電車に乗って周りを見てみると、ほとんどの人たちがスマホを片手に何かしらしていることが分かります。昔は本や新聞を読むことくらいしかできることは無かったのに、今ではいつでもネットに繋がってSNSを見たりゲームをしたりできます。
テクノロジーにより便利になった時代では、ユーザーは何かしらコンテンツを探していることが多いです。人間関係で困ったことがあれば掲示板で相談して解決策を求めるし、やっているスマホゲームに飽きれば別のゲームがないかとメディアサイトを閲覧します。
物やサービスを売る人であれば、ユーザーが欲しいと思う商品をちょうどいいタイミングで出すことの重要性を理解しているはずです。ただ単に宣伝するのではなく、ユーザーにとって役に立つコンテンツを発信することでより良い集客ができることを説明していきます。
目次
コンテンツとは全ての情報を指す
2017年の小学生「将来なりたい職業」ランキングによると、6位にユーチューバーがあります。ユーチューバーはユーザーが楽しめる動画を上げることでアクセスを増やし、動画の間に挟んだ広告により収益が発生します。ユーチューバーは動画というコンテンツを活用することで、利益を上げているのです。
また最近ではアフィリエイトで稼ぐ個人ブロガーがいます。ブロガーは自身が感じていることや考えていることを記事として書いて、記事の中で商品を紹介することでASPから紹介料を得ているのです。ブログだと記事がコンテンツとなります。文字や動画、画像といったデータがコンテンツとなるのです。ユーザーにとって必要なコンテンツは質のいいコンテンツと評価されて、ユーザーにとって役に立たないコンテンツは質の低いコンテンツと判断されます。
宣伝やLP(ランディングページ)もコンテンツ
広告ブロックというツールが出回るくらい、ユーザーは広告を敵視していることがあります。確かに不快な宣伝は見ているだけで嫌悪感が出てくるため、ユーザーとしては広告を消したいところもあるでしょう。
ですが広告も結局のところ文字や画像、動画からできています。ユーザーにとって役に立つかどうか関わらず、コンテンツであることは変わらないのです。Webはコンテンツの集合体であることを頭の片隅に入れておきましょう。
質の高いコンテンツが重要である理由
今では誰もがスマートフォンといったネットに繋がる機器を持っていて、どんな人であれ発信することが可能です。ユーザーは自分が美味しいと思った飲食店があれば、インスタグラムや口コミに投稿することも増えてきました。
昔は情報を発信する媒体は限られていたため、ユーザーの声が他のユーザーに届くことはあまり無かったのです。しかしインターネットは相互対話型であるため、サービスの提供者が発信することだけ見るユーザーは少なくなっています。
ユーザーがネット通販で商品を買うときはレビューを確認しますし、怪しげなサービスにはブログや口コミにより非難されるのです。情報の発信が一方通行ではない以上、よりユーザーのことを考えたサービスの提供が必要になります。
質の高いコンテンツがあるとユーザーから信頼される
とあるクリーニング店A、Bを例にとりましょう。A店はチラシで宣伝して、B店はWebサイトにて集客を行っています。A店はとにかく作業効率を高めて頻繁に安売りをして、B店はユーザーのために洗濯に関するノウハウ記事を発信していました。ネットのない昔であれば安いお店の方が、ユーザーにとって価値があるのでA店が優位に立っていました。
ですがネットが発達した今ではB店の方がユーザーに寄り添っているため、信頼性という価値があります。友人がいる人ならば、信頼性がいかに強い武器であるかご存知でしょう。親しい人間ほど安心して物事を頼むことができますし、もし何か問題が起きても許してくれることがよくあります。
ユーザーに無料でノウハウを教えることで、より良い関係を作り出せるのです。ただ単に安売りしているだけのお店では、信頼性を作ることはできないでしょう。仕事とお金の関係だけでは人間関係は成り立たないのですから。
質の高いコンテンツがあると無料で検索流入が見込める
