オウンドメディアの改善方法とは?失敗する要因の理解と適切なKPI設定

オウンドメディアの改善方法とは?失敗する要因の理解と適切なKPI設定

記事の監修

株式会社めぐみや 代表取締役社長

大浦 理

Google PartnerGoogle Partner 認定

Web集客・マーケティングの専門家として、13年間にわたり厳格な基準と緻密な戦略をもって中小企業の成功を導く。
一時的な集客の手法に頼ることなく、中長期的な効果を持続させる本質的なWeb集客の構築に注力。
『恵ある集客を。』をスローガンに掲げてクライアント様のサービスや商品の核心的な魅力を、的確にターゲットに伝えることを重視したWebサイト運用をサポート。

オウンドメディアは、どこをどのように改善したらよいのでしょうか?
オウンドメディアを運用したばかりで、メディアからの集客など成果を実感していないWeb担当者様に共通する疑問点かと思います。

広告費用の高騰と、Googleのアルゴリズム変動が進化していく中で、オウンドメディアの運用を始めている企業は少なくありません。しかし、オウンドメディアは長期的な運用になるため、途中で挫折してしまうWeb担当者様も多いことでしょう。そのような中で、放置されているオウンドメディアや、「なかなかアクセスが集められない」と試行錯誤しているオウンドメディアを「改善したい」と思っているのではないでしょうか。

この記事ではオウンドメディアの失敗する要因の理解と改善策について解説していきます。またオウンドメディアで失敗しないための目標設定についても取り上げているので、メディアの改善を模索している企業のWeb担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事はこんな人におすすめ
  • オウンドメディアの具体的な改善方法を知りたい方
  • オウンドメディア運用で失敗する主な要因を知りたい方
  • オウンドメディアとコンテンツマーケティングの関係について知りたい方

オウンドメディア運用で失敗する主な7つの要因

まずは、オウンドメディアで失敗する主な要因について取り上げてみます。

デザインにこだわって進まない

始める前に思い描いたオウンドメディアのスケールが大きすぎて、「どこから手を付けたらいいのか?」と一向に進めないパターンでは失敗する傾向にあります。特にサイトデザインやロゴ、ヘッダーに使う画像などにこだわってしまう、形から入る作成方法はお勧めできません。

記事の更新とターゲット設定ができていない

記事の更新がなかなかできないなど、コンテンツのアイデアが浮かばないケースも失敗しやすい要因でしょう。メディアで届けたいユーザーを想定していない、「誰に向けて情報を伝えているのか?」というターゲット設定がされていない状態だと記事で伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。

宣伝色が強い

企業のオウンドメディアの失敗する要因の中で最も多いのが、自社の運営するWebサイトという認識から、自社の宣伝ばかりをしてしまうことです。

あくまで企業の販売サイトではないオウンドメディアを自社の商品だけのアピールだけで構成してしまうと、企業の販売サイトと変わりありません。結果的にユーザーにとって居心地の悪いメディアになります。

スケールに合わない人員

オウンドメディアは客観的なテーマで構成されるため、ジャンルによって取材やリサーチ、記事の更新やアイデアの創出などで取り組む人員が不足することも考えらます。また、長期的な構築になるため人的コストに合わないメディア制作は、途中で体力不足になってしまうことも考えられます。

SEO対策がされていない

オウンドメディアは、テーマになるトラフィックが見込めるキーワードで上位表示を目指すWebサイト構築と変わりありません。そのため、一般的なWebサイトのように検索結果で上位表示されるための施策は必要になります。つまり、オウンドメディアにSEO対策が施されていなければ失敗する可能性が高いのです。

以上がオウンドメディアを運用し始めても、なかなかアクセスが集まらなかったり、思ったようにWebサイト作成が進まないことで、途中であきらめてしまう主な要因になります。

オウンドメディア運営の目的や目標が明確になっていない

オウンドメディアを運営始めた場合、当初はメディアの成果実現に期待して取り掛かることでしょう。しかし漠然とした成果だけを求めてオウンドメディアの運用をはじめた場合、多くの企業が途中で運用をやめてしまうことが考えられます。その要因がオウンドメディア運営の目的や目標が明確になっていないからです。

オウンドメディアは、単なるWebサイトとちがいます。1つのテーマに対して専門的な知識や他のWebサイト以上に追求した情報コンテンツが必要となるからです。コンテンツの質自体がオウンドメディアのSEO評価にもつながります。

