「ライバル企業がやっているからホームページを作ったけれど、まったく集客できない」
「外出需要が減った今だからこそ、ホームページで集客したい」
コロナウイルスの影響で外出の自粛を余儀なくされている現在、消費者の購買活動もEコマース利用にシフトされています。企業のデジタルの導入やキャッシュレス決済のみならず、コロナによるオンライン推奨の風潮がインターネット集客に追い風となっているのは明らかです。
そのようなインターネットでの集客が追い風となっている状況において、企業がホームページを集客ツールとして活用することは、時流にそった選択となります。いまでもこの機会に乗じて、リアル店舗で集客できない部分を、ホームページを活用して巻き返している企業も少なくありません。それほど、ホームページでの集客は必要不可欠な選択になります。
今回は、これからますます需要が高くなるインターネットでのビジネスに向けて、企業のホームページを集客できる媒体に変える対策についての解説をします。実際にホームページで集客できない5つの要因と、それぞれの解決策となる方法の紹介です。
また、ホームページによるWeb集客の秘訣についても紹介するので、あわせて参考にしてみてください。自社のホームページで集客できないとあきらめている担当者にとって、役立てられるヒントがあると思います。
ホームページで集客できない5つの原因
集客できないホームページには、5つの原因があります。5つの原因とは、次の通りです。
- 自社商品・サービスの魅力が訴求できていない
- 検索で上位表示されていない
- SEOを考慮したWebサイト構成になっていない
- ホームページの更新頻度が少なく情報も古い
- ホームページが見づらい・使いづらい
これら5つの原因を解決することにより、ホームページは集客できる媒体となります。では、ホームページで集客できない原因とは、どのような状況なのか?解説しましょう。
1.自社商品・サービスの魅力が訴求できていない
ホームページで集客できない要因として、自社の商品やサービスの魅力が訴求できていないことがあげられます。自社の商品やサービスの魅力とは、その商品やサービスを利用したときに体感する満足度です。
ビジネスでは、販売側がどんなに自社の商品のことをすぐれていると思って、無名の商品を売り込んだとしても、思っていたような反応はとれないでしょう。自社商品やサービスの魅力は、訴求したい相手に自然と伝わっている魅力だからです。
2.検索で上位表示されていない
ホームページで集客できない原因として2つ目にあげるのが、検索で上位表示されないということです。お客様が求めている情報をインターネットで検索した際に、検索結果の上位に表示されないとサイトには訪れて来ません。つまり、検索順位が低くいとホームページが存在しないことと同じになります。
自社のホームページにお客様が来てくれないのですから、当然ながら集客はできません。そのため、GoogleやYahoo!などの検索サイトで上位表示されるための対策が必要です。つまり、SEO対策で上位表示に向けて最適化していくことが大事になります。
3.SEOを考慮したWebサイト構成になっていない
また、ホームページの記事やコンテンツが、SEOを考慮したライティングになっていないとう原因も多いです。SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、検索結果ページで上位表示されるための対策になります。そもそもSEO対策がされていなければ、ホームページはただ存在するだけの飾りになってしまうでしょう。ホームページに訪問してもらうためには、検索ユーザーと繋がるためのキーワードを考慮して作られているかが重要になります。
たとえば、どんなに役に立つ情報が載っていたとしても、それを特定できるキーワードやページタイトルがなければ、上位表示されないケースがほとんどです。この点を意識してホームページのライティングをしなければいけません。
4.ホームページの更新頻度が少なく情報も古い
また、コンテンツの更新が少ないという原因も非常に多いです。具体的には、ホームページ作成業者やサイト運用者がホームページを一旦構築してから、ほとんど手をつけていないようなサイトです。ひどいときは、何年も前の時代を感じさせるような写真を掲載したままや、現在提供していない商品やサービスの紹介を載せたまま放置してあるサイトがあります。
ホームページの更新頻度はSEOにも影響してくるため、定期的にホームページ上で自社の情報発信をした方がアクセスは集まるのです。しっかりとスケジュールを決めて、定期的にコンテンツを更新していきましょう。
5.ホームページが見づらい・使いづらい
ホームページで集客できない原因としてあげるのが、ホームページが見づらいということです。いくら有益な情報が載っているホームページであったとしても、読みづらかったり見づらかったりすれば、お客様は離脱してしまいます。
