「Seo対策は何故学ばなければならないの?」
サイト運用者が常に学んでおかなければいけないのが最新のSeo対策です。しかし、サイト運用者は、Seoの他にもやるべきことがあって大変なことでしょう。
そこで、この記事ではサイト運用者が知っておくべきSeoの最新トレンドと対策について解説していきます。具体的には、トレンドとなる3つの対策と5つの基本を紹介しましょう。Seoについて基本を理解しようとしているWeb担当者様は、ぜひお役立てください。
目次
Seoとは?
Seoは、インターネットで調べものをする際に活用する検索エンジンに対して、評価されるWebサイトを制作、運営するための方法です。Search Engine(検索エンジン)の頭文字の「S」と「E」、Optimization(最適化)の頭文字「o」をとってSeo(検索エンジン最適化)といいます。
Seoの目的は、検索エンジンの評価を得て検索結果ページで上位表示されることです。Seoを施すことは、インターネットを使った検索行為で入力する「検索キーワード」に対して、最も解答に相応しいWebページを検索結果上位に表示させる取り組みとなります。
検索エンジンの大手サービスであるGoogleでは、個々のWebページに対して評価スコアの開示はしていません。ただし、改善が必要なWebページには指標となるメッセージを通達しています。また、全体的な評価指標として、基本的な方向性に触れている状況です。
サイト運用者が知っておくべきSeo5つの基本
サイト運営者であれば、知っておくべきSeoにおける5つの基本を解説します。5つの基本とは、次のとおりです。
Googleが重要視している10の要件
まずは、検索エンジンのGoogleについて、何を重要視して運営しているのか?企業コンセプトからWebページの評価となる指標を判断してみましょう。Googleは、次にあげる10の要件が守られていることを重要視しています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
- 遅いより速いほうがいい
- ウェブ上の民主主義は機能する
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 世の中にはまだまだ情報があふれている
- 情報のニーズはすべての国境を越える
- スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 「すばらしい」では足りない
引用元:Googleが掲げる10の事実
Googleが重要視している10の要件は、組織マネージャーの考え方として公開されている要件です。ただし、内容がWebサイト担当者に向けたメッセージと重なるため、基本としておさえておく必要があります。上記の要件は、Webサイトに対して次の要望と判断できます。
- ユーザーの利便性
- 反復を重ねた改善
- Webページの表示速度
- 外部リンクの多さなど情報源としての評価技術
- モバイル端末など複数のデバイス上で最適な表示
- 広告掲載の健全性と客観性
- 最新情報の追求
- 情報コンテンツのグローバル化
- 自由な創造性の追求
- 未達成の目標へ向かう姿勢
Googleの企業として掲げる10の要件から、基本的に上記の目的に向かっていることがうかがえます。そのためには、評価対象となるWebページに対しても、同じ要素を持って評価される可能性も高くなるでしょう。
ユーザーにとって有益なサイトとは
Googleのミッションは検索ユーザーに対して、ユーザーが求めている適切なコンテンツを提供することです。つまり、Googleは検索ユーザーを満足させることを最も重視しています。そのため、Googleの検索結果の上位に表示されるためには、ユーザーにとって有益なサイトであることが大前提となるのです。
ユーザーにとって有益なサイトとは、具体的にどのようなサイトでしょうか。それは、特定のキーワードで検索したユーザーが求めている情報が100%含まれているコンテンツということができます。
例えば、ダイエットに効果のある運動について検索したにもかかわらず、運動に関する情報が薄かったら検索ユーザーはガッカリしますよね。訪れたユーザーを十分に満足させられるサイトが有益なサイトなのです。
Googleが実施する検索順位上位表示の仕組みを推測
Googleが実施する検索順位上位表示の仕組みは、正式に公開されているわけではありません。正式には、企業機密として非公開なまま実行されています。ただし、評価結果から推測できる部分があるので、推測できる仕組みの部分を紹介しましょう。
Googleでは、クローラーというWebサイトを巡回する役割のロボットを使って定期的にWebサイトの情報を収集します。Webサイト管理者は、Googleに対してWebサイトの登録をして検索結果への表示を求めます。
Googleは、検索結果ページの上位に表示する判断指標として、200以上の項目を使用しています。最終的に、検索キーワードの検索意図に最も最適なページを上位表示させる順位付けが検索結果ページの順位になる仕組みと推測されます。
Googleが評価の基準とするE-A-T
