記事の監修
Web集客・マーケティングの専門家として、13年間にわたり厳格な基準と緻密な戦略をもって中小企業の成功を導く。
一時的な集客の手法に頼ることなく、中長期的な効果を持続させる本質的なWeb集客の構築に注力。
『恵ある集客を。』をスローガンに掲げてクライアント様のサービスや商品の核心的な魅力を、的確にターゲットに伝えることを重視したWebサイト運用をサポート。
成功しているオウンドメディアには、どのような共通点があるのでしょうか?この記事では、成功しているオウンドメディアを31サイト厳選して紹介します。さらにオウンドメディアで成功するポイントの共通している部分と特徴を解説しましょう。
「オウンドメディア運用に成功するには、どの部分に気をつければいいのか?」と迷われているWeb担当者さん必見の内容になります。
ますはじめにオウンドメディアの概要からメリット・デメリット、成功のための戦略などについて簡単に触れてみます。
- オウンドメディアについて詳しく知りたい方
- オウンドメディアの具体的な活用方法について知りたい方
- オウンドメディアの成功事例を知りたい方
目次
オウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、企業や個人が自らのリソースで運営・管理するメディアのことを指します。これにはウェブサイト、ブログ、ソーシャルメディアのアカウント、メールマガジンなどが含まれます。オウンドメディアは、アーンドメディア(口コミやレビュー)やペイドメディア(広告)と並ぶメディアの一形態ですが、その最大の特徴は「コントロール性」です。オウンドメディアを運営することで、自社のメッセージやブランディングを独自にコントロールすることが可能になります。
オウンドメディアのメリット
オウンドメディアの最大のメリットは、コスト面での優位性と先述した高いコンテンツのコントロール能力です。一度作成したコンテンツは長期間、コストをかけずに利用することができます。また、SEO(検索エンジン最適化)に有効なオリジナルコンテンツを提供することで、検索エンジンからの流入も期待できます。
オウンドメディアのデメリットと注意点
一方で、オウンドメディアの運営は継続的なコンテンツ制作と戦略的な計画が必要です。これには人的リソースと時間がかかります。また、Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムの変更によって、突如として訪問数が減少するリスクもあります。
オウンドメディア成功のための戦略
オウンドメディアを成功させるためには、ターゲットオーディエンスの特定とコンテンツプランニングが必須です。高品質なコンテンツを計画的に作成し、その効果を定期的に分析することで、投資対効果(ROI)を高めることができます。KPI(主要業績評価指標)の設定とモニタリングも欠かせません。
オウンドメディアの今後
テクノロジーの進化により、オウンドメディアも変革が求められています。特にAIやVRといった先端技術との融合が進んでいます。また、サステナビリティとオウンドメディアの関連性も高まっており、企業が持続可能なビジネスを行う上で、オウンドメディアが果たす役割は今後ますます重要になるでしょう。
では早速、成功しているオウンドメディアを一挙紹介します。
成功しているオウンドメディア31選
それでは、企業が運営するオウンドメディアにおいて、31の成功している事例を紹介します。コンテンツマーケティングの中でも有用な施策となるオウンドメディアを企業がどのように発信して、顧客からの支持を得ているのか?説明も兼ねて紹介していきましょう。31のメディアを大枠でジャンル分けして紹介していきます。
美容・健康関連
はじめに、美容・健康関連から3つのオウンドメディアを取り上げてみました。検索需要のある「スキンケアの仕方」や「ボディケアのためのストレッチ」などに悩まれているユーザーに役立つ情報メディアになります。さらに、健康的な暮らしのヒントとなるメディアや、大手化粧品メーカーのユーザーに役立つ情報発信メディアも紹介しましょう。
ストレッチポール公式ブログ
参考サイト:ストレッチポール公式ブログ
体幹トレーニングや腰痛ストレッチに活用できる健康商品ストレッチボールを販売する企業の公式ブログです。オウンドメディアの内容としては、身体の各部分のストレッチ方法やトレーニング方法を詳細に紹介している点が豊富な情報サイトとしてファンに共感を得ています。