特に、現在はスマートフォンやタブレット端末からホームページにアクセスする人が非常に増えています。そのため、それらのデバイスからでも見やすいようなホームページ作りが必要になるのです。スマートフォンで見づらい代表的な原因が、フォントの大きさとボタンリンクの間隔などがあげられます。確かにパソコンで見れば、画面いっぱいに情報が掲載してあるホームページであっても、スマートフォンで見た際に文字が小さくなってしまっては、見づらくて離脱してしまうでしょう。
以上の5つが、ホームページで集客できない原因となります。これら5つの原因を解決して、集客できるホームページに改善する対策について、くわしく紹介しましょう。
集客できるホームページにするための5つの対策
集客できるホームページにある要素にするための5つの対策を紹介します。一つひとつ、大事な取り組みとなるので、5つの解決策を深掘りしながら解説しましょう。
自社商品・サービスの魅力を訴求できるようにするには
自社の商品やサービスの魅力を訴求できないまま売り込んでいたら「得体のしれない押し売り」になってしまいます。どのような商品やサービスでもかならず、魅力があるのです。そのため自社の商品やサービスの魅力を明確に理解してから、顧客に紹介することで訴求効果があがります。
自社商品やサービスの魅力を知るには、次の3つの環境分析が必要です。
- 自社商品・サービス
- 競合他社や市場
- 自社商品・サービスを利用する顧客
自社商品・サービスの独自ポジション(強み)を知る
自社商品やサービスの魅力とは、どこにあるのでしょうか?たとえば、パッケージも中身、機能もおなじ商品が価格も同じであれば、後発の商品に魅力を感じることはないでしょう。商品やサービスの魅力とは、自社独自の強みとなるポジションを持っていることです。
自社独自の強みとは、類似する商品やサービスと比べたときに、「この部分は、他の商品にはない」という特徴を指します。強みを活かした訴求ができれば、自社商品やサービスの魅力が引き出せるでしょう。
競合他社・市場を知る
先ほどの自社独自のポジションを知るためには、競合他社や自社商品の市場を知らなければはじまりません。競合他社とは、自社商品やサービスと類似する同じジャンルの商品やサービスをあつかう企業のことです。市場とは、自社商品やサービスと類似する同じジャンルの商品がビジネス取引される市場のことを指します。つまり、自社の商品と競合他社を知らなければ、魅力が引き出せない判断となるでしょう。
顧客を知る
自社の商品と市場を知り、自社の強みが明確になった場合、その強みをどこに訴求すればよいのでしょうか?自社の強みを訴求する相手は、顧客です。いくら、自社の商品やサービスに特徴があると自負してみても、その特徴に魅力を感じる顧客がイメージできなければ、ビジネスは成り立ちません。そのため、自社の商品やサービスを利用して、満足する顧客をイメージする必要があります。
3C分析を使う
これら3つの軸、「自社の強み」、「競合他社のいる市場」、「自社商品に満足する顧客像」をすべてつなげて具体的にする分析手法が3C分析です。3C分析とは、「顧客=カスタマーのC」+「競合=コンペティターのC」+「自社=カンパニーのC」をあわせたマーケティング手法の1つになります。
ホームページで集客するためには、3C分析の概念は欠かせません。3C分析により、自社の強みを訴求した商品やサービスの魅力が引き出せるようになるからです。
検索で上位表示されるホームページをつくる
ホームページで集客するためには、検索エンジンの検索結果ページの上位に表示される必要があります。つまり、上位表示されるホームページをつくらなければ、集客ができないといっても過言ではないのです。
上位表示されるホームページとは?
上位表示されるホームページとは、どのようなホームページなのでしょうか?検索結果ページに上位表示されるホームページとは、検索エンジン大手のGoogleから評価を得たページのことです。
検索上位にいるホームページ5つの条件
ホームページがGoogleから検索上位に評価されるためには、条件があります。5つの条件を紹介しましょう。
キーワード戦略は立てているか
キーワード戦略とは、キーワードの目指すゴールを考えているかどうかです。単に、競合が使っているから選んだだけの理由では、キーワードに対しての計画性がなく、ホームページによる集客のシナリオを設定することができません。そのため、選定するキーワードには、目的が必要となります。具体的な目的では、コンバージョンやブランディングなどがあげられるでしょう。
ユーザーの検索意図を考えているか
キーワードを選んだ場合、そのキーワードをユーザーがどのような状況で検索するのか?ユーザーの検索意図を考える必要があります。検索意図は、検索ユーザーが検索窓にキーワードを入力するときの心理状態を予測する取り組みです。
たとえば、「オムライス 作り方」と検索窓に入力したユーザーがいたとします。「オムライス 作り方」と入力したユーザーの検索意図は、次の心理状態が考えられます。
- オムライスが食べたい、美味しいオムライスのつくり方を知りたい
- 自宅でオムライスをつくりたい、失敗しないコツを知りたい
- 自宅でもプロ並みのオムライスは作れないだろうか?
