Googleのアルゴリズムが日々進化する中、Seo対策もその施策内容から考え方まで大きく変化してきました。そして、現在のSeo対策に対して疑問を感じるユーザーは少なくありません。いままで積み重ねてきたSEO対策は、Web集客面において意味があるのでしょうか。
今回の記事では、Seo対策に関係するお話しとこれからのWeb集客の考え方についてご紹介致します。現在のSEO対策に不安を感じている方は、参考にしてみてください。
目次
効果のないSeo対策
早速ですが現在、効果の無いとされます、Seo対策の一部をご紹介します。
検索順位操作が目的の外部リンク対策は、ご存知の方も多いと思いますが、過去、主流だったSeo対策になります。
低品質なコンテンツとは、キーワードだけを散りばめたような、ユーザーの為にならないコンテンツを機械的に量産する行為です。
また、上記の2つは、Seo対策としての効果がないどころか、Googleからペナルティ判定を受けてしまう可能性があります。
2022年最新の効果のないSeo
2022年になって効果が期待できないSeoは、どのような対策になるのでしょうか?効果を期待できないSeoを紹介します。
意味のない長文コンテンツ
意味のないSeoとして考えられるのは、やたらと文字数を増やした長文コンテンツです。単純に長文を目指しているため、読み手にとっても途中で挫折してしまうほど文字量の多さだけを狙った施策として考えられます。
●ページコンテンツを深掘りした文字数
長文コンテンツを作る際は、しっかりした構成のもとに作成してこそ読み手の理解を得られます。構成のもと、ページコンテンツを深掘りした結果の文字数であることが必要です。長文コンテンツによる深掘りは、読み手に対して次の訴求を可能とします。
- コンテンツの専門性
- コンテンツの網羅性
- コンテンツの信ぴょう性
これらの要素をもとに深掘りしている内容であればユーザーに役立つコンテンツになるでしょう。
●長文より品質重視、結果長文はあり
長文コンテンツは、品質重視で考えるべきです。ページコンテンツを深掘りすることは、コンテンツの品質を高める効果があります。専門性や網羅性などを追求した結果、長文になるのであれば必要量として品質の向上になるでしょう。
意味のない本文内のキーワード出現率
ひと昔前のSeo対策でひんぱんに行われていたキーワードの詰め込みは、もはや時代の産物です。単純にキーワードを羅列した文章は、逆にしつこく感じたり、機械的に感じたりします。
本文内にキーワードを詰め込んで出現率を上げる方法は、いまだに活用しているWebサイトもあります。しかし、キーワードの詰め込みは上位表示どころかペナルティになることも考えられるため、注意しましょう。ひとつのコンテンツに対して、ユーザーの検索意図にマッチングしたひとつのキーワードで深掘りした本文を作成する必要があります。
●キーワードに執着し過ぎて文章をくずさない
また、キーワードの出現率を意識しすぎると文章が崩れてしまう可能性があります。コンテンツに必要なのは、読み手となるユーザーの読みやすさです。キーワードに執着し過ぎて文章をくずしてしまわないように注意しましょう。あくまでも、読み手主体で考えることが大切です。
意味のない本文中の挿入画像
意味のないSeoとして考えられるのは、本文中で使われる挿入画像です。本文中で使われる挿入画像が本文のコンテンツと関係している画像であれば違和感がないでしょう。ところが、本文のコンテンツとかけ離れた画像を使うことで読者のコンテンツに対しての感情移入を妨げます。たとえば、確定申告の用語解説コンテンツの画像に海の風景を使用した場合、本文と画像のギャップで読者は困惑してしまいます。
●本文内容や見出しとかけ離れた画像はNG
本文に挿入する画像は、本文の内容や見出しと合った画像を使いましょう。たとえば、先ほどの確定申告の用語解説コンテンツであれば「相談しているイメージ画像」や「申告書の画像」などです。くれぐれも本文や見出しとかけ離れた画像は使わないようにしましょう。
意味のないジャンル違いの外部リンク
意味のないSeoとして、過去に重用された方法ですが外部からの被リンクなどが考えられます。現在では、意味のないジャンル違いの外部リンクは、ペナルティなるおそれがあります。
●同じジャンルのリンクを多く受けていることが重要
外部からのリンクを受ける場合は、自社Webサイトと同じジャンルのリンクを受けることが重要です。同じジャンルの外部リンクであれば、多く受けることで評価向上を期待できます。
効果のあるSeo対策
続きまして、過去〜現在でも集客効果があるとされます、Seo対策の一部になります。
- Googleのガイドラインに適したサイト設計
- ユーザー目線で作られてオリジナルコンテンツ
Webサイトやコンテンツは一度作ったら終わりではなく、日々変化するユーザーニーズ対応していかなければなりません。その為、サイトのパフォーマンス解析を行ない、改善していく事はこれからのサイト運営にとって不可欠となっています。
ユーザーの使い勝手の良さ(Core Web Vitals)
効果のあるSeoとしてGoogleのガイドラインに適したサイト設計を目指すには、ユーザーの使い勝手を優先することが必要です。Googleでは、ユーザーの使い勝手の向上を測定するためにCore Web Vitalsを指標に判断しています。