健康美塾
参考サイト:第一三共ヘルスケアのWebマガジン「健康美塾」
第一三共ヘルスケア株式会社が運営するオウンドメディア「健康美塾」は、「美と健康のツボ」をマンガやイラストを使っている、親しみやすい情報発信サイトです。記事の1つひとつがユーザーの身近にある日常生活の知恵的なコンテンツとなっている点が、成功している要因となります。
Watashi+
参考サイト: watashi+資生堂
資生堂が運営する「ワタシプラス」は、化粧品全般のトレンド記事やメイクテクニックを中心とした情報メディアです。さらにスキンケアや食事についてまでの、美容に関して基本となる情報を提供しています。提供している情報は、美容にまつわる問題解決方法や耳寄りなメイク方法まで、女性の居心地を高めるコンテンツを更新している点が成功要因となるでしょう。
暮らし・環境
続いて、暮らしや環境をテーマとした企業が発信するオウンドメディアを紹介しましょう。
北欧、暮らしの道具店
参考サイト:北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は、暮らしに必要な道具(インテリア・雑貨)など商品の紹介だけではなく、お部屋の収納法や食器選びなどユーザー目線に立った「暮らしの役立ち情報」を紹介しています。「暮らしのヒント」を中心にして、さりげなくコンテンツ内に新商品の紹介を入れている点がユーザーにとって、売り込みのないメディアとなっているのです。
WORKSIGHT
参考サイト:働くしくみと空間をつくるマガジン「WORKSIGHT(ワークサイト)」
WORKSIGHTは、文房具の大手「コクヨ株式会社」が運営する商品とは違う切り口をテーマにしたオウンドメディアになります。あまり知られていませんが、コクヨ株式会社は、文房具以外にもオフィス用品やオフィス空間の提案にも力を入れているのです。
WORKSIGHTでは、「働く環境」をプロデュースして、オフィスに携わるユーザーに役立つ情報を発信している点が成功につながっています。また、コンテンツ内容も現代のデジタル社会に適した最新内容となっており、文房具のイメージから脱却している情報配信になるでしょう。
キナリノ
参考サイト:「暮らしを素敵に丁寧に」をテーマにしたライフスタイルメディア「キナリノ」
女性向けのくらし情報になるキナリノです。オウンドメディアの運営元は、株式会社カカクコムになります。投稿されている記事が暮らしにまつわる「ファッション・インテリア・雑貨」など女性に役立つ情報をわかりやすく特化して紹介している点が特徴です。
SINGLE HACK
参考サイト:一人暮らしを刺激するウェブマガジン「SINGLE HACK」
SINGLE HACKは、「1人暮らし」をテーマにした賃貸物件や上手なお部屋の有効活用など、1人で暮らす人の情報収集になるユーザーに役立つオウンドメディアになります。賃貸物件を中心した情報でも「1人暮らし」というターゲットの絞り込みによって、属性に合った訴求ができる点が成功要因です。
くらしの良品研究所
参考サイト:くらしの良品研究所
毎日の暮らしの中で“良品”と言えるユーザーに役立つ商品をユーザー目線になって使い方から情報発信しているオウンドメディアになります。特に商品のチェックポイントや疑問点などを詳しく取り上げている点は、企業配信のブログというよりも1ユーザーの発信する豆知識のようです。その点が、運営企業の無印良品の着眼点として、成功と言えるのではないでしょうか。
ソレドコ
参考サイト:楽天市場が運営する沼メディア「ソレドコ」
大手ショッピングサイトの楽天市場が運営する沼メディア「ソレドコ」は、商品やサービスのブランド認知を拡大するために、ユーザーとの接点となる効果を出しています。楽天に出店される商品やサービスに対して、ユーザー目線のコメントを参考にする読者層の増加がオウンドメディアの成功につながっているでしょう。
ビジネス系
次にビジネス系のオウンドメディアの事例を紹介しましょう。
サイボウズ式
参考サイト:新しい価値を生み出すチームのメディア「サイボウズ式」