予算・労力を投入できないため突き抜けられない

オウンドメディアの運営に対して、自社内製で行う計画を立てた場合、本業の片手間で運用を進めていると、その多くが予算や労力を投入できなくなるでしょう。そのため、結果的にオウンドメディアの成果を出す前に挫折してしまう可能性が高くなります。

オウンドメディアは、広告運用とちがい常に対象キーワードの価格で算段する必要がありません。初期投資として、制作費に予算をかけて運用に労力を使うか外注するかの判断となります。ただし多くの企業が初期段階での予算や労力の投入に重きをおかないため、成果を出せないでいるのです。

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オウンドメディアの改善方法

これまでは、せっかく取り組み始めたオウンドメディアを途中でやめてしまうことになる要因について見てきました。次に、なかなか結果の出てこないオウンドメディアを改善していく方法について解説していきます。オウンドメディアの改善すべき点は次の通りです。

  • 企業の目指す目的と優先順位
  • 露出の改善(SEO・SNS
  • リーチ後の流入
  • 内部リンクの改善
  • コンバージョンの改善

それでは、改善方法をそれぞれ見ていきましょう。

企業の目指す目的と優先順位

オウンドメディアを「Webマーケティングで話題だから」とか、「トレンド手法だから」という理由だけで取り組み始めたら、長続きはしないでしょう。一般的なWebサイトと比べたら、情報コンテンツの質や量が求められます。雑記ブログのような感覚では、購読ユーザーを集めることは難しいです。

そこで必要な改善策として、企業がオウンドメディアを構築する目的を明確にすることが挙げられます。企業のオウンドメディア運用の目的を取り上げてみましょう。

  • 商品や企業名の認知度アップ
  • 新規見込み客の獲得
  • 商品購入者の増加
  • 既存顧客との関係性の向上
  • 採用情報や企業ブランディング
  • オウンドメディアでマネタイズ

上記に取り上げた目的に優先順位をつけて並び替えていきましょう。ここで注意しておくべきは、購入者の増加やマネタイズを優先的な目的に設定しないことです。

顧客の理解度が低い状態で商品の購入を勧めたり、広告だらけのWebサイトになったりでは、訪問するユーザーの居心地を悪くさせる結果になります。まずは、企業ブランドと商品に関連する情報をユーザー目線で発信していくことが望ましいでしょう。

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露出の改善(SEO・SNS)

オウンドメディアは、Webサイトに訪問してもらって記事コンテンツを読んでもらわなければ始まりません。つまり、見つけてもらわなければ意味がありません。見つけてもらうためには、一般的なWebサイトのようにSEOやSEM対策が必須になります。

オウンドメディアの露出度を上げる施策としては、検索結果の順位を上げていくことが必要です。SEO対策を施したオウンドメディアは、検索ニーズのあるキーワードで上位表示されることで、潜在顧客への露出が向上する流れになります。また、Facebook やTwitterにも記事更新を投稿していくことでソーシャルネットワークでの露出も高められるでしょう。

ターゲットキーワードの見直し

露出を改善するには、ターゲットキーワードの見直しが必要です。SEOにより検索上位表示をするためのターゲットキーワードを選定することが大事です。ターゲットキーワードは、オウンドメディアの核となります。オウンドメディアの設計図をつくるときに、もっとも重要なテーマとなるため、途中で変更することは大きなリスクを負うでしょう。主に次のようなリスクが考えられます。

  • 記事ページの修正
  • ターゲットユーザーの修正
  • 目的や目標の見直し
  • 動線の見直し

ただし状況によりターゲットキーワードを見なおさなければ、見込み客の獲得ができない場合は修正を承知の上で、取りくむことも必要です。

記事単位でペルソナ設定が理想

オウンドメディアのターゲットキーワードに左右されない記事コンテンツをつくるには、記事単位のターゲット設定が必要となります。記事単位のターゲット設定とは、記事ごとにペルソナを具体的に設定することです。

たとえば記事のペルソナが「東京都在住20代男性」という設定では、記事内容も「20代男性」を対象にしてメインのターゲットキーワードにそったコンテンツとなるでしょう。その場合、ターゲットキーワードを見なおすことにより、同時に記事コンテンツも修正が必要となります。

記事単位でペルソナを設定することは、「東京都在住20代男性」ではなく、「ある特定の個人」にまでしぼり込んだペルソナ設定にすることが大事です。一定の個人が想定され、その個人を対象にした記事コンテンツであれば、ターゲットキーワードが見直されても修正する必要がなくなります。そのためペルソナ設定は、記事単位で具体的な個人にまで設定することが大事です。