Web Vitalsは、Webコンテンツを利用するユーザーの使い勝手の良さを測定する品質の指標です。ユーザーエクスペリエンス向上に向けた指標として、Web担当者向けの改善に役立つ指標を提供しています。
Googleでは、Web Vitalsによる指標をあらゆる観点から測定しています。その中でも重点的に評価に影響する中心的な要素がCore Web Vitalsです。Core Web Vitalsは、以下の3つの要素を重点に置いています。
- サイトの読み込み速度(LCP)
- サイト操作の反応速度(FID)
- ページコンテンツの視認性(CLS)
データ参照元:Google Developers 「Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標」
サイトの読み込み速度(LCP)
Core Web Vitalsでは、サイトの読み込み速度を重要視しています。サイトの読み込み速度の指標は、LCP(Largest Contentful Paint)として測定されます。速度の指標となるため、Webページなどの表示速度数値が小さければ小さいほどGoogleに評価されるでしょう。理想の数値は、Webページが表示されるまでの時間が2.5秒とされています。
たとえば、無駄に設置されたコンテンツと関係のない画像や読み込みに時間の掛かる動画コンテンツ、広告などで構成されたWebページがあるとします。意味のない画像コンテンツや動画コンテンツにより、Webページの読み込みが遅くなれば、コンテンツ到達前にユーザーが離脱してしまいます。
ページ読み込み速度の改善は、ユーザーの離脱をなくすSeo評価につながるでしょう。
サイト操作の反応速度(FID)
Core Web Vitalsでは、ページの表示速度と同じく、ページ内で実行するアクションに対しても反応速度が短かればユーザーの使い勝手を評価されます。
Webページには、あらゆる移動ボタン(リンク)やアクション実行ボタンが設置されます。設置してあるボタンを押したのに、反応が遅いと評価が下がり、反応が早いと評価が高くなる仕組みです。この指標をFID(First Input Delay)といいます。
ページコンテンツの視認性(CLS)
Googleの評価指標として重視しているのは、CLS(Cumulative Layout Shift)です。CLSは、Web上に公開されたページのレイアウト崩れや表示崩れなどを評価します。考えられるレイアウト崩れは、PCでは表示されているボタンがスマホ表示で確認すると、テキストと重なり押しづらくなっているなどです。
CLSの評価も、レイアウト崩れと判断される数値が低いことが理想となるでしょう。Core Web Vitalsで重点に置く指標は、Webサイトの技術的な修正で解決できます。Web担当者に知識や経験がなければ、専門家の意見を参考に進めてみることも必要です。
専門性と権威性、信頼性の担保(EAT)
Googleでは、先ほど解説した技術面における評価指標「Core Web Vitals」以外にも、ページコンテンツの内容を判断するEATを重視しています。EATは、以下の3つの要素を略した呼び名です。
- Expertise(専門性):サイトに関連する特定の分野にくわしい専門家による見解
- Authoritativeness(権威性):サイトに関連する特定の分野で公認されている存在
- Trustworthiness(信頼性):サイト運営者およびサイトコンテンツの信頼性
EATは、Googleによるサイトコンテンツの品質を評価する際の指標です。小手先のSeoではなく、EATの要素を含めたコンテンツをつくることで品質の高いコンテンツとして評価されます。品質の良いコンテンツは、検索順位を上げるために大きな影響を与えるでしょう。
ユーザー体験
Core Web VitalsやEATの評価を上げる取り組みは、ユーザー体験の品質を高める効果につながります。効果のあるSeoは、ユーザーファーストを基準として考えることが大切です。Seoには、近道や抜け道はないのでコンテンツに不足しているEATの要素をいかに補うかが求められるでしょう。
これからのWeb集客
これまでの機械的な施策が多かったSeo対策から、これからはより、お客様の立場に立った企画や対策が、今後のWeb集客として貢献していく事になります。下記の関係が今後のSeo対策における一つの考え方です。
SEO対策 = 検索エンジン対策 < SEO対策 = お客様目線の企画・対策
また、これからはSeo業者だけに頼らないサイト運営体制の整備が不可欠となります。そして、人口の減少でマーケットが縮小傾向の中、今後より一層、Web集客の難易度は高くなると予測します。
集客する見込み客を明確にすること
具体的にはどのような事を行なえばよいのでしょうか?まずは、見込み客の目的を明確にする事から始まります。相手の顔が見えないWebだからこそ、この作業は非常に大事になります。自社の視点、第三者の客観的視点などを織り交ぜて、御社の見込み客像を考察しましょう。
自社の視点