- 素人でもキレイなオムライスがつくれるレシピを知りたい
検索意図とは、検索窓に入力したキーワードから派生していくユーザーの求めている未来です。集客できるホームページでは、ユーザーの求めている未来を具体的に伝えていくことが必要となります。
コンテンツの品質基準「E-A-T」は担保できているか
ホームページで集客できるようになるには、提供するコンテンツの品質基準が重要です。とくに検索エンジンGoogleでは、ページの情報コンテンツのE-A-Tが担保されているかどうかを重要視しています。E-A-Tとは、Googleの検索品質ガイドラインで定められた概念です。
- 専門性(ExpertiseのE)
- 権威性(AuthoritativenessのA)
- 信頼性(TrustworthinessのT)
E-A-Tは、ホームページに記載されている情報に対しての基本基準軸となります。「この情報の出どころはどこなのか?」「この情報は、専門家の言っている正しい見解か?」「この情報は信頼できるのか」など、インターネットで公開するホームページの情報品質に対しての評価基準です。集客できるホームページには、E-A-Tの基準を満たしていることが大事な要素となります。
ページの表示スピードは最適か
ホームページの集客力を上げるためには、ページの表示速度が一定基準を満たしていることも大事です。インターネット上には、情報があふれていて、1つのキーワードにつき複数の情報コンテンツが関連している状況となります。そのコンテンツページを一つひとつ、確認するユーザーは多くありません。
基本的にインターネットユーザーは、ホームページに訪れて自分の求めている情報があるかどうか?即断します。3秒ルールとも言われ、必要な情報がなければ3秒以内に閉じられてしまうのが現状です。そのため、訪問したホームページの表示速度が遅ければ、ユーザーはストレスを感じてすぐに離脱してしまうことが考えられます。そのような理由から、ページ表示速度によりユーザーにストレスをあたえないことが大事なのです。
Googleでは、ページの表示速度が基準を満たしているかどうか?診断できる「PageSpeedInsights」を無料で公開しています。自社ホームページの表示速度を計測して、表示速度のさまたげになっている要因を改善することが大事です。
参考データ:PageSpeed Insights
モバイルフレンドリー対応かどうか
5つ目の対策は、ホームページがモバイル表示対応になっているかどうか?があげられます。現代のインターネットユーザーの8割がスマホを中心とするモバイル端末です。つまり、PC表示ではなく、スマホにより快適な表示がされているかどうかが大事になります。
モバイル対応のことをモバイルフレンドリーといい、Googleよりモバイルフレンドリーテストが提供されていて、無料で診断可能です。
参考データ:モバイルフレンドリーテスト
SEOに沿ったサイト構成でつくる
いままで紹介してきたホームページで集客できるための対策は、すべて検索エンジンへの対策となります。検索エンジンへの対策は、ホームページ閲覧ユーザーに向けた対策でもあるため、検索エンジンに向けた対策であるSEOに沿うことが、結果的にユーザーに役立つコンテンツの作成となるでしょう。
SEOとは?
SEOとは、検索エンジンに最適化する対策のことを指します。具体的には、「SearchのS=検索」+「EngineのE=エンジン」+「OptimizationのO=最適化」の略称です。検索エンジン大手のGoogleによるAIアルゴリズムに評価されることにより、検索結果ページの検索順位上位表示されるための施策になります。
SEOに沿ったWebサイト構成とは?
集客できるホームページは、SEOにそったサイト構成が必要です。SEOにそったサイト構成とは、サイトの設計図のことを指します。
サイト構成とはサイトの設計図のこと
サイト構成にあたる設計図は、ディレクトリ構造といわれ、コンテンツを階層ごとに分類したピラミッド式の構造です。ページごとに同じレベルやカテゴリごとに階層分類した設計となります。
サイト構成には注意点がある
サイト構成には、注意が必要です。初期段階で、ホームページの規模を明確に設計しておかないと、階層にズレが生じたり、重複コンテンツとなったりする可能性もあります。それを防ぐため、初期段階において、ある程度のサイト構成は明確に設計しておくことが大事です。
SEOに強いホームページをつくるためには?