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メディアコンテンツの見直し

露出を改善するには、メディアコンテンツ自体をすべて見直すことも方法の1つとなります。露出度が低いということは、SEOで評価されていない状況が考えられるでしょう。さらにSNSでメディアを紹介しても、流入がなければコンテンツに興味関心を引く魅力がないことになります。

実際にコンテンツを公開して流入がない場合、メディアコンテンツの見直しが必要です。方法としては、メディアコンテンツの軸となる検索キーワードに対して見なおすことがあげられます。対象のキーワードを検索する個人が「どのような思いで検索窓に入力しているのか?」検索意図の深堀りが大事です。検索意図の深掘りができれば、検索ユーザーの欲求にこたえることができます。結果的にSEO評価を受けることにつながり、露出度があがる流れとなるでしょう。

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リーチ後の流入の改善

SEOやSEM、ソーシャルネットワークなどで露出され始めたオウンドメディアは、潜在顧客のメディア到達率が改善されたことになります。引き続き、メディア到達後(リーチ後)の流入を改善する必要があります。リーチとは、ページのコンテンツを見たユーザーの数を指します。

Webサイトで言えば、UUユニークユーザー)の増加が対象になるでしょう。リーチが増加することで、オウンドメディアの訪問者が増えていることになります。ここでポイントになるのが新規訪問者は、どのような経路をたどって自社メディアまで到達したのか?を分析することです。

Webサイトの分析は、解析ツールであるGoogleアナリティクスを導入していれば確認ができます。リーチ後の流入はどこから発生しているのか?を確認できれば、流入元のキーワードや媒体などから注力すべき施策を打ち出せることになるからです。

アクセス数を改善するには

アクセス数を改善するには、解析ツールのGoogleアナリティクスにより日々のアクセス数の増減をチェックします。アクセス数が伸び悩んでいてなかなか増えない場合、2つの要因が考えられるでしょう。

  • ターゲットキーワードの選定が間違っていないか?(コンテンツとの整合性)
  • キーワードの検索需要はあるのか?(検索ボリューム

そもそもターゲットキーワードとメディアコンテンツの整合性がとれていなければ、検索上位に表示されるWebサイトと評価されません。またターゲットキーワードや記事ページごとのキーワードに検索需要がなければアクセス数は増えないでしょう。

この場合、オウンドメディアを見なおして、設計から組み立てなおすことが大事です。オウンドメディアは、大きなプロジェクトとなるため、方向性を間違えたまま進めていても時間と労力はかかります。逆に方向転換した場合でも、同じ様に時間と労力がかかるため、先を見越すならば再度設計をし直すことをおすすめします。

SNS流入も増やす

オウンドメディアの改善としてSNSからの流入を増やすには、SNSに投稿するコンテンツの見直しだけではありません。SNSでは同じ趣味や仕事、共通するテーマをもったユーザーがコマメにコミュニケーションをとっています。いくらビジネス目的であってもSNS上では、仲間としてつながることが大事です。

そのためには、自社のSNSアカウントで他のユーザーをフォローしたり、コメントを残したりすることも必要となります。SNSからの流入を増やすには、企業アカウントからにじみでる人間性を訴求することが大事です。

内部リンクの改善

記事コンテンツの量が増えていく傾向にあるオウンドメディアは、記事と記事を結び合わせていくことも必要です。興味関心の高い読者は、単体の記事だけではなく、関連する記事も気になってしまう可能性が高くなるでしょう。

改善方法としては、オウンドメディアのサイトデザインが、関連記事の紹介にも配慮された仕組みになっていることや、記事本文中に率先して関連記事の紹介をしていくことが効果的です。例えば、次のように関連記事を紹介します。

コンバージョンの改善

企業によって、コンバージョン設定は異なりますが、「顧客に最後にとってもらいたい行動」です。オウンドメディアの役割は、自社の商品やサービスの購買喚起だけではありません。自社の商品やサービスを取り巻くジャンルや関連情報について興味関心を持ったユーザーが訪れるメディアになります。

つまり、商品の販売サイトに訪問している意識が全くないユーザーを相手に情報を伝えていく中で、購買意欲は高くない顧客層のほうが多いと認識しておくべきでしょう。そのため、オウンドメディアに最適なコンバージョン設定になる行動は、「メルマガ登録」や「会員登録」になります。

