディアごとにセッション数を並べた、経路ごとの着地ページの表。

ヒートマップ:ページの中のどこまで読まれたか

GA4の離脱で分かるのは「どのページで離れたか」までです。そのページの中のどこまで読まれ、どのボタンが押されたかは、ヒートマップで見ます。ページのどこまで読まれたかを色で示す道具。無料で始められるものもあります。

会社案内や採用が目的のページでは、対象ページの閲覧数とあわせてヒートマップを見ると、読まれていない項目が分かります。サービスページでも、料金や事例の手前で読むのをやめているなら、その上に書いてある内容が見直しの対象。

ヒートマップを含む診断ツールの選び方は、次の記事に分けて書いています。

あわせて読みたい

数字から改善点を見つける:症状別の切り分けと次に読む記事

症状別の切り分けと次に読む記事を示した図解で、検索に出ていない、検索に出ているのに来ていない、来ているのにサービスページが見られていないの3つの項目を含む。

改善点は、数字を人の流れの順に見ると見つかります。検索に出ているか、押されているか、サービスページまで進んでいるか、問い合わせに至っているか、の順です。表の症状から自社に当たるものを選んでください。

症状名をクリックすると、この記事内の該当する説明に移動します。右端の「次に読む記事」には、各症状の説明の最後に掲載している関連記事を表示しています。

症状 見る数字 疑うこと 次に読む記事
1. 検索に出ていない Search Consoleの表示回数 見込み客の検索語で書かれていない。ページが登録されていない ホームページが検索されるようにするには?出てこない原因と対処手順
2. 出ているのに来ていない Search Consoleのクリック数と順位 順位が低い。検索結果のタイトルと説明文が検索語に合っていない ホームページのアクセス数を増やすには?原因の切り分けと効く順番
3. 来ているのにサービスページが見られていない GA4のランディングページとサービスページの閲覧数 トップページや記事からサービスページへの案内が無い ホームページ改善の手順|Webサイトの改善点の見つけ方と直す順番
4. 見られているのに問い合わせが無い GA4の離脱数(離脱ポイント) 強みが伝わっていない。判断する情報が無い。問い合わせへの道筋が無い 100社支援で見えた「問い合わせが来ないホームページ」の共通点と改善5ステップ
5. 問い合わせ数が分からない GA4の送信完了イベント 完了の計測が設定されていない —(確かめ方は症状5に)

症状1:検索に出ていない(表示回数が少ない)

Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開いたときの初期の期間(過去3か月)で、表示回数を見ます。表示回数がほとんど無ければ、検索結果に出ていない状態です。

見込み客が使う言葉でページが書かれていないか、ページがGoogleに登録されていないか、リニューアルで旧ページのURLが消えていないか、を疑います。「URL検査」でページが登録されているかを確かめ、登録されていれば、サービスページのタイトルと見出しに見込み客の言葉が入っているかを見ます。リニューアルをした会社なら、Search Consoleの「ページ」で旧URLが「見つかりません」になっていないかの確認も必要です。

あわせて読みたい

症状2:検索に出ているのに来ていない(表示はあるが押されない)

表示回数はあるのにクリック数が少ない状態です。平均順位が11位より下(2ページ目以降)なら、押されないのは自然なことなので、ページの中身を検索語に合わせて厚くする方向です。1ページ目に出ているのに押されないなら、検索結果に出るタイトルと説明文が、検索した人の期待と合っていません。検索語を見ながら、タイトルと説明文を書き直します。

検索から人を増やす方法と順番は、次の記事に分けて書いています。

あわせて読みたい

症状3:来ているのにサービスページが見られていない

GA4の「探索」で、表②のランディングページ(最初に見たページ)と、表①のサービスページの閲覧数を見比べます。記事やトップページには来ているのに、サービスページの閲覧数が少ないなら、来た人がサービスページまで進めていません。記事の中にサービスへの案内が無い、トップページの最初の画面にどのサービスがあるか書かれていない、といった状態です。直すのは、訪問者が着地しているページからサービスページへの道筋です。