サイボウズ式は、ビジネスパースンに向けた「働き方」や社内のチームやシステムに関して、新しい発想やヒントをもたらす情報の発信を続けています。特に運営開始から、自社内のノウハウと読者との対話からコンテンツをピックアップしてコミュニティを形成していくユーザーライクな点が読者の共感を得ることにつながっているでしょう。
経営ハッカー
参考サイト:経営ハッカー
経営についての最新情報や企業の事例などを記事として配信している経営ハッカーは、企業の経営陣ユーザーに「知っているようで知らない知識」などを取り上げて解説しています。たとえば、経営陣としての「貸借対照表」の読み方などは、立場的に他人には聞けないような経理データです。
読者層も経営初心者から中級レベルまで、配信カテゴリも「経理・財務」「人事・労務」「経営戦略」と区別して配信している点も経営全般にわたるコンテンツとして読者層に支持されています。
Udemyメディア
参考サイト:スキルアップしたい社会人のための情報サイト「Udemyメディア」
AI・機械学習や開発、Microsoft Officeの活用方法などに注力して情報を配信している学習オウンドメディアのUdemyメディアです。Web開発やAIなどを取り上げていても、専門性を追求しないソフトな記事構成が学びやすくなっています。
Udemyメディアの成功ポイントは、社会人になってからさらにスキルアップしたいビジネスパースンに向けて、スマホや動画などでオンライン学習プラットフォームを提供している点です。
AdverTimes
参考サイト:AdverTimes(宣伝会議アドタイ)
AdverTimesは、Web広告やデジタルマーケティングに携わる企業のクリエイターや営業担当が、時事ニュースとして参考にしているWebマガジンです。運営元の広告業界の情報を配信する宣伝会議は、AdverTimesをオウンドメディアとしてアクセスを集め、関連サイトの転職系サイト活用へとつなげています。
24-7
参考サイト:インバウンドマーケティングやMA・CRMに関する最新情報やノウハウの提供「24-7」
24-7は、インバウンドマーケティングやMA、CRMなどデジタルマーケティングに携わるマーケターや営業担当、フリーランスに向けたWebマーケティング最新情報やノウハウを配信しています。運営元の株式会社24-7が、最新のデジタルマーケティング営業に活用できるツールなどの情報提供をメディアで行っていることが、企業のWeb担当者から支持されている要因です。
MONEY PLUS―くらしの経済メディア
参考サイト: MONEY PLUS―くらしの経済メディア
MONEY PLUSは、クラウド会計ソフトなど会計アプリを手広く展開するマネーフォワードのオウンドメディアになります。「お金」にまつわる情報を前向きに発信していることから、明るいイメージでファンを増やしている点が人気のオウンドメディアです。
somu-lier「ソムリエ」
参考サイト:日本のバックオフィスに元気を注ぐナレッジ・メディア「ソムリエ」
ソムリエは、バックオフィス部門の何でも屋「総務担当」にとって、働き方のヒントとなる情報を配信しているオウンドメディアになります。ソムリエは、「働きやすい労働環境はこうあるべき」という総務部や人事部に役立つ情報を配信していることから、日々の業務に取り入れることを目的とした読者の獲得に成功しているメディアです。
ボーグル
参考サイト:株式会社ベネフィット・ワン「ボーグル」
株式会社ベネフィット・ワンが運営するボーグルは、企業の福利厚生サービス導入に役立つ情報を発信するオウンドメディアになります。ボーグルは、「いかに自社の社員の働く環境を整えていくか?」企業の人事担当者を対象としたコンテンツの配信です。結果的に、ボーグルから福利厚生サービス導入企業を獲得しています。
BtoB向け
続きまして、BtoBビジネス向けのオウンドメディア成功事例を紹介しましょう。
LISKUL
参考サイト: LISKUL
ソウルドアウト株式会社が運営するWebマーケティングノウハウをメディア発信するLISKULです。LISKULの対象読者は、中小企業やベンチャー企業の経営陣を支えるマーケティング担当者になります。
LISKULが読者に支持を得ている要因は、Webマーケティング担当者向けの悩みや疑問に答えるコンテンツを提供しているからです。そのため、企業のWeb担当者のLISKULというブランドに安心と信頼を高めたことが成功したオウンドメディアとなったのでしょう。
ferret