例えば、BBQの道具を販売する企業のオウンドメディアであれば、「BBQに関しての役立ち情報」を掲載していき、より詳しいBBQについての最新情報について、「会員登録」を促す流れです。会員登録をしてもらった後にメルマガなどで関係を構築したうえで、初めて商品の提案をしていくことになります。

コンバージョン設置位置

コンバージョンの改善では、コンバージョンポイントの設置位置の見直しも必要です。たとえば、BBQの道具販売であれば、何か道具についての回答コンテンツを設置するごとに「さらに便利な道具があります・・・」というような流れでコンバージョンポイントを複数おくことも方法となります。

BBQ道具販売の例でいうと、あくまでもターゲットユーザーの目的は「BBQを楽しむこと」です。失敗しないBBQをするために必要な道具であれば気になった時点にコンバージョンポイントをおきましょう。設置位置としては、読み手となるユーザーが情報コンテンツに対して、「その先が知りたい」と感じる場所が最適です。

さらに実証された場所への設置には、コンバージョンポイントを複数設置して、誘導先のリンク対象を変えれば、実際にコンバージョンするポイントを判断できます。そのためにはつねに分析することが必要です。

コンバージョンボタンデザイン

コンバージョン率CVR)を上げるには、コンバージョンボタンのデザインも工夫する必要があります。せっかくコンバージョンポイントとなるボタンを設置しても、Webサイト全体のデザインに埋もれて目立たなくなる可能性もあるでしょう。コンバージョンボタンは、Webサイト全体のデザインに埋もれない目立つボタンにすることが大事です。

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運用体制の改善

オウンドメディアの改善で自社の運用体制がもっとも大事な部分となります。運用体制が整っていなければオウンドメディアの運用は絵に描いた餅のように実現しないでしょう。自社の運用体制は、オウンドメディアの構築段階で、制作から運用までどの程度の人的リソースやコストがかけられるのか?明確に見きわめることが大事です。

もし、構築の段階で自社内製にかけるリソースやコストが不足の場合は、構築段階から専門業者に相談すれば、オウンドメディアの運用を現実化させるためのすり合わせもできます。オウンドメディアは、ターゲットキーワードや検索需要、扱う商材の売上見込みなどにより、予算や制作規模の幅が出るでしょう。

また、自社で取り組める部分と外注に依頼する部分も事前に相談しておけば明確になります。運用体制は、細分化することにより、リソースの振り分けや不足部分の依頼を明らかにしておくことが大事です。

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記事の質を見なおす

オウンドメディアの運用では、Webサイトの更新が必要となります。Webサイトの更新では、記事ページの追加投稿が効果的です。SEO的にも、最新の情報コンテンツの更新頻度のあるWebサイトが評価されます。そのため記事の更新は必須です。

ただし、やみくもに記事ページを量産してコンテンツの品質を度外視したページが増えてしまえば、逆効果となります。そのような理由からも、オウンドメディアの記事コンテンツは品質が重要となるでしょう。ここでは、オウンドメディアの記事の質を見なおすことについて解説します。

放置している記事をリライト

記事の質を見なおすには、放置している記事をリライトすることが大事です。リライトするにあたって、3つの点に注意しましょう。

  • 検索上位の記事コンテンツの全面的なリライトはNG
  • 記事の重要個所を削除しない
  • 記事タイトルをひんぱんに変更しない
検索上位の記事コンテンツの全面的なリライトはNG

検索上位に表示されている記事は、検索エンジンに評価されています。そのため全面的なリライトをしてしまうと、逆効果となるでしょう。もし、リライトが必要であれば、古くなったコンテンツに追記して現在の情報を書き加える方法もあります。

記事の重要個所を削除しない

記事のリライトでは、記事のメインキーワードに対して答えとなる重要部分を削除しないことです。たとえば、「BBQ道具販売」へ誘導するオウンドメディアの場合、「BBQ道具:網の洗い方」についての記事コンテンツがあるとしましょう。

「網の洗い方」をメインキーワードとした記事ページに訪れたユーザーは、「網の洗い方」を知りたい属性です。そのため、記事コンテンツから網の洗い方を削除してしまえば、ユーザーの知的欲求に応えていない記事となります。そのような理由から、記事の重要個所は、削除しないように注意が必要です。

記事タイトル変更が多ければスパム扱いにも?