改善の手順と直す順番は、下の記事で5つのステップに分けて説明しています。

あわせて読みたい

数字から改善点を見つける:症状別の切り分けと次に読む記事の図解で、サービスページの離脱ポイントとGA4の送信完了イベントについて示している。

症状4:サービスページは見られているのに問い合わせが無い(離脱ポイント)

アクセスはあるのに問い合わせが無いとき、めぐみやが見るのは離脱ポイントです。GA4の「探索」で、ページパスと離脱数を選び、どのページで訪問が終わっているかを見ます。サービスページで離れているなら、強みが伝わっていない、料金や事例など判断する情報が足りない、問い合わせへの道筋が無い、のどれかです。どれに当たるかは数字では分かりません。そのページを見込み客の目で読み直して判断します。

問い合わせフォームで離れているなら、項目が多すぎることを疑います。離脱数だけでは原因を絞り切れません。サービスページから問い合わせページへ進んだ割合と、フォームに着いた人のうち送信した割合も見ると、直す場所をさらに絞れます。どちらもGA4でイベントの計測を設定しておく必要があります。

あわせて読みたい

症状5:問い合わせ数が計測できていない

アクセス解析を始めて最初に分かったのが「問い合わせの数を計測していなかった」ことだった、という会社もあります。問い合わせの数は、フォームの受信件数で数えるか、GA4で送信完了ページの表示や送信完了のイベントとして数えます。GA4側の設定は、制作会社に頼んで構いません。

頼んだ後に自社で確かめることは3つ。①テスト送信をして数字に出るか。②計測のタグ(ホームページに埋め込む計測用のコード)が二重に入っていないか。二重だと問い合わせが2倍に数えられます。③設定の翌日にも数字が出ているか。GA4は数字が出るまでに1日前後かかるため、当日だけ見て判断しません。

直帰率・離脱率はGA4でどう読むか

GA4における直帰率と離脱率の意味を、各項目とともに示した図解。

直帰率は「反応の無かった訪問の割合」、離脱率は「そのページで訪問が終わった割合」で、どちらもそれだけで良し悪しは決めません。旧GAと数え方が変わっているので、ここで整理します。

直帰率:GA4では「エンゲージメントの無かった訪問」の割合

GA4の直帰率は、「エンゲージメントの無かった訪問」の割合です。標準の画面には出ないので、「探索」の表①に指標「直帰率」を足して見ます。エンゲージメントのあった訪問とは、10秒以上とどまる、2ページ以上見る、問い合わせなどの成果に至る、のどれかをした訪問を指します。どれもしなかった訪問が直帰に数えられます。

旧GA(ユニバーサルアナリティクス)では「1ページだけ見て離れた割合」でしたが、GA4では10秒以上とどまれば1ページだけでも直帰になりません。一方で、電話番号を見てすぐ電話をかけた人は直帰に数えられます。数え方が違うので、昔の数字と比べることはできません。

離脱率:どのページで訪問が終わったか

離脱率は、そのページの閲覧のうち、そこで訪問が終わった割合です。GA4の「探索」の表①にある「離脱数」を表示回数で割れば離脱率になりますが、数のまま見れば足ります。サービスページの離脱率が高ければ、そこで止まっている人が多いということです。問い合わせの完了ページは、そこで訪問が終わるのが自然なので、離脱率が高くても問題ありません。

直帰率・滞在時間だけで良し悪しを決めない

直帰率が高いページは、来た人の検索語とページの内容がずれていないかを確かめる入口です。記事を読んで満足した人も直帰に数えられます。直帰率と滞在時間は、どのページを見直すかを決める手がかりにとどめ、良し悪しは、サービスページの閲覧数と問い合わせ数で判断します。直帰率が高くなる原因の多くは、ホームページで集客できない原因と重なります。