参考サイト:マーケターのよりどころ「ferret」
2014年にマーケティング専門のオウンドメディアとして情報配信しているferretです。ferretは、企業のWebマーケティング担当者に向けた役立ち情報を配信つづけて、最大月間150万PVを達成した実績があります。
とくにferretは、SEO集客や広告集客などの知識などから現在、マーケティングオートメーションツールの提案に注力している巨大メディアです。
ボクシルマガジン
参考サイト:ボクシルマガジン
SaaS系のBtoBビジネスに役立つ情報を配信するボクシルマガジンは、月間1,000万PVをほこるオウンドメディアになります。ボクシルマガジンは、過去の記事のリライトと新規記事の追加をバランスよく実行してきました。SEO診断と工数対効果をふまえた効率的なサイト運営です。
HubSpotブログ
参考サイト:マーケティングブログ-HubSpot
HubSpotブログは、Webマーケティング担当者だけではなく、企業の営業担当に役立つ「販売のコツ」的なコンテンツを配信しています。とくにHubSpotブログは、記事コンテンツごとに妥協のない品質がコンセプトになっている点が成功のポイントです。
記事タイトルや記事ごとのCTAに対して、反応をとれるまで修正と検証をくり返している点が特徴になります。
印刷業界
続きまして、印刷業界の企業が発信するオウンドメディアを紹介します。
IRODORIC!
参考サイト:印刷通販のイロドリがお届けする情報サイト「IRODORIC!(イロドリック!)」
IRODORIC!は、印刷にまつわる基礎知識やテンプレート、デザインをはじめ活用することでプロ並みの仕上げになる印刷の工夫などユーザーに役立つ「印刷ノウハウ」を配信しているオウンドメディアです。運営元の株式会社プリマールは、印刷関連の情報発信メディアをはじめ、印刷・企画・デザイン・eコマース事業を展開しています。
IRODORIC!は、自社の商品やサービスではなく、あくまでも印刷に関するノウハウを提供している点が成功している要因です。
Hint Clip
参考サイト:販売担当者のためのヒントをClip「Hint Clip」
共同印刷株式会社のオウンドメディア「Hint Clip」は、企業の販促担当者のヒントをクリップしているお役立ちサイトになります。Hint Clipは、記事のターゲット層を明確にして、記事を読むことで「何が得られるか」わかりやすく訴求している点が成功要因です。
グルメ・食品関連
次に紹介する成功事例は、グルメ・食品関連のオウンドメディアになります。
THE BAKE MAGAZINE
参考サイト:製菓業界を変えるオウンドメディアTHE BAKE MAGAZINE
お菓子の製造業者であるBAKEが“製菓”をテーマにしたオウンドメディアを起ち上げています。THE BAKE MAGAZINEは、“製菓”を軸にした新製品の情報やカフェ大手チェーン店のドリンクとのコラボレーションなどを記事とした情報発信をしています。
主に、新しいBAKE関連の店舗情報や商品の紹介になりますが、メディア上で販売しているわけではなく、あくまでもユーザーに役立つ情報を基準としている部分が成功している要因になります。
NOMOOO(ノモー)
参考サイト:お酒のある生活をもっと楽しくNOMOOO
「お酒・アルコール飲料類」をテーマにしたNOMOO(ノモー)は、お酒にまつわる豆知識や美味しい飲み方、厳選されたお酒に合う「おつまみレシピ」などを配信しているオウンドメディアになります。お酒好き読者の情報収集メディアとしての役割を持っている点が成功している要因です。
TERIYAKInews
参考サイト:堀江貴文プロデュース「TERIYAKInews 」
堀江貴文氏がプロデュースするオウンドメディア「TERIYAKInews」は、国内のグルメキュレーションメディアになります。堀江氏が厳選した「最高に美味しいお店」をサイト内で紹介していることと、会員制のコミュニティの場であることが特徴です。
堀江氏自身が発信者となって、ファンを増やし、コミュニケーションを高めている点が成功要因となります。
人材・求人関連
続いて、人材・求人関連のオウンドメディアを取り上げていきましょう。
ジモコロ
参考サイト:イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