SEOに強いホームページをつくるためには、Googleが評価するコンテンツをつくる必要があります。コンテンツSEOは、検索エンジンの評価とユーザーの「読みやすさ」「使いやすさ」「理解度」など、同時に高めることが可能です。
コンテンツを更新する
ホームページで集客できる対策として、コンテンツSEOが必要となります。ただしコンテンツは、作るだけではなく更新することが大事です。コンテンツの更新では、新しい記事ページの追加や既存ページの内容の更新、トップページのコンテンツ変更などがあります。
すべてはユーザーファーストの情報提供
コンテンツの更新に対して、すべてはユーザーファーストの視点で情報を提供することが大事です。ユーザーに役立つ情報こそが品質の高いコンテンツとなります。結果的に、ユーザーファーストの考え方自体が検索エンジンの評価を上げる要素となるでしょう。
有益な情報は更新頻度によるもの
ホームページのコンテンツは、ページの持つテーマにそって、更新が必要となります。情報の精度を上げるためには、更新頻度を高めることが大切です。更新頻度の高いホームページは、情報量を増し有益な情報となります。
ホームページの情報量(ページ)を増やす
ホームページの情報量を増やすには、基本的に1つのテーマにそってページを追加していく形式です。新規ページを追加してインターネット上に公開することにより、情報量が増えます。情報量が増えれば、それだけ多くのインターネットユーザーにキーワード検索される可能性が広がるのです。
古いコンテンツもテーマにそってリライトしていく
コンテンツの情報量を増やす取り組みは、新規ページだけではありません。既存のページも必要であれば、情報を追加することにより、コンテンツの精度が向上します。とくに時間の経過とともに、変化する情報内容の場合は、古いコンテンツもテーマにそってリライトしていくことが大事です。
たとえば、飲食店の店舗案内の場合、情報自体が10年前の情報のまま変わっていないとします。その場合は、既存の古いコンテンツに対して、訪問ユーザー目線で記事をリライトすることにより、ユーザーに役立つ記事となり、コンテンツの満足度を高めることになるでしょう。
見やすく使いやすいホームページを作る
ホームページで集客するには、見やすく、使いやすく作ることが大事です。見やすく使いやすいホームページには、4つの特徴があります。
- 明確なゴールとコンテンツの導線や構成がわかりやすい
- デザインが見やすくなっている
- ユーザーの視覚動線を明確にしている
- リンクテキストがわかりやすくなっている
ゴールが明確なコンテンツ・導線の構成
ホームページは、ページの導線がわかりやすいコンテンツで構成されていて、ゴールまでたどり着きやすいのが特徴です。ビジネス目的のホームページでは、集客する必要があります。そのため、そのホームページで何がしたいのか?商品の申し込みや、サービスの利用についての資料請求などが「誰が見ても見つけやすいレベル」で構成することが大事です。
デザインを見やすくするためのレイアウト4原則
ホームページのデザインを見やすくするには、レイアウトの4原則を使うことで、閲覧者の思考にはたらきかけられます。レイアウトの4原則は、次の通りです。
- 関係のある情報を近くに設置するレイアウト:Proximity
- 関係のある要素を整列させるレイアウト:Alignment
- 優先度の高い情報を強調する強弱のあるレイアウト:Contrast
- 特徴ある部分を意識的に反復するレイアウト:Repetition
レイアウトの4原則は、デザインの規則ではなく、閲覧者の心理状態に訴求するための原則となります。商品の陳列や、メニューリストなどを作成する際に共通する内容です。関係のある情報を近くに整列することにより、閲覧者の興味関心を高めることになります。
さらに、優先度が高く、もっとも訴求したい情報を強調したり、フォントを大きくしたりすることも有効的です。重要な訴求部分をくり返して記載することができれば、より閲覧者の印象に残ることとなります。
ユーザーの視覚導線を想定する
集客できるホームページは、ユーザーの視覚動線まで想定されているでしょう。ホームページの特徴として、トップページに複数のコンテンツを掲載している場合、人間の視覚動線を意識した配置を理解しておかないと、見落とされる可能性があります。
具体的には、「Zの目線」や「Fの目線」などです。Zの目線とは、人間が無意識のうちに美術画などを見るときに、左上から右へ、右上から左下に斜めに移動して、左横で終わるような視覚動線をとる形がアルファベットの「Z」に似ていることから、呼称されています。どのように読み飛ばされるか?という観点からも、有効な認識です。Fの目線は、「F」字のように間隔をあけて移動する視覚動線となります。重要な訴求部分を視覚動線上に配置するために、Zの目線やFの目線を参考にすることにより、目に留まりやすくなるのです。