原因の一覧と対策は、次の記事に整理しています。

あわせて読みたい

アクセス解析で失敗しないための6つの注意点

アクセス解析に関する図解で、目標を決めてから見る、同じ条件で比べる、外的要因を切り分けるの3つの項目を示している。

アクセス解析でつまずく原因の多くは、見る前の決め事と、見た後の判断の抜けにあります。この章の6つは、ご支援の現場で実際に起きている失敗から選びました。

注意点1:目標を決めてから見る

ホームページで何を達成したいのかが決まっていないと、どの数字を見ても評価できません。集客なのか、会社案内なのか、採用なのか。目的を1つに決め、「何が何件増えれば成功か」を数字で決めてから、アクセス解析を始めます。

目標の決め方と効果測定の設計は、次の記事に分けて書いています。

あわせて読みたい

注意点2:同じ条件で比べる

数字は、同じ条件でそろえて比べます。前の月と比べるより、前年の同じ月と比べると、季節の波を除けます。比べる期間の日数も同じにそろえるのが基本。30日と31日では母数が違うためです。最初の章で触れたとおり、GA4の「自然検索」にはYahoo!やBingからの訪問も入ります。だから毎月の数字は、「ユーザー獲得」の「Organic Search」の行を毎回同じように見れば、条件がそろいます。

Search Consoleと細かく突き合わせるときだけ、表②の「セッションの参照元 / メディア」で「google / organic」(Google検索からの訪問)の行に絞ります。クリック数と訪問数は数え方が違うため、それでも数字は一致しません。差があっても、同じ基準で推移を追えていれば判断には足ります。

注意点3:外的要因を切り分ける

数字の増減には、自社のホームページとは関係のない要因が混じります。検索エンジンの評価方法の変更、競合の広告やキャンペーン、業界の繁忙期と閑散期、ニュースや天候です。

減ったときは、同じ業種の検索需要が減っていないか、自社の順位だけが落ちたのかを分けて見ます。自社の施策を疑うのは、その後です。Search Consoleの表示回数が減っているのに平均掲載順位が変わっていなければ、検索する人の数が減っている可能性があります。主な検索語ごとの表示回数と、Googleトレンドの推移も見て、原因を分けます。

アクセス解析で失敗しないための注意点を示した図解で、計測の設定を確認すること、数字を見ずに直さないこと、数字で分かることを分けて考えることが含まれている。

注意点4:計測の設定を確かめる

数字を読む前に、計測が正しいかを確かめます。計測のタグが二重に入っていると閲覧数が倍になり、問い合わせ完了の計測が無ければ3つ目の数字が取れません(確かめ方は症状5)。社内からのアクセスが多い会社では、社内の閲覧を除く設定も見直します。

制作会社にホームページを任せている場合は、GA4とSearch Consoleの管理権限が自社にあるかも確かめます。契約が終わった後に数字を見られなくなることがあります。

注意点5:数字を見ずに直さない

ホームページで集客できないというご相談を受けて原因を探ると、数字を分析・評価せず、勘に頼って直しているケースが目立ちます。改善のご相談でも、デザインを感覚で変えた、AIが出した改善案をそのまま当てた、という型が最近増えています。問題の中身は、自社の数字で確かめずに変えていること。AIやデザインの良し悪しとは別の話です。直す前に、3つの数字のどれを動かしたいのかを決め、直した後に同じ数字で確かめます。

注意点6:数字で分かることと、判断してよいことを分ける

道具ごとに分かる範囲は決まっています。GA4で分かるのは「どのページで離れたか」までで、ページの中の動きはヒートマップで見ます。数字から判断してよいことにも限りがあります。会社概要が見られているからといって、信用につながったとは言えません。分かるのは「会社の情報を確かめるページとして使われている」までで、信用につながったかは、商談や問い合わせのときに相手に聞いて確かめます。数字で分かることと、数字から判断してよいことを分けておくと、直す場所を取り違えません。

