記事広告とは?目的から集客効果・費用相場までを丁寧に解説

記事広告とは?目的から集客効果・費用相場までを丁寧に解説

記事の監修

株式会社めぐみや
代表取締役社長

大浦 理

はじめてのWebサイト運用・集客入門」著者

Web集客・マーケティングの専門家として、13年間にわたり厳格な基準と緻密な戦略をもって中小企業の成功を導く。
一時的な集客の手法に頼ることなく、中長期的な効果を持続させる本質的なWeb集客の構築に注力。
『恵ある集客を。』をスローガンに掲げてクライアント様のサービスや商品の核心的な魅力を、的確にターゲットに伝えることを重視したWebサイト運用をサポート。

「記事から商品やサービスを訴求したい」
「広告と意識されないまま、商品やサービスの紹介がしたい」

リスティング広告ディスプレイ広告費用の高騰に悩んでいませんか?たとえ広告費用が高騰しても、集客につながれば問題はありません。しかし実際は、投入した広告費用に対して費用対効果の低い結果となるケースも少なくないでしょう。

その理由は、リスティング広告ディスプレイ広告に参入する競合他社とクリック需要のあるキーワード市場において、「パイの奪い合い」をしているからです。市場に限界があれば、集客の伸びは期待できません。新しい広告運用の取り組みが必要となるでしょう。

この記事では、リスティング広告ディスプレイ広告とちがう、広告手法の1つ「記事広告」についての紹介です。記事広告とはどのような媒体に掲載される広告なのか?種類や料金相場について解説します。また、記事広告を選ぶためのポイントも紹介しましょう。

広告費の高騰に頭をかかえている企業のWeb担当者は、「記事広告が自社のビジネスにどのような効果をもたらすのか?」ぜひ、役立ててみてください。

この記事はこんな人におすすめ
  • 記事広告について詳しく知りたい方
  • 記事広告のメリット・デメリットについて知りたい方
  • 記事広告の料金相場について知りたい方

目次

記事広告とは

記事と広告が自然な形でひとつになっているコンテンツを見かけたことはありませんか?自分に役立つ記事だと思って、読み進めていった先で、商品の紹介になっている記事です。そのような記事は、ネイティブアドと呼ばれ、ユーザー目線に近づいた広告手法の1つとなります。

ネイティブアドの手法の1つで、記事コンテンツ自体が広告となるのが記事広告です。記事広告とは、第3者目線で書かれた記事により、共感をもったユーザーに訴求するユーザー目線となる広告になります。

記事広告は、バナー広告などの表示にストレスを感じているユーザーに向けた、ユーザーの検索行を邪魔にならない、「ユーザー自身が読む判断をする」広告です。

記事広告の媒体について

記事広告とは、第3者目線によるコンテンツを訴求した広告になります。この特徴を活かして、どのような媒体に掲載すべきでしょうか?記事広告の媒体は、アクセス数の多い媒体であればあるほど、効果的です。

記事コンテンツの広告なだけに、広告自体を更新することにより、読者も新しい情報に関心を持つこととなります。ただし、アクセスの多い媒体だとしても、読者層を無視した記事コンテンツでは、読まれません。媒体と読者層を意識したコンテンツを用意する必要があります。

記事広告の種類について

記事広告では、掲載する媒体や目的によって、種類を分けることが可能です。たとえば、通常のWeb記事であれば、検索エンジンの評価を受けるSEO対策を施すことが必要になります。記事の目的が上位表示でなければ、SEO要素を無視した自由な表現が可能です。具体的には、次のように種類を分けられます。

  • 検索結果ページ上位表記目的の記事広告(SEO対策記事)
  • 広告主による自由な表現で記述された記事広告(非SEO対策記事)

また、すでに力のある大きな媒体に記事広告を出稿する場合、2通りに分けて出稿することになるでしょう。

  • 一定期間のみ掲載する記事広告(短期掲載契約記事)
  • 媒体の正規コンテンツとして長期掲載する記事広告(長期掲載契約記事)

2通りの記事広告は、契約期間により分けられます。一定期間のみ掲載される記事広告は、広告主が一定期間、媒体からの流入を期待して記事広告を掲載する方法です。期間限定のキャンペーンや季節限定の記事広告となります。

一方の掲載期間の制限を設けない記事広告は、媒体のコンテンツの1部となる方法です。媒体側もコンテンツの1部となるため、長期的に掲載されます。ただし、掲載された記事広告が新しい記事コンテンツに埋もれることが考えられるでしょう。そのため、長期的なアクセスには、限りがあることになります。