Googleが評価の基準とするE-A-Tとは、3つの要素の頭文字をとった略称です。
- Expert:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
Googleでは、上記3つの要素E-A-Tを重要視しています。そのため、コンテンツにはその分野に関して実績や知見を持った専門家であることが必要です。Seoを考えるうえでは、E-A-Tを満たしていることを判断しましょう。
Googleが実施するアップデートの種類
Googleが実施するアップデートは、定期的にアルゴリズムの改良として実施されています。過去には、ペンギンやパンダなどのアップデートがありました。最近のアップデートとしては、コアアルゴリズムアップデートが実施されています。ここでは、主なアップデートの種類を紹介しましょう。
パンダアップデート
Webサイトのコンテンツ品質に対して評価するアップデートがパンダアップデートです。おもに、他のサイトのコピーコンテンツではないか?オリジナル性を判定します。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、外部から受けているリンクに対して、不自然であるか?リンクやネット上のスパム行為を判定するアップデートです。
モバイルフレンドリーアップデート
スマホなどモバイル端末向けの表示に最適化するためのアップデートがモバイルフレンドリーアップデートです。Googleでは、モバイルフレンドリーテストに対して無料でチェックできるツールを用意しています。そのため、アップデートに関係なくテストを実施して最適化のチェックが可能です。
BERTアップデート
自然言語処理技術のNLPを導入したBERTアップデートは、検索キーワードの検索意図を判断するためのアップデートです。BERTアップデートにより、文脈の判断が可能になり、Googleの精度が向上されました。
コアアップデート
コアアップデートは、おもにコンテンツの品質を評価するアップデートです。最近では、定期的に実施されて順位変動に影響を与える要素となります。コアアップデートは、内容を明示していないため、あらゆる憶測のもとコンテンツの改良に取り組むケースが考えられるでしょう。
最新Seo:準備編2つのツール導入
SeoでWebサイトの品質を最適化するには、2つのツールを導入する必要があります。ツール上のデータを分析指標とするためです。
- Googleアナリティクス
- サーチコンソール
Googleアナリティクス
Webサイトを運用することにより、検索エンジンを介して様々な読者のサイト訪問が期待できます。Webサイトに訪問するユーザーのアクセス状況をデータ分析するツールです。Googleアナリティクスは、Webサイトや広告、SNSなどに設置したタグから訪問ユーザーの行動をデータとして解析します。
また、Webコンテンツに接触のあったユーザー属性(アクセス地域・使用デバイスなど)データから、コンテンツ改善の指標となるでしょう。
サーチコンソール
サーチコンソールは、Googleの検索結果の順位に対して、改善点やエラーなどを管理するツールです。Webサイト運用者は、強制的に利用する必要はありませんが、サイトの健全性をリアルタイムで判断するには、役立つ無料で利用可能なツールです。
Googleのクロール結果により発生したWebサイトの問題点をリアルタイムで把握できます。
最新Seo対策:コンテンツ編11の対策
それでは、ここからはコンテンツに対する具体的なSeo施策について解説していきます。最新のSeoとなるコンテンツの対策として11の施策を紹介しましょう。
コンテンツの充実
まずは、Seoの取り組みとしてWEBサイトのコンテンツを充実させることです。WEBサイトの質と量の双方を充実させることを意識しましょう。
たとえば、どれほど優れたコンテンツであったとしても、ページ数が少なければサイト全体の情報量が少ないため検索ユーザーを満足させることはできません。常にユーザーを満足させるには何が必要かを考えるようにしましょう。
ユーザーを満足させるコンテンツ量とは、コンテンツを読んだときに疑問が残らないボリュームであることです。量を求めすぎて逆に膨大な情報量で理解しにくくなる場合もあります。Webサイトは、わかりやすく伝わりやすい情報量でテーマごとにページを分ける必要があるでしょう。
コンテンツの品質
Seoの基本は、コンテンツの品質を意識してWebサイトを作ることです。質の良いコンテンツには、次の条件が備わっています。
- ユーザーに役立つ情報
- 正確な情報
- 信頼できる出処からの情報
- 関連情報の網羅性の高い情報
コンテンツは、文章だけではなく画像や動画、デザインなど含めてすべてがコンテンツとして該当します。Webサイトに組み込むコンテンツすべてが上記にあげた条件をクリアできれば、コンテンツの品質の高さを保てるでしょう。
また、品質の高いコンテンツは他者のコピーコンテンツであってはいけません。コンテンツが上記にあげた条件をクリアしていたとしても、コピーした内容であればコピーコンテンツとみなされます。あくまでも、オリジナルであることが前提の上です。