数字の読み方と直す順番の設計は、めぐみやのWeb集客コンサルティングの現状分析・戦略設計の工程で行っています。

めぐみやのWeb集客コンサルティング

Webサイトを活用して売上と利益向上を目指しませんか?
めぐみやが集客からサイト運営まで一貫してサポート致します。

自分で見る範囲と、専門家に任せる範囲

自分で見る範囲と専門家に任せる範囲を示した図解で、3つの数字を毎月見ることやSearch Consoleの活用法が記載されている。

3つの数字を毎月見ることは、社内でできます。数字から原因を切り分け、直す順番を決める作業は、慣れていないと時間がかかります。作業ごとに、自分で進められるものと、任せたほうが進みやすいものを分けました。

「自分で」の列:○=社内で進められる / △=一部は社内で、判断は専門家と
「任せる」の列:○=任せたほうが進みやすい / —=任せなくてよい

作業 自分で 任せる
GA4・Search Consoleの導入と、問い合わせ完了の計測設定 △ ○(制作会社でも可)
3つの数字を毎月見る ○ —
Search Consoleに出ている検索語から、見込み客の言葉を拾う ○ —
サービスページを見込み客の目で読み直す ○ —
症状の切り分けと、直す順番の決定 △ ○
まだ出ていない検索語を探し、どのページで応えるかを設計する △ ○
月ごとの改善と、効果の確認を続ける △ ○

自分でできること

3つの数字を毎月見ることは、GA4とSearch Consoleを開けば社内でできます。Search Consoleの検索語の一覧から、見込み客が使っている言葉を拾うことも、社内の仕事です。自社の魅力がサービスページに反映されているかは、社内で確かめられます。サービスページの冒頭を読み、お客様が選んだ理由が書いてあるかを見るだけです。ここまでで、毎月の評価と、直す場所の見当は付きます。ただし、見当を付けることと、原因を切り分けて順番を決めることは別の作業です。

専門家に任せたほうがよいこと

数字から原因を切り分け、どこから直すかを決める作業は、数字を読む経験がものを言います。ご支援先のグランソール奈良様は、サービスページは見られているのに問い合わせに至らない状態でした。ページの内容に原因があると見て改修し、有効な問い合わせの増加につなげています。同じく、まだ出ていない検索語を探してページ構成を設計する作業と、月ごとの改善と効果の確認を続ける作業は、経験と時間の両方が要ります。社内に決める人がいても、手が回らないことが多い部分です。

ご支援実績グランソール奈良様 人間ドック・予防医療/奈良県

コンテンツ改善とSEO対策で月間ユーザー数約2,200人、有効な問い合わせも増加。


めぐみやのWeb集客コンサルティングは、現状分析・戦略設計・施策の実行・改善の4つの工程を月額でご支援しています。アクセス解析と効果測定、改善施策の実行は、月額のご支援内容に含まれています。向いているのは、数字を見る役割を社内に残し、読み方と直す順番を一緒に決めたい会社です。

ホームページの活用全体(制作から運用まで)を先に知りたい方は、こちらの記事からどうぞ。

あわせて読みたい

めぐみやのWeb集客コンサルティング

Webサイトを活用して売上と利益向上を目指しませんか?
めぐみやが集客からサイト運営まで一貫してサポート致します。

まとめ

ホームページのアクセス解析で分かるのは、どこから来て、何を見て、どこで離れ、問い合わせに至ったかまでです。誰が見たかは分かりません。毎月見る数字を3つに絞り、減り始めた場所から直す順番を決めれば、数字は判断に使えるようになります。

この記事のまとめ
  • 分かるのは検索語・経路・人数・見たページと離脱・地域と機器・問い合わせの6つ。個人や会社の特定、離れた理由の3つは分からない
  • 毎月見る数字は、自然検索の新規ユーザー数・サービスページの閲覧数・問い合わせ数の3つ。順位・流入キーワードは途中の指標、滞在時間は根拠にしない
  • 改善点は、検索に出ているか→押されているか→サービスページまで進んでいるか→問い合わせに至っているか、の順に切り分けて見つける
  • 3つの数字を見るのは社内で。原因の切り分けと直す順番の設計は専門家と

ホームページのアクセス解析に関するよくあるご質問

最後によくあるご質問をいくつかご紹介致します。
みなさまのWeb集客にお役に立てば幸いです。
その他、ご不明な点がございましたら以下のリンクよりお気軽にご相談下さいませ。
無料オンライン相談はこちらからどうぞ。


Q

ホームページのアクセス解析で、誰が見たかまで分かりますか?