さらに記事広告を具体的な形式で分けると、次のような種類があげられるでしょう。

  • 商品やサービスの体験レポート形式記事
  • 商品やサービスの比較形式記事
  • 企業紹介記事(求人広告形式)
  • 取材インタビュー形式記事

先ほど、紹介した記事広告の目的や媒体に対して、これら形式と組み合わせて記事広告を出稿することになります。記事広告は、次のような組み合わせで考えることが可能です。

  • 広告で紹介する商材
  • 記事広告の掲載目的
  • 記事広告の掲載媒体
  • 記事広告の形式

これらを組み合わせることにより、出稿前に具体的な計画を立てられます。

昨今、記事広告が必要とされる背景

記事広告は、媒体や目的により使い分けられることについて、紹介してきました。では、記事広告がここ最近必要とされている背景について、解説します。記事広告が注目されている背景には、リターゲティング広告cookie規制により、影響を受けていることが要因です。

今後ますますインターネット需要が高くなる中、Webで商品やサービスの購買行動も増えてきています。そのため、インターネット利用者が安全にWebを活用できるように、セキュリティの強化が必須となり、Cookieの規制が導入されつつあるのです。

インターネット利用者のプライバシー規制は、インターネットの信頼性を高めるために、必要な取り組みになります。インターネットの信頼性と引き換えにリターゲティング広告などWeb広告へ大きく影響するのです。具体的には、Web広告の出稿費用が高騰し、費用対効果が落ちてきたこともあげられます。

つまり、いままでの広告出稿では、インターネットユーザーの「広告クリック」を望めなくなっていることが記事広告台頭の背景です。記事広告は、第3者目線による訴求ができるため、読者の興味関心をとらえられます。そのような特徴からも、記事広告が注目されるようになりました。

記事広告は、従来あるWeb広告にない「広告らしくない広告」です。そのため、広告表示にストレスを感じているユーザーを読者にする可能性をもっています。

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記事広告のメリット

記事広告のメリットについて、紹介します。記事広告のメリットは、読者をひきつけて、読ませることができる点です。そのため、読者を認知とあわせて、記事からの「強み」を訴求することができます。それにより、読者とのコミュニケーションも高められるのです。

読者を認知とともに強みを理解させることができる

記事広告は、読者の認知を高めることができます。その理由は、広告文の文字数です。リスティング広告の場合は、2つの説明文をあわせても180文字以上説明ができません。それに比べて、記事広告の場合は、2,000文字から4,000文字ほどで構成できるため、記事コンテンツに情報量をつめ込めるメリットがあります。

情報量がつめ込めることから、読者の認知を深めることが可能です。認知を深めさせるコンテンツにより、競合他社の商品やサービスにない「強み」を訴求することもできます。記事広告は、文字数の多さから自社の強みの訴求となる情報量を投入できる点がメリットとなるでしょう。

読者とのコミュニケーションを高められる

記事広告の文字数の多さは、読者の共感を得ることに役立ちます。具体的には、第3者目線で記述する記事のため、読者寄りの内容となるからです。そのため広告らしくない記事を読み進めた読者が共感をもつことになります。読者の共感を得ることができれば、記事広告により読者とのコミュニケーションが高められることになるでしょう。

ただし、第3者目線の記事コンテンツでも、そもそも読者ターゲットがちがっていれば、記事を読み進めることがありません。記事広告を掲載するWebメディアは、ターゲット層が合っていることが前提となります。

記事広告のデメリット

記事広告のデメリットは他のWeb広告と比べると、時間や手間がかかることです。その時間や手間の中には、自社の記事広告と相性のよいWebメディアを選定する作業も入っています。

広告掲載までに時間と手間がかかる

記事広告は、Web広告の中でも手軽に出稿できる部類に属しません。どちらかというと、時間や手間のかかる広告出稿となります。具体的には、100文字~200文字ほどの広告文であれば、1日のうちにいくつか仕上げることも可能です。

しかし、2,000文字から4,000文字を目安とする記事広告は、記事作成だけでも日数を必要とします。記事が上がったとしても、記事の推敲校正や媒体との適合性などを確認する時間や手間が必要です。それら工数を事前に前倒しして計画した場合、記事広告の作成は、掲載予定日から逆算して数日~1カ月ほど作成期間を設ける必要があります。