リンクテキスト・配色の設定
ホームページを見やすくするには、誘導先となるテキスト文のリンクテキストやページの配色などを設定することが必要となります。集客のためのホームページは、閲覧者に行動を起こさせなければいけません。閲覧者に起こさせる行動とは、商品の申し込みやサービスへの問い合わせ、カタログやパンフレットのダウンロードなどです。
行動を起こしてもらうためのリンクテキストが、わかりやすくないとホームページの目的を果たしていないことになります。リンクテキストの場合は、配色などにも気をつけなければなりません。通常は、青色がリンク色となっている場合が多く、認知されている傾向です。
ホームページのデザイン面では、あらゆる調整が考えられます。ただしホームページの運営では、デザイン面に時間と手間をかけ過ぎて、インターネット上にアップロードできない状態が続いてしまう不安もあるでしょう。実際のホームページ制作では、デザイン面など専門業者の経験と知識によるアドバイスは必要です。ぜひ、相談してみることをオススメします。
Web集客の効果を高める秘訣
ホームページの集客力を高めるためには、効果の高いWeb集客の秘訣が必要です。その理由は、すでにインターネット上が競合であふれているため、自社の特徴を打ち出した施策があげられます。
自社のサービスの魅力を最大限伝えること
Web集客には、自社サービスの魅力を最大限伝えることが大事です。競合他社があふれるWeb集客では、最も重要な考え方になります。その理由は、自社の特徴を競合他社が持っていなければ、独占的な訴求部分となるからです。
魅力とは「自社の強み」
自社の特徴は、「自社の強み」となります。自社の強みとは、競合他社にない独占的な訴求部分となるので、もっとも伝えるべき部分ともいえるでしょう。自社の強みとは、自社の魅力ともいえます。
自社の強みが「差別化」となる
自社の強みは、競合他社との差別化にもなるでしょう。差別化は、Web集客の上で大事な考え方となります。自社の強みを訴求して、競合とはちがう切り口で集客することができるからです。
「長期的な差別化戦略」がブランディングの形成となる
差別化された部分は、長期的な差別化戦略の形成となります。たとえば、自社の商品が「万歩計」だとしましょう。強み部分が「メモリ機能つき」であれば、「365日の歩数と消費カロリーを記録できる万歩計」と形容できます。
メモリ機能のある万歩計を扱う競合がいない場合、自社の商品の強みをイメージ戦略として打ち出すことが可能です。その流れが自社ブランディングの形成につながっていきます。
集客戦略の立案と実行と改善
Web集客では、戦略の立案をすることが大事です。戦略の立案では、次の項目を策定します。
- ターゲット
- 集客手段
- 実行・改善
ターゲットの策定
ターゲットの策定は、自社ホームページのコンテンツに最も価値をもつユーザーを特定する施策です。ターゲット策定では、あるグループではなく、ある個人にまで絞りこむ必要があります。その理由は、インターネットを視聴しているユーザー環境は、ほぼ1人で閲覧している状況だからです。
集客手法・媒体の策定
ターゲットが設定できた場合、ターゲットの利用環境に合わせた集客手法や媒体の策定が必要となります。たとえばSNSのTwitterを多く利用するブロガーがターゲットの場合、Twitter上でブログ記事の更新を紹介する手法により、自社ブログを媒体とする集客方法があげられるでしょう。
実行・改善プロセスの策定
集客方法と媒体が決定できれば、媒体にコンテンツを投入していきます。自社ブログの場合は、記事の投稿によりページを追加していく流れです。ブログの更新などを実行して、訪問ユーザーの流入状況などを分析します。分析結果により、コンテンツの修正や追加など改善プロセスを策定しながら、ターゲットユーザーに伝えるコンテンツの精度を高めることになるでしょう。
自社からの情報を積極的に発信して見込み客集客に繋げる
自社ブログは、自社からの情報を積極的に発信して、見込み客獲得につなげる戦略とする役割があります。見込み客を集客するブログは、オウンドメディア(企業が運営するメディア)といわれ、自社のホームページとは、ちがう認識となるのです。
オウンドメディア戦略
オウンドメディア戦略では、自社ホームページとはちがい、自社都合の情報発信ではありません。自社から積極的な情報を発信することになりますが、あくまでも読者目線の情報となります。具体的には、自社の商品が「万歩計」だとしても、オウンドメディア上で「万歩計」の販売はしません。