株式会社アイデムと株式会社バーグハンバーグバーグが共同提供する地元にフォーカスしたローカルネタ+仕事探しのヒント情報メディアです。地元とは、全国が対象になります。そのため、メディア規模も全国のローカル最新情報を更新して仕事探しのヒントに結び付けている点が読者層拡大につながっています。
メルカン
参考サイト:メルカリの「人」を伝えるmercan
メルカリが運営するIT企業エンジニア向けの情報メディア「メルカン」です。エンジニア採用をはじめとする企業の紹介、研修イベントの告知など、フリマアプリの枠を超えたコミュニケーションの場を提供している点が成功している要因になります。
キャリアサプリ
参考サイト:あしたのシゴトが面白くなるウェブマガジンCareer Supli
仕事の面白さと仕事にまつわる思考を伝える人材派遣会社提供のオウンドメディア「キャリアサプリ」です。人材派遣会社の情報発信ならではの転職情報をはじめ、ビジネスノウハウや企業の紹介などを配信している点が若手ビジネスマンの情報収集のメディアとなっています。
SNSからの流入が多いオウンドメディア
最後にSNSからの流入が多いオウンドメディアを2つ紹介しましょう。
LINE HR BLOG
参考サイト:LINE社員のワークスタイルや価値観などを紹介「LINE HR BLOG 」
コミュニケーションツール「LINE」が運営するLINE HR BLOGは、自社の「採用」に焦点をあてたオウンドメディアです。LINEではたらく社員のワークスタイルなどを具体的に紹介しています。LINE HR BLOGを通じて、これからの働き方の参考になる情報発信です。
LIG
参考サイト:LIG
LIGブログは、記事を書いた執筆者を明確にしていることから、個人の認知拡大にも影響を出しています。LIGブログ記事は、社員をキャラクター化して、読者の興味関心を高める役割もあるのです。LIGは、社員とともに「面白いことをやっている会社」とブランディング効果を高めている点が成功している要因でしょう。
成功しているオウンドメディアに共通するポイント
ここまで、31のオウンドメディア成功事例を紹介してきました。次に成功しているオウンドメディアの共通点を取り上げてみましょう。
自社の強みの明確化
成功しているオウンドメディアは、自社の強みを明確にしています。自社の商品やサービスを開発・生産する過程で得た独自の特徴です。オウンドメディアは、自社独自の強みをユーザーに役立つ情報として、明確に配信している点がポイントになるでしょう。
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メディアコンセプトの明確化
さらに、成功しているオウンドメディアは、企業が打ち出すコンセプトを明確にしています。オウンドメディアには、軸となるコンセプトが必要です。たとえば、印刷のメディアの場合は、印刷にまつわる情報に焦点をあてて配信することなど、テーマから外れないことが必要でしょう。メディアコンセプトの明確化は、企業のコンセプトと一致していて、読者の求めるベネフィットにもなることがポイントです。
たとえば、企業のコンセプトが、「メーカーに依存しない最高の印刷物の提供」であれば、メディアコンセプトは、「メーカーに依存しない印刷テクニックの紹介」と設定できます。
結果的に読者のベネフィットは、「このメディアのおかげで、自分の環境に合った印刷ができた」という満足感を与えられることになるのです。この時点で読者の共感と信頼性は、高くなっています。
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ターゲットの明確化
成功しているオウンドメディアでは、自社のメディアに訪問して、情報コンテンツを役立てられる層をターゲット設定してあります。ターゲットを明確にすることにより、コンテンツ内容も読者に響く内容になっていくからです。ターゲットを明確にするには、その他大勢ではなく、オウンドメディアのテーマに強い価値を抱く個人レベルまで絞り込みましょう。
ユーザービリティの高さ
さらに、ユーザーに役立つ内容とユーザーの「使いやすさ」も取り入れる必要があります。たとえば、スマホ表示でのフォントの大きさやボタンのクリックしやすさなどです。
コンテンツ制作にかかる運用体制