記事広告は、第3者目線の読者に共感をもたせるコンテンツであることから、自社都合より読者都合で記事を構成、執筆するのです。相手目線の記事作成には、時間や手間がかかります。そのような理由から、広告掲載まで工数がかかる点がデメリットとなるのです。

自社サービスと相性の良いWebメディアを探すのが大変

記事広告の執筆の前段階において、自社サービスと相性のよいWebメディアを探すことも時間や手間を必要とします。

たとえば自社サービスが子供向けの学習教材の場合、相性のよいWebメディアは、「子供を対象」としていることが重要です。さらに学習教材の購入を決めるのは、保護者となるため、教材の価格帯によりターゲットとする保護者像も変わってきます。

またWebメディアが地域に密着している場合は、対象地域の生活スタイルを考慮することも必要です。他には、保護者の年齢層や世帯年収、学習教材の対象年齢なども考慮したうえで、記事広告の掲載先Webメディアを選定することが必要です。

このように、記事広告では、Webメディアに掲載するまで時間と工数をかける必要があります。その点をふくめて取り組まなくてはいけないことがデメリットとなるでしょう。

記事広告に向いている商品やサービス

記事広告の掲載先を見つける場合、どのようなポイントを重視して選べばよいでしょうか?それは、自社の商品やサービスとの相性です。ただし、記事広告を出そうとしても、自社の商品やサービスが記事広告に向いていなければ、掲載しても効果が期待できません。記事広告には、向いている商品やサービスがあるからです。記事広告に向いている商品やサービスには、2つの特徴があります。

ブランディングを重視している

記事広告は、第3者目線で読者の共感を得られる特徴があるため、ブランディングを重視している商品やサービスに向いているでしょう。ブランディングを重視している商品やサービスの取り組む内容を紹介します。

  • 競合他社との差別化をはかっている
  • ブランディングにより商品やサービスに意味づけをしている
  • 商品やサービスの品質への信頼感を高めている

ブランディングを重視している商品やサービスは、同時に競合他社との差別化をはかり、「ウチの商品はこのようなブランドである」という意味付けをしているのです。さらに、差別化とブランドへの自信から、商品やサービスに対しての信頼を高めることに重点を置いています。記事広告に向いている商品やサービスとは、ブランディングを重視している特徴があるでしょう。

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見込み客のペルソナが明確になっている

記事広告に向いている商品やサービスは、商品やサービスを利用するユーザーが明確になっていることが大事です。「ウチの商品に興味関心を持つ見込み客はこのような人です」と具体的にイメージできる商品やサービスと相性が合います。

たとえば、子供向けの学習教材でも、高校生専門のタブレット教材であれば、自然と保護者層の年齢範囲も30代後半から50代前半と想定できるでしょう。さらに学習教材が月額課金制であれば、設定された月謝により、世帯年収と照らし合わせることができます。

記事広告を作る前に、記事広告によりコンバージョンさせる商品やサービスの特徴から、見込み客ペルソナを明確にできることが大事です。もしイメージできない場合は、記事広告のコンテンツもあいまいな訴求になってしまいます。ターゲット層をしぼり込めるペルソナが明確であることは、重要なポイントとなるでしょう。

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Web広告との違い

それでは、記事広告がリスティング広告やディスプレイ広告のようなWeb広告とちがう点について、紹介しましょう。

広告ではなく記事として認知される点

記事広告とリスティング広告やディスプレイ広告との違いは、広告ではなく記事として認知される点です。現在のWeb事情では、ステマ記事や絶妙な場所に配置されたバナー広告などに不満を抱くインターネットユーザーは少なくありません。

そのため「広告ではない」という捉われ方は、非常に大事な部分となります。今後もますます広告に対してイメージを低く感じるユーザーは増えていくことでしょう。それだけに、広告のイメージアップにも一役買っているのが記事広告です。

記事広告は、広告ではなく「記事」として読者に認知される点がリスティング広告やディスプレイ広告とちがう点になります。

掲載する媒体のブランド力が付加される点

記事広告がリスティング広告やディスプレイ広告とちがう点は、掲載される媒体のブランド力が付加されることです。広告コンテンツとなる「記事」の力だけではなく、掲載するWebメディアのブランド力が合わさって、信頼や信ぴょう性、安心、権威性などイメージアップにつながります。

リスティング広告やディスプレイ広告では、誘導先のWebサイトの特徴を説明するための情報量が圧倒的に少なくなるでしょう。そのため、広告文だけでは誤解を生んでしまうことも考えられます。一方の記事広告では、Webメディアに掲載されるため、掲載先のWebメディアのブランド力が加わることになるのです。