さっきはA店とB店により集客方法が違いましたが、今度はどちらもWebサイトを通じて集客していると仮定します。A店はお金を検索エンジンを運営している会社に払うことで、検索結果の上位に自社Webサイトが表示されるようにします。一方のB店では質の高いノウハウ記事で検索上位を狙い、困っているユーザーにアクセスしてもらおうとします。
検索エンジンを運営する会社からしたらお金を払ってくれるサイト運営者の方が重要であるため、コンテンツが良くてもリスティング広告のほうが上位に表示されます。しかしリスティング広告はユーザーがクリックするたびに料金が発生するため、アクセスが増えてくるとその分の費用が大きくなるのです。
最近では一部のユーザーが広告を嫌っていることもあり、広告をブロックしたり無視したりすることも少なくありません。長期的に見ればリスティング広告に頼るよりも、コンテンツにより集客した方が費用対効果が高いのです。
どんなコンテンツを書けば検索ユーザーに喜ばれるか
コンテンツの重要性を理解しても、どのようなコンテンツを書けばいいのか分からない人も多いでしょう。前提として大事なのはお店の利益になるようにコンテンツを作成することです。会社でレトルトカレーを販売しているのに、うなぎの紹介をしていたら売り上げにつながりません。
どんなに意味のあるコンテンツであっても、場所を間違えると意味がなくなってしまうことを覚えておきましょう。質の高いコンテンツかどうか、確かめるためには以下の4つを見るのがポイントです。
Webコンテンツが整理されている
今ではWebサイトにアクセスする8割のユーザーがスマートフォンを用いてアクセスしています。PCとは違いスマホは画面が小さいので、たくさんの情報を見るのに苦労するのです。限られたスペースでユーザーにコンテンツを読んでもらう必要があります。
すると「どこに本文が書いてあるのか分からなくて、カテゴリーやタグがない」ようなWebサイトはユーザーから嫌われるのです。どこにどういった情報が分かりやすいよう、カテゴライズして見やすくすることが重要となります。
読みやすい文章
ネットを見ている人たちは小難しい文章や同じ語尾が続いて、理解できないことやテンポが悪い文章を見ると離脱してしまいます。中学生でも分かるように簡単な言葉を使用したり、空白を多めにして文字が密集しないよう注意が必要です。
独自性がある
たまにコンテンツを人気のあるサイトからコピペして、少しだけ編集してコピペをばれないようにするリライト行為をする人がいます。リライトならわざわざライティングするために更生を練る必要はないため、1から作るよりはコストがかからないでしょう。
しかしGoogleはデータを用いて分析しているため、リライトをしていると評価が低くなりがちです。面倒だからといって安易な手を取ると損をします。コンテンツは独自に作るようにしましょう。
ユーザーの役に立つ
ここまで読んできた方にとって、「コンテンツは役に立つことが重要」は言うまでもない話でしょう。しかしサイト運営者の中には自社サービスとは関係のないことを発信して、ユーザーから低い評判を貰っている人もいるのです。さっきも言ったように「レトルトカレーを販売している店がうなぎを紹介する」のはやめましょう。ユーザーが欲しい情報であり、また扱っている商品を宣伝できることが重要です。
お客様目線であることが一番重要
商品をすぐにでも宣伝をしたい人たちにとって、コンテンツでの集客はじれったいところもあるでしょう。ユーザーがアクセスしてくれることを待っていては、いつになったら商品が売れるのか悩むところです。しかし今はネット社会であり、ユーザーに対して宣伝しているだけでは長期的に商品を売ることができません。
お店とお客が相互に発信できる時代だからこそ、信頼が重要となってきます。
ユーザーに寄り添って情報を発信して、その結果ユーザーから信頼を得て商品が売れるようになるのです。あらゆる物やサービスが過剰に供給される時代だからこそ、ユーザーファーストで考えていくことが必要です。