A

GA4とSearch Consoleでは分かりません。分かるのは、どの検索語で来て、どのページを見て、どこで離れたかまで。氏名・メールアドレス・会社名は出ず、住所も市区町村の単位より細かくは分かりません。相手が分かるのは、見た人が自分で問い合わせフォームに入力したときだけです。

Q

アクセス解析は無料でできますか?

A

できます。GA4(Googleアナリティクス)とSearch Consoleは、どちらもGoogleが無料で提供しています。この記事で扱う「分かること6つ」と「月次で見る3つの数字」は、この2つで足りる範囲です。ページの中のどこまで読まれたかを見るヒートマップも、無料で使えるものが選べます。

Q

ホームページのアクセス数の目安はどのくらいですか?

A

業種と会社の規模で大きく違うため、一律の目安はありません。比べる相手は自社の前年の同じ月です。アクセス数そのものより、自然検索の新規ユーザー数が増えているか、サービスページが見られているか、問い合わせに至っているか、の3つで判断します。

Q

アクセス解析で、最初に見る数字はどれですか?

A

毎月の評価で最初に見るのは、自然検索の新規ユーザー数です。広告やSNSに頼らず、検索から新しい人が来ているかを表します。次にサービスページの閲覧数、問い合わせ数の順に見ます。一方、「アクセスが増えない」というご相談の中身を切り分けるときは、サイト全体のアクセス数より先にサービスページの閲覧数を見ます。

Q

直帰率が高いページは、直したほうがよいですか?

A

直帰率だけでは判断できません。GA4の直帰率は、10秒以上とどまる・2ページ以上見る・問い合わせに至る、のどれもしなかった訪問の割合です。電話番号を見てすぐ電話をかけた人も直帰に数えられます。直帰率が高いページは、来た人の検索語と内容がずれていないかを確かめる入口にとどめ、良し悪しはサービスページの閲覧数と問い合わせ数で判断します。

Q

Search ConsoleとGA4の数字が合わないのはなぜですか?

A

数える範囲と数え方が違うためです。Search Consoleの「クリック数」はGoogle検索の分だけの数字です。GA4の「自然検索(Organic Search)」にはYahoo!やBingからの訪問も含まれます。クリックと訪問は数え方も違うので、同じ月でも一致しません。並べて見るときは、GA4で参照元を「google / organic」に絞ります。

Q

アクセス解析は自分でやるべきですか、専門家に任せるべきですか?

A

3つの数字を毎月見ることは、社内でできます。数字から原因を切り分けて直す順番を決める作業と、検索語の調査やページ構成の設計は、数字を読む経験がものを言います。専門家と進めたほうが早いことが多い部分です。めぐみやのWeb集客コンサルティングでは、アクセス解析と効果測定、改善施策の実行を月額のご支援内容に含めています。

Web集客無料オンライン相談
  • サイトはあるがお問い合わせやご注文が来ない…。
  • 集客したいがどこから始めていいのか分からない…。
  • Web業者の選定基準が分からない…。
  • Web担当者を社内に雇う余裕がない…。
     

Webサイト運営・Web集客でお困りのご担当者様は是非一度めぐみやにお問い合わせ下さいませ。
Google Partner認定・Googleアナリティクス認定のめぐみやが、プロの視点で貴社の集客課題に無料でお答え致します。
まずは下記のフォームからお気軽にご相談くださいませ。1営業日以内で返信させていただきます。

    目次

    めぐみやのサービス

    SERVICE

    Web集客・運用・構築でお悩みの方
    事業成長に向けてさらにWebサイトを活用したい方

    めぐみやは、御社のWebサービスの成長にお役にたてるよう誠心誠意努める事をお約束致します。
    無料ホームページ診断も受け付けています。まずはお気軽にお問い合わせください。