新聞・雑誌広告とのちがい

新聞・雑誌広告とのちがい

記事広告と新聞や雑誌広告との違いについて解説しましょう。

純広告とタイアップ記事広告で判断

新聞広告や雑誌広告は、掲載される純広告やタイアップ広告で判断されてしまいます。つまり、記事広告の掲載先となる新聞や雑誌の規模(業界での立ち位置)により、読者が読む前から、品質を判断してしまうのです。よくある週刊誌に掲載される記事に対して、周囲が受け止めるイメージを指します。

発刊日や発売日以降に読まれなくなることがない

新聞や雑誌広告では、発刊日や発売日以降、読まれなくなるリスクがあるでしょう。その反面、記事広告は、SEO対策が施されているページの場合、検索意図が一致する読者に見つけてもらえる可能性があります。そのため、読まれなくなることがないのです。記事広告では、読者の検索行動により、時間が経過しても読まれる可能性をもっているのです。

記事広告の料金相場

つづいて、記事広告の料金相場について紹介します。記事広告の料金相場は、掲載先のWebメディアのPV数やメディアの属性によって金額が異なるでしょう。

ビジネス系のメディア相場

ビジネス系のメディアにおいて、記事広告を出稿する場合の費用相場です。紹介するのは、国内でもっともアクセスのある東洋経済が運営する「東洋経済オンライン」になります。

【東洋経済オンライン】の場合

  • 月間PV数:2億PV
  • 掲載による想定PV数:1万PV
  • 記事広告掲載期間:1カ月
  • 掲載費用:250万円ほど

参考サイト:東洋経済オンライン

マーケティング系のメディア記事相場

マーケティング系のWebメディアに記事広告を掲載した場合の費用相場を上げてみましょう。マーケティング系のWebメディアでは、「マーケターのよりどころ」をモチーフとしたWebマーケティングの教科書的存在であるWebメディア「ferret」です。

【ferret】の場合

  • 月間PV数:430万PV
  • 掲載による想定PV数:未定
  • 記事広告掲載期間:無期限
  • 掲載費用:80万円ほど

参考サイト:ferret

ニュースメディア系の記事相場

ニュース系のWebメディアの記事広告費用相場を紹介します。ニュースを中心として、イベントやお出かけ情報などを配信しているWebメディア「Antenna」の掲載費用相場を見てみましょう。

【Antenna】の場合

  • 月間PV数:222万PV
  • 掲載による想定PV数:1万PV
  • 記事広告掲載期間:1カ月
  • 掲載費用:100万円ほど

参考サイト:Antenna

今回、紹介したWebメディアは業界でもPV数の多さをほこる媒体ばかりです。基準として、2億PV数のあるWebメディアであれば、月間250万円の費用がかかるという判断材料となります。

記事広告の料金を抑える方法

記事広告の料金を通常よりも抑える方法は、掲載先のWebメディアにとって有益であることが条件となるでしょう。

大量に発注する

Webメディアにしてみれば、1回の掲載だけで関係性のなくなる記事広告に対して、興味を示さない可能性が高いです。その理由として、自社メディアコンテンツと合う広告主をあらたに見つける手間がかかる点があげられます。そのため、大量に発注する業者に対して、費用を値引きする可能性が高くなるでしょう。

長期で契約する

記事広告の広告主と掲載先Webメディアとの契約は、長くなれば掲載費用を安くしてもらえる可能性もあります。長期で契約する場合も、大量発注と同じで新たな広告主を募集する手間をなくすことになるからです。

広告代理店経由で発注する

記事広告の掲載先は、広告代理店を経由することにより、言い値より安くなることが考えられます。掲載メディアと広告代理店が交わしている契約内容によるため、具体的な部分は様々です。ただし、掲載メディアより有利な条件で契約している広告代理店の場合、通常価格より安くなるケースもあります。

記事広告掲載先のWebメディアの選び方

記事広告は、掲載するWebメディアにもビジネスの成功が左右されるでしょう。記事広告の掲載先となるWebメディアを選ぶ際は、3つの判断基準が必要となります。

  • 自社の商品との相性
  • 契約内容の合致度
  • SNSの利用度合い

読者層が自社の商品・サービスと合っているWebメディアかどうか

記事広告を掲載するかどうか?判断するためには、自社の商品やサービスと掲載先の読者層が合っているWebメディアであることが大事です。自社の商品やサービスとの相性を判断する前に、自社の商品やサービスを必要とする顧客層を明確にしておく必要があります。