オウンドメディアの活用には、時間と手間がかかるので、コンテンツ制作の運用体制も準備しておく必要があります。自社のビジネスとの状況を含めて、頼める部分は外注に依頼することも解決策となるでしょう。
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成功するオウンドメディアは目的が明確
成功しているオウンドメディアは、目的が明確です。目的とは、オウンドメディアを運営する目的です。自社でオウンドメディアを運営して、「読者にどのような行動を起こしてもらいたいのか?」を明確にしています。
リードを獲得したい場合
リード獲得は、企業のオウンドメディアの目的として、最も求める部分ではないでしょうか。オウンドメディアによりリード獲得をしたい場合は、メディア内に「資料請求フォーム」や「お問い合わせフォーム」を設置しています。
オウンドメディアの運営は、訪問者を増やすことに力を入れてしまうと、自社の提供する情報に合った読者層ではないユーザーも取り込んでしまうことが考えられるでしょう。オウンドメディアによりリード獲得を目指す場合は、ターゲット層にとって心地よい場所を提供することが必要です。そのためには、リード獲得に向けた戦略的な計画が重要になります。
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人材を採用したい場合
オウンドメディアにより人材を採用したい場合は、採用課題を解決する情報を発信することです。人材を採用するまで情報を発信している企業が多い中、採用後の課題に注力している企業は多くありません。
オウンドメディアにより、採用後の課題を解決する情報を発信することにより、企業の採用担当者の参考となることが考えられます。採用担当者が業務の参考にするメディアとなれば、メディアの信頼性と共感を高めることになるでしょう。
認知拡大目的
自社のイメージを大きく広めたい場合は、オウンドメディアのブランディング効果があてはまります。自社のコンセプトと自社の強みが、競合他社にない独自の内容であれば、その部分を集中して情報発信していくことが必要です。
オウンドメディアは、自社ブランディングを構築させる施策として、時間と手間をかけることにより、認知拡大を目指すことができます。
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利用者を増やすことが目的
最近では、消費者の価値観が「モノを所有すること」から、「サービスを利用する」方向に転換している傾向があります。サービスの利用は、定期利用やシェア利用などが考えられます。
利用者を増やすためにオウンドメディアの「同じ考えをもった仲間と共感する」という特徴が、目的の後押しをすることになるでしょう。利用者を増やす際の注意点として、企業の売り込みは厳禁です。あくまでも利用者の目線で、役に立つ情報とコミュニティに場を提供することが必要になります。
成功するオウンドメディアの特徴
最後に成功するオウンドメディアの特徴を取り上げてみます。
更新を怠らない
オウンドメディアは、ブログ感覚で育てていく形式です。成功するためには、記事の更新は怠らないことが前提となります。記事を更新することにより、検索エンジンの評価を高め、訪問者の知りたい情報を集めることになるでしょう。訪問者の知りたい情報を継続して更新していくことにより、メディアの専門性が高くなります。
アクセス流入経路の確立
オウンドメディアは、アクセスの流入経路を確立させる必要があるでしょう。オウンドメディアとして、Webサイトを公開しただけではアクセスは伸びていきません。そのためには、SNSや広告、メルマガなどの流入経路を確立することも必要です。
SNS
オウンドメディアを更新するたびにSNSアカウント上でもメディア更新を投稿していきます。TwitterやFacebook、インスタグラムなどと連携してアクセス経路を増やしていくのです。メディアの記事を更新していくだけではなく、SNS上でもターゲット層に向けた投稿をしていくことになります。
広告
また、需要の高い検索キーワードで広告を出稿して、広告経由からの流入も1つのアクセス獲得方法です。検索結果ページでの需要が明確なため、広告表示からのアクセス流入経路は、有効になります。ただし、広告運用は費用と出稿に関しての知識が必要です。専門のコンサルに相談してみることをおすすめします。