集客する見込み客を自社の視点で明確にする場合は、自社ビジネスにより与えられる価値を具体化します。たとえば、自社ビジネスで扱う商材が学習教材の場合、見込み客は小学生や中学生、高校生などの子どものいる保護者になります。自社の視点を含めて判断すると、対象となる見込み客に継続した利用を求めたいところです。
継続した利用を求める場合は、学習教材を継続して使うことで得られる効果や実績などが見込み客にとっての価値につながります。
第三者の視点
第三者の視点で考えると、集客する見込み客に対して費用対効果などを明確にします。その際に、比較対象となる他社類似商品などと比べて、「自社商品は他社にない強みがある」という特徴のアピールが必要です。
見込み客のニーズを満たすWebコンテンツを提供すること
見込み客を集客する事は、意外にもシンプルです。それは、見込み客のニーズを満たす(集客出来る)コンテンツを提供する事です。そして、それを継続する事です。
SNSを活用した多様な集客経路
見込み客のニーズとマッチングさせる場所は、Webページのおもな流入先である検索エンジンばかりではありません。現代では、TwitterやInstagram、Facebook、LINEなどのSNSやコミュニケーションアプリからの流入も大きな集客力を持っています。
SNSは、それぞれのチャネルごとに特徴があり、その特徴を生かしてコミュニケーションをはかれれば、多様な集客経路の構築が可能です。とくにSNSユーザーは、特定のテーマに対して共感してつながっています。そのため、検索エンジンで流入してくるユーザー以上に、強いニーズを持った見込み度を期待できます。
画像や動画などからの流入も考慮すべき
見込み客のニーズを満たしたWebコンテンツでは、画像や動画の設置も欠かせません。検索ユーザーは、画像や動画で検索してくる可能性があるからです。たとえば、画像の場合はGoogleが提供する検索連動型スマホアプリ「Googleレンズ」からの流入を期待できます。
Googleレンズは、検索の要素をキーワードではなく、スマホで撮影した画像をもとにWebで公開されている画像から一致する画像を選んで紹介します。そのため、自社商品に関する画像は多ければ多いほど有利になるでしょう。
また、動画の場合は動画投稿サイト「YouTube」に投稿した動画と連携することで、相互流入を期待できます。YouTubeを利用するユーザーが動画視聴を機会にWebサイトへ訪問してくることも考えられるでしょう。
最終的にたどり着く場所をWebサイトにする考え方
意味のないSeoから脱却して有用なWebサイトを運営するには、自社Webサイトが最終的にたどり着く場所であるべきです。自社Webサイトが最終的にたどり着く場所となるための要素は、Webサイト内で疑問を残さないで解決させることではないでしょうか。
スマホの普及から現代のインターネット検索は、身近な生活インフラ化してきました。ひと昔前であれば、インターネット検索がパソコンユーザーの特権でもありました。現在では、パソコン操作の苦手な人でもスマホで手軽にインターネット検索を利用できます。それだけに、満足のいく回答がなかったWebサイトは、すぐに見切りを付けられます。
見切りをつけても、ユーザーは検索エンジンが表示している他のWebサイトへ移動するすることが簡単です。そのような理由からも、自社Webサイトを最終的にたどり着く場所というイメージでつくり込む必要があります。
検索エンジンからの流入とSNSからの流入どちらも満足のいく回答が必要
Webサイト内で疑問を残さないで解説させるコンテンツは、検索エンジンからの流入とSNS流入のどちらも満足いく回答を用意しなければなりません。「検索エンジン向け」とか「SNS向け」とか分けるのではなく、どちらのユーザーが訪れても納得のいくコンテンツを作成する必要があります。
ユーザーに役立つコンテンツを追求する姿勢が必要
検索エンジンからのユーザーやSNSユーザーのどちらも満足させる回答に共通するポイントは、ユーザーに役立つコンテンツを追求する姿勢です。コンテンツの画像ひとつにしても、「この画像があればユーザーの理解が高まる」という状況が考えられます。
また、コンテンツの本文でも、「この部分を読んでいる人は、この疑問を持つだろう」と判断できた場合は、その疑問に対しての回答を自社Webサイト内で返す姿勢が大切です。
専門家の見解は不可欠
運営するWebサイトを最終的にたどり着く場所にする考え方を実現することは、簡単ではありません。Googleが評価するCore Web VitalsやEATの要素を入れることが必須です。そのうえでWebサイトのコンテンツを充実させる必要があります。
Web担当者にとっては、負担のかかる面が多くなるため、専門家の活用をおすすめします。知識や経験を備えた専門家の見解により、時間と労力を最短にできる取り組みが期待できるでしょう。
まとめ
変化が早く、大きいWeb業界ですが、商売の鉄則は常にお客様目線。こちらは今後も変わらないと思います。Googleもユーザー目線を徹底しています。Seo対策のテクニックだけを取り入れず、お客様目線でのサイト運営を心がけましょう!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。