記事のリライトでは、本文が変更されることにより整合性をとるため記事タイトルを変更する場合もあります。記事タイトルの変更は、Webサイト全体で変更頻度が多ければスパム扱いされる可能性もあるでしょう。記事タイトルは、必要な範囲でメインキーワードを残すことを前提に微調整する程度にしましょう。

深堀りとなる加筆追記

記事コンテンツは、時間とともに内容が劣化することもあります。たとえばニュース記事の場合、1年前のニュースを参考にする人は少ないでしょう。中には、劣化しないコンテンツもありますが時代の変化とともに不要となる場合も考えられます。

記事コンテンツをつねに最新の状態にリライトするためには、深掘りとなる加筆追記が必要です。いままでの記事コンテンツに対して、新しい発想や時代の変化などを深堀りして加筆追記することがあげられます。加筆追記の場合は、従来からあるコンテンツを残したまま、補足説明のように追記していく形式です。

オウンドメディアでできる施策

オウンドメディアでできる施策

オウンドメディアの改善方法を6つ紹介してきました。6つの改善ができれば、次の施策が打てるようになります。それでは、オウンドメディアでできる施策について解説していきましょう。

オウンドメディアの収益化

オウンドメディアの施策として取り上げるのは、「どのように収益化していけば良いのか?」という点です。先程の改善策が施されていれば、SEO対策で検索順位を上げることができ、露出を向上することができます。

また、訪問ユーザーの流入元を分析することで適切なコンテンツ提供の参考になります。そして、関連記事の紹介を強化することで、Webサイトの回遊率と滞在時間を向上させます。

この段階は、アクセスが増え、ユーザーの動向が見えてWebサイトのコンテンツが充実してきた段階となります。この段階で行う収益化の施策として個別のランディングページを作成をすることをお勧めします。オウンドメディアの中で一番アクセス数と滞在時間の長い記事ページの離脱ポイントに、関心の高い商品やサービスへの案内ページを設置することです。

一般的には、広告を経由した先に設置する購入ページになりますが、オウンドメディアの場合、情報量の信頼性が高ければ購入確率は高くなります。

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オウンドメディアでKPIを設定

オウンドメディアで目的になるゴール設定をするための目標設定がKPI設定です。ここでは、KPI設定のポイントと手順について解説していきます。

KPI設定のポイント

最終的なオウンドメディアの目指すゴールの指標になるKPI設定の5つのポイントになるSMARTを紹介しましょう。5つのポイントの頭文字をとって「SMART」と呼ばれています。

SpecificのS・・・目標が明確になっているか
MeasurableのM・・・測定できる目標か
AchievableのA・・・達成できる目標か
RelevantのR・・・ゴール目標との関連性がある目標か
Time-boundのT・・・目標に期限があるか
SMARTから判断できるKPI設定は、事実に基づいた具体性のある明確さが求められます。また、現実的な数値で計測可能で決められた期限までに達成できる目標になります。

KPIの設定手順

KPIの目標のポイントを理解したうえで、実際にKPIツリーを使って目標設定を作成します。KPIツリーは、ゴールになる最終目標(KGI)から逆算して細分化して具体化していく流れです。基本的に一度設定したKGIを変更することはありません。ただし、細分化されたKPIを実行結果や環境の変化などに合わせて修正していくことは可能です。

振り返りが大切

一度、設定したKPIを実際の結果とすり合わせて見直すことは重要な振り返りになります。目標設定時と実際の結果では「どのように違いがあるのか?」また「どの段階で予定と食い違ってきているのか?」など分析結果を次の施策のための活用できるでしょう。

オウンドメディアはコンテンツマーケティング

オウンドメディアは、コンテンツマーケティングの1つです。コンテンツマーケティングは、メディアに訪れたユーザーに対して、価値のあるコンテンツを提供するマーケティング手法となります。そのため価値のあるコンテンツ制作に注力することがオウンドメディアの意義となるのです。

コンテンツマーケティングの目的と同義

オウンドメディアは、コンテンツマーケティングの目的とおなじ意義と役割をもっています。オウンドメディアの運用により、訪問したユーザーを見込み客として購入意欲を高めることが目的です。このオウンドメディアの活動自体が、コンテンツマーケティングの実践となります。つまり、オウンドメディアにたずさわることは、コンテンツマーケティングを実践していることと同義であるのです。