自社で扱う商品やサービスを利用して満足する顧客層がイメージできない場合、記事広告であっても、リスティング広告であっても、最適な訴求ができません。記事広告の掲載先を選ぶ前には、重要な準備として、自社の商品やサービスを使って満足する理想的なターゲット層を明確にしておくことが大事です。

たとえば、高校生向けの学習教材であれば、具体的にする必要があります。

「2020年に東大、京大の合格者を輩出した実績をほこる動画によるオンライン授業がカリキュラムにある高校生専用の学習教材」

ここまで具体的にすることにより、見込み客となるターゲットも明確になるでしょう。

「高校1年の子を持つ45歳のパート主婦、世帯年収480万円で月額10,000円の月謝をパート労働で捻出している千葉県在住の女性。高額な塾に通わせることにためらいがありつつ、有名大学への入学者のいる実績のあるオンライン学習教材を探している・・・」

ここまで商品やサービスの対象顧客が具体的になれば、掲載先となる媒体も明確になってきます。たとえば、「大学受験中の高校2年の子を持つ親が集まるメディア」などがあてはまるでしょう。このように、具体的にすればするほど、ターゲット層が明確になってきます。

契約内容が合致しているか

掲載メディアが募集する記事広告の広告主との契約内容が合致しているかどうかは、重要な判断材料です。たとえば、PV保証型の契約や永続掲載型の契約などがあげられます。

PV保証型契約

PV保証型の契約は、インプレッション保証型ともいい、契約により、一定のPV数を保証する形式です。先述したニュースメディアの場合は、想定PV数が10,000PVになります。この想定PV数に対して、保証がある契約がPV保証型です。あくまでも想定PV数ではなく、「想定PV数を最低保証」する契約となります。

永続掲載型契約

永続掲載型契約は、先述したマーケティング系のWebメディアにある掲載期間の「無期限」が該当するでしょう。永続的な契約のため、PV数の多さよりも安定したPV数を期待する長期的な契約となります。

このように、自社の目的と掲載先の契約内容をすり合わせて選ぶことが重要です。

SNSを活用して読者とのコミュニケーションをとっているか

掲載先のWebメディアがSNSを活用して、連携したアクセス流入をしていることも媒体選びの判断基準となります。SNSと連動していることは、読者とのコミュニケーションに注力していることが判断できるからです。

率先して、SNSアカウントにより見込み客との関係性を構築しているメディアであれば、集客チャネルも分散型であるため、大きくPV数が落ちることがないでしょう。

記事広告の事例5選

最後に、実際にWebメディアに掲載している記事広告の事例を5つ紹介します。

日本オラクル記事広告

ビジネス系Webメディアの大手「東洋経済オンライン」に掲載された日本オラクルの記事広告は、デジタルシフトの進む現代のデータビジネスに着目した記事コンテンツです。記事コンテンツでは、日本オラクルが提供するクラウド型データベースについて、利便性や解決できる問題点などを紹介して、レポートのダウンロードを訴求しています。

参考サイト:日本オラクルの記事広告

ULIZA記事広告

無料で楽しめるYouTube動画にできない部分を訴求した有料動画配信プラットフォーム「ULIZA」の記事広告です。媒体は、Webマーケティングメディアの「LISKUL」になります。記事にて有料動画配信とYouTube動画配信の違いについて、くわしく解説しています。

違いを紹介したうえで、自然の流れにそって、動画配信プラットフォーム「ULIZA」を紹介している構成となっていて、Webメディアのコンテンツの1つとなっているでしょう。最後の「お問い合わせはこちら」にたどり着くまで、広告と言う印象を受けない特徴があります。

参考サイト: ULIZAの記事広告

ユニットコム記事広告

PC関連の機器やパーツを取り扱うユニットコムがインタビュー形式の記事広告により、企業PCの導入に関して、利便性を解説しています。具体的には、IT企業向けの開発用BTOパソコンの導入事例記事です。「なぜ、先進スペックのPCを導入したのか?」ユーザー側の目線で書かれている点が、広告らしくない広告になります。

参考サイト:ユニットコムの記事広告

PayPay記事広告

スマホ電子決済サービスのPayPayでは、記事広告を若手ビジネスマン向けのメディア「新R25 」に掲載しています。記事広告の形式は、体験レビュー型です。さらにPayPayの記事広告は、体験レビューするレビュアーが芸能人です。