メルマガ
さらにメルマガを活用して、濃い読者層のアクセス経路を確立することも必要です。Webサイトからの情報発信では構築できない深いつながりのアクセス経路が確立できます。オウンドメディアに設置した問い合わせフォームなどから、メルマガ登録への訴求が必要です。オウンドメディアによる信頼性と共感を高めていれば、さらに濃く関係性を維持しようとする読者がメルマガを登録する可能性は高くなります。
まとめ
いかがでしたか?今回は、オウンドメディアの活用について31の成功事例の紹介をしてきました。成功しているオウンドメディアには、共通点や特徴があります。ターゲット層を明確にして、テーマに興味関心の強い読者を集めていることです。
さらに、オウンドメディアは読者に役立つ情報発信のため、企業の商品やサービスの販売となる売込みがないことがあげられます。メディアの目線が、読者の目線となっていることが成功しているオウンドメディアの共通点となるでしょう。
企業のWeb担当者は、今回の成功事例を参考にして、オウンドメディアの運営の参考にしてみてください。
- 成功しているオウンドメディアは自社の独自の強みを明確にしている
- 成功するオウンドメディアは企業のコンセプトに一致し、読者が求めるベネフィットを提供する明確なメディアコンセプトを持っている
- 成功しているメディアはターゲット層を明確に設定し、彼らに響くコンテンツを提供している
オウンドメディア活用に関するよくあるご質問
最後によくあるご質問をいくつかご紹介致します。
みなさまのWeb集客にお役に立てば幸いです。
その他、ご不明な点がございましたら以下のリンクよりお気軽にご相談下さいませ。
無料オンライン相談はこちらからどうぞ。
Q
オウンドメディアとは何ですか?
A
オウンドメディアとは、企業や個人が自ら所有・運営するメディアのことを指し、公式ウェブサイトやブログ、SNSアカウントなどが該当します。これにより、情報発信や顧客とのコミュニケーションが直接的に行えるメリットがあります。
Q
オウンドメディアの活用のメリットは?
A
オウンドメディアの活用には、ブランドイメージの向上、SEO対策の効果、信頼性の確立、顧客との直接的なコミュニケーション、長期的な顧客関係の構築などのメリットがあります。
Q
オウンドメディアを始める際の第一歩は?
A
オウンドメディアを始める際の第一歩は、目的や目標を明確に定義することです。その上で、ターゲットオーディエンスを特定し、彼らに適したコンテンツの企画・制作を行います。
Q
SEO対策とオウンドメディアの関連性は?
A
SEO対策は、オウンドメディアのコンテンツが検索エンジンで上位表示されるための取り組みです。質の高いコンテンツを定期的に更新することで、オウンドメディアの検索順位を向上させることができます。
Q
オウンドメディアの運営での注意点は?
A
オウンドメディアの運営においては、内容の質を保つこと、読者のニーズを的確に捉えること、更新の定期性を保つこと、SEO対策の継続的な取り組みなどが重要となります。
Q
SNSとオウンドメディアの違いは?
A
SNSは他社が運営するプラットフォーム上での情報発信となりますが、オウンドメディアは自社で完全にコントロール可能なメディアです。そのため、ブランドメッセージを一貫して伝えることが可能です。
Q
オウンドメディアの成功事例はありますか?
A
はい、多くの企業がオウンドメディアを活用して、ブランドイメージの向上や顧客のリテンション向上などの成果を上げています。具体的な事例としては、大手企業のブログやコンテンツマーケティングの取り組みなどが挙げられます。
Q
オウンドメディアのマネタイズ方法は?
A
オウンドメディアマネタイズ方法としては、広告掲載、アフィリエイト、有料コンテンツの提供、商品・サービスの直接販売などが考えられます。
Q
小規模な企業でもオウンドメディアは活用できますか?
A
はい、小規模な企業でもオウンドメディアは非常に有効です。特に、地域に特化した情報や独自の価値提案を伝えることで、顧客との独自の関係を築くことができます。
Q
オウンドメディアの将来的な展望は?
A
オウンドメディアは、消費者の情報収集の手段としてますます重要となっています。今後は、AIやVRなどの技術を活用した新しい形式のオウンドメディアが登場することが期待されます。