オウンドメディアでは、「万歩計」を必要とするターゲットユーザーが検索するキーワードをテーマとした、ユーザー目線の情報を発信します。たとえば、「万歩計」のターゲットユーザーに対して、次のような情報コンテンツをテーマとしましょう。
- コロナ禍で巣籠生活が増えてきて太り気味の40代主婦
- 健康のためにウォ―キングをはじめる
- 日々のウォ―キング結果を記録して体重との推移をみたい
- レコーディングダイエット
レコーディングダイエットには、万歩計は必需品です。オウンドメディアでは、万歩計の関連キーワードとなるレコーディングダイエットや、歩数の記録などに特化したコンテンツを用意します。
オウンドメディアはコンテンツマーケティングの1つ
オウンドメディアは、コンテンツマーケティングの1つです。コンテンツマーケティングとは、潜在的な購買要素をもった見込み客に見つけてもらうための取り組みになります。オウンドメディアでは、自社の都合をおさえたユーザー目線で発信する情報コンテンツが必要です。
広告にたよらない自社メディアの形成
自社メディアの形成となるオウンドメディアは、広告にたよらない手法となります。広告の場合は、出稿費用と成果の割合となりますが、オウンドメディアは、長期的な資産となる媒体です。広告にたよらない分、公開まで時間と手間がかかります。そのため、専門業者へのアドバイスにより、労力を減らすことが必要となるでしょう。
コンテンツマーケティングは継続が大切
コンテンツマーケティングは、継続が大切となります。その理由は、広告とちがい、自然検索の中で、潜在ユーザーに見つけてもらうためにSEOで上位表示することが目的だからです。SEOでの上位表示は、キーワードの競合相手により差が出てきます。とはいえ、オウンドメディアは広告の出稿よりも、時間も手間もかかる点が特徴となるでしょう。
記事更新の継続
オウンドメディアの時間と手間のかかる部分は、記事更新です。記事の更新に関しては、競合のオウンドメディア以上に記事を投入したり、競合が投稿していない内容をコンテンツ化したりします。
ホームページを育てる感覚で継続
オウンドメディアは、自社のブログでもありホームページともいえるでしょう。その理由は、最終的な目的が自社ビジネスの成立だからです。そのため、切り口や見込み客の入り口は、宣伝色が弱くても、自社のホームページを育てる感覚で継続していくことがポイントとなります。長期的な施策なだけに、継続できるかどうかが重要な部分です。
Web広告運用で集客を加速
オウンドメディアは、長期的な資産となる施策ですが、成果が出るまで時間がかかります。そのため、売上の出ない時期を想定する必要もあるでしょう。Web集客を加速するためには、Web広告の運用が必要です。その理由として、SEO効果を待たず出稿とともに成果が出る点があげられます。
すぐに見込み客を集客できる
Web広告の運用は、オウンドメディアを育てながら、すぐに見込み客を集客することが可能です。広告の運用は、オウンドメディアによる見込み客の興味関心の高いキーワードにより、広告を出稿する形になります。出稿したキーワードに対して、検索結果の広告枠に掲載できる広告がリスティング広告です。
リスティング広告を活用することにより、オウンドメディアを育てる前の見込み客の反応を確かめることができます。
ターゲティングテストが容易にできる
見込み客の反応を確かめることとは、ターゲティングテストのことです。ターゲティングテストでは、実際に想定したターゲットユーザーが自社のサイト構成の中で、どのような行動をとるのか?ゴールとして設定した「申し込み」や「資料請求」までたどり着くのか?実際の結果を得ることができます。
まとめ
今回は、ホームページの集客について、集客できない5つの要因と対策、Web集客の秘訣を徹底的に解説してきました。自社のホームページを再確認する意味でも、集客できるホームページの特徴が理解できたことでしょう。
コロナ禍で生活様式がインドアを中心とするWebの需要が高まる中、ホームページの閲覧機会も増えてきています。そのため、自社のホームページを単なる販売サイトのままにしておくのではなく、潜在ユーザーを集客できるオウンドメディアをつくることが大事です。
インターネット上に数ある販売サイトや企業紹介ページのままでいるか?潜在ユーザーに見つけてもらい、共感を得られるオウンドメディアの運用をはじめるか?専門業者に相談してみることをオススメします。結果的に時間と労力を削減することにつながるのではないでしょうか。