芸能人が電子決済サービスを使っている点と、実際に使ってみた上で見えてくる利便性を記事広告としています。掲載先の見込み客属性は、20代~30代のビジネスマンと若干広くなるため、体験レビュー型によるメリットを明確にする記事広告が効果的となるでしょう。

参考サイト: PayPayの記事広告

ジッセン!の記事広告

Webマーケティングメディアの大手、LISKULのオウンドメディアに掲載されたマーケティング学習サービスを提供する「ジッセン!」は、インタビュー記事の形式で記事広告を掲載しています。掲載先も記事広告のコンバージョンサービスも「Webマーケティング」で合致している点が記事広告の成功要因です。

参考サイト:ジッセン!の記事広告

まとめ

今回の「記事広告」についての記事は、いかがだったでしょうか?時代背景から、記事広告が昨今の広告に必要な理由が理解できたことでしょう。記事広告は、読者にとって、広告ではない広告となります。そのため、読んでもらえる機会とコンバージョンへの期待が高まることになるでしょう。

ますますWebを活用したビジネスのレベルが高くなる中、広告の有益な打ち手となる「記事広告」へ切り替えてくる広告主も増えてくるでしょう。ただし、記事広告は、時間と手間のかかる取り組みです。そのため、専門業者のアドバイスを織りまぜながら、的確に進めていくことが必要となります。まずは、相談から始めてみてはいかがでしょうか?

この記事のまとめ
  • 記事広告は広告としての感覚が少なく読者とのコミュニケーションを深めることが可能
  • 記事広告は制作に時間と手間がかかり適切なWebメディアを選定する作業も含まれる
  • 効果的な記事広告のためには自社サービスと相性の良いWebメディアを選ぶ必要がある

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記事広告に関するよくあるご質問

最後によくあるご質問をいくつかご紹介致します。
みなさまのWeb集客にお役に立てば幸いです。
その他、ご不明な点がございましたら以下のリンクよりお気軽にご相談下さいませ。
無料オンライン相談はこちらからどうぞ。


Q

記事広告とは何ですか?

A

記事広告は、ブログやニュースサイトなどのコンテンツ内に組み込まれる広告のことを指します。通常の広告とは違い、記事の形式で提供され、読者の興味を引く内容が含まれることが多いです。

Q

記事広告のメリットは何ですか?

A

記事広告のメリットは、読者に自然な形式で情報を提供できる点や、ブランドの認知度向上、SEO効果の向上などが挙げられます。

Q

どのような企業が記事広告を利用すると効果的ですか?

A

記事広告は、特定のターゲット層に深く訴求したい企業や、ブランドのストーリーを伝えたい企業に特に効果的です。

Q

記事広告とネイティブ広告の違いは何ですか?

A

ネイティブ広告は、配信プラットフォームのデザインやスタイルに合わせた広告で、記事広告はその一部として位置づけられます。つまり、すべての記事広告はネイティブ広告であるが、すべてのネイティブ広告が記事広告であるわけではない。

Q

記事広告の制作時のポイントは何ですか?

A

記事広告の制作時には、ターゲット層の興味や関心を引きつける内容、信頼性の高い情報提供、適切なキーワードの使用などがポイントとなります。

Q

記事広告の料金はどのように決まるのですか?

A

記事広告の料金は、掲載するメディアの認知度やアクセス数、記事の長さや品質、掲載期間などによって異なります。

Q

記事広告の効果測定はどのように行いますか?

A

記事広告の効果測定には、ページビューやクリック数、滞在時間、コンバージョン率などの指標を用いて、設定した目的に応じて評価します。

Q

記事広告を活用する際の注意点は何ですか?

A

記事広告を活用する際の注意点としては、読者を誤解させないように明確に広告であることを示すこと、品質の高いコンテンツを提供すること、適切なターゲット層に配信することなどが挙げられます。

Q

どのような場面で記事広告を活用すると良いですか?

A

新製品のローンチ、ブランドイメージの再構築、特定のイベントやキャンペーンの宣伝など、特定のメッセージを伝えたい場面での活用が効果的です。

Q

記事広告のデメリットはありますか?

A

記事広告のデメリットとして、制作コストが高くなることや、読者からの信頼性の低下のリスクが考えられます。

Q

記事広告とその他の広告の最大の違いは何ですか?

A

記事広告は内容が情報提供を目的としているのに対し、その他の広告は商品やサービスの販売を直接的に促進することを目的としています。

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