見込み客獲得とブランディング

オウンドメディアを改善することは、カンタンではありません。そのため多くの企業が途中で投げ出してしまうことが考えられます。ただし継続している企業の場合は、広告やフィールドセールスでは実現できないオウンドメディアならではの恩恵を受けるでしょう。その恩恵が「見込み客の獲得」と「ブランディング」です。

オウンドメディアでは、自社に共感をもつ「いずれ自社商品を購入するであろう」見込み客を獲得します。獲得した見込み客と共感と信頼で濃い関係を築き、ファン化することが目的です。ファン化した見込み客は、メディア企業からの提案を好意的に受けることになります。つまり、顧客を育成するナーチャリング要素もオウンドメディアには備わっているのです。

さらに、オウンドメディアには潜在層に向けたブランディング効果があります。自社の商材名ではなく、「何ができる企業か?」の部分がブランディングされていくのです。ブランディング効果は、オウンドメディアのアクセス数が増えると同時に向上していく効果となります。

オウンドメディアの運用を継続していけば、「見込み客の獲得」と「ブランディング」を同時に実現することとなるでしょう。継続に向けて最短の時間や労力をとるには、オウンドメディアの運用実績のある専門業者に相談してみることが必要です。

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まとめ

いかがだったでしょうか?
ここまで、オウンドメディアの改善のヒントになる施策を解説してきました。企業のWeb担当者様が、オウンドメディアの運営を進めるにあたって、KPI設定をして振り返って確認することの重要性が理解できたかと思います。

今回の記事で取り上げた改善策を1つでも試してみて、実際の変化を確かめていただけたら幸いです。

この記事のまとめ
  • デザインや内容に過剰にこだわらずターゲットの明確化と定期的な記事更新が重要
  • オウンドメディアは適切なSEO対策とFacebookやTwitterなどのSNSを活用して露出度を高める必要がある
  • オウンドメディアの目的を明確にし目標に合わせたコンテンツの質や量を確保する必要がある

オウンドメディアの改善に関するよくあるご質問

最後によくあるご質問をいくつかご紹介致します。
みなさまのWeb集客にお役に立てば幸いです。
その他、ご不明な点がございましたら以下のリンクよりお気軽にご相談下さいませ。
無料オンライン相談はこちらからどうぞ。


Q

オウンドメディアとは何ですか?

A

オウンドメディアは、企業や個人が所有・運営するメディアのことを指します。公式ウェブサイトやブログ、SNSアカウントなどがこれに該当します。

Q

オウンドメディアの主な目的は何ですか?

A

オウンドメディアの主な目的は、ブランドの認知度を高めること、顧客との関係を深化させること、また直接的な販売促進を図ることなどが挙げられます。

Q

オウンドメディアの改善のための第一歩は何ですか?

A

第一歩は、現状のオウンドメディアのコンテンツや利用者の動向を分析することです。これにより、改善のポイントや新しい戦略を立てる材料となります。

Q

SEO対策とは何でしょうか?

A

SEO対策とは、検索エンジンの検索結果において、自らのウェブサイトが上位に表示されるようにするための取り組みのことを指します。

Q

オウンドメディアを改善するためのSEO対策のポイントは?

A

キーワード選定、高品質なコンテンツの作成、内部リンクの最適化、モバイルフレンドリーなデザイン、ページの読み込み速度の最適化などが挙げられます。

Q

SNSとオウンドメディアの関連性は?

A

SNSはオウンドメディアのコンテンツを広める手段として利用されます。また、SNS上でのユーザーとのコミュニケーションを通じて、オウンドメディアのコンテンツの改善点を見つけることもできます。

Q

コンテンツの更新頻度はどれくらいが理想ですか?

A

更新頻度は目標や業界、ターゲットとなる読者によって異なりますが、一般的には定期的な更新が推奨されます。

Q

オウンドメディアの効果測定にはどんな指標がありますか?

A

ページビュー数、訪問者数、直帰率、平均滞在時間、コンバージョン率などの指標があります。

Q

オウンドメディアのデザイン改善のポイントは?

A

クリーンで分かりやすいデザイン、ユーザーの操作性を考慮したUI/UX、モバイルフレンドリーなレイアウトなどが重要です。

Q

オウンドメディアのマネタイズ方法は?

A

アフィリエイト広告の掲載、スポンサードコンテンツの提供、オリジナル商品やサービスの販売などが考えられます。

Q

オウンドメディアの運営での最も一般的な課題は何ですか?

A

定期的なコンテンツの更新や質の維持、SEO対策の継続、効果測定と改善のサイクルを回すことなどが挙げられます。

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