コンテンツの改善
コンテンツの改善では、Webサイトの運営におけるGoogleからなかなか評価を得られない場合の施策です。改善点は、キーワードの見直しや文章コンテンツのリライトなどがあげられます。
もしかしたら、対策キーワード自体に需要がなくなっている場合も考えられるでしょう。キーワードの検索ボリュームやトレンド性なども調査して、需要を判断します。または、検索意図を間違った方向に捉えている場合も考えられるでしょう。対策キーワードと文章コンテンツを再度見直しして、キーワードの変更やコンテンツのリライトや追記など対応が必要です。
検索ワードのニーズを捉える
また、Seoは検索ワードのニーズを捉えることも非常に大切なポイントです。特定のキーワードで検索したユーザーは、どのような情報を求めているのかを的確に捉えなければいけません。
例えば、「ダイエット サプリメント」というキーワードであれば、
・ダイエットに効果のあるサプリメントの種類・商品を知りたい
・ダイエットにサプリメントは効果があるのかが知りたい
というように、検索ユーザーの求めている情報を想定し、それを的確に捉えることが大切なのです。
ユーザーの求めている答えを与える
検索ワードのニーズを捉えたら、当然ながらその求めている答えを与えてあげなければいけません。そのためには、ユーザーが求めている情報を全て洗い出し、それをコンテンツで提供していかなければいけません。
タイトルと記事内容の一致
ユーザーはコンテンツのタイトルを見てどのページにアクセスするかを判断する傾向があります。そのため、タイトルと記事内容(コンテンツ)は一致させなければいけません。
例えば、「ダイエット サプリメント」のキーワードで検索し、双方のキーワードが含まれたページにアクセスしたとします。それにもかかわらず、ダイエットの運動法や食事制限に関する情報が大半を占めているコンテンツであれば、タイトルと記事内容が一致しているとは言えないでしょう。
タイトルタグと見出しタグの関係
Seoでは、タイトルタグと見出しタグの関係を理解して適切な設置が必要です。タイトルタグの場合は、検索エンジンの検索結果ページに表示されて、ユーザーが真っ先に読むべきか判断する材料となります。そのため、Webサイトの入り口に飾った看板の役割ともいえるでしょう。
Googleの評価基準としても、タイトルタグは重要な評価指標です。ユーザーの検索意図との整合性を判断するポイントにもなります。「このWebサイトで何を知ることができるのだろう」という答えとして、コンテンツの中身をタイトルタグで表現することが大事です。まさに、タイトルあタグ次第でクリック率や検索順位に大きく影響を与えるため、Seoに取り組む場合は重要視すべきポイントとなります。
タイトルタグで設定した内容と見出しタグの内容は整合されている必要があります。タイトルタグは、見出しタグで構成されている要点を全体的に集約したタイトルです。タイトルとは、まったく関係のない見出しを含めてしまうと、タイトルに期待を込めてコンテンツを読みだしたユーザーに不信感を与えてしまいます。そのため、タイトルタグと見出しタグは論理構造で成り立つ関係性を意識しましょう。
情報の網羅性
また、WEBサイトの情報の網羅性も訪れたユーザーを満足させるためには、とても重要なポイントです。
例えば、「ダイエット サプリメント」のキーワードで検索して訪れたWEBサイトに、ダイエットの基礎知識や食事制限などについて書かれたページがあればユーザーは嬉しいですよね。このように、情報に網羅性があるWEBサイトはユーザーを満足させることができ、検索エンジンからも評価されるのです。
情報の信憑性
そして、網羅性と同じように情報の信憑性も大切です。
例えば、コンテンツで提供しているデータの明確な根拠がなければ、サイトを訪れたユーザーはそのデータを信用することはできないでしょう。当然ながら、ユーザーを満足させることはできず、検索エンジンからも評価されません。
内部リンクの最適化
Seoでは、内部リンクの最適化が求められます。内部リンクでは、ページごとにサイト内の関連するページへリンクを設置します。その際、自然の流れでサイト内を回遊できるような「参考リンク」的な要素が必要です。
リンクを設置する際は、アンカーテキストによりリンク先の内容をテキストでわかりやすくする配慮もポイントになります。サイト内の内部リンクがつながると、専門性を高めるためにコンテンツの追加(ページの追加)も必要になるでしょう。結果的にページの追加がコンテンツの専門性の向上につながります。
外部リンクの最適化
Seoでは、外部対策として外部サイトからのリンクも最適化する必要があります。外部リンクの注意点として、あくまでも良質な被リンクであることです。Googleでは、Webサイトの被リンクに対して品質をチェックしています。
先述したGoogleが重要視する10の要件にもある「ウェブ上の民主主義は機能する」では、被リンクのことをWebサイトへの「投票」に置き換えています。良質な関連性のある外部サイトから被リンクを受けることは、外部対策として評価を上げるポイントになるでしょう。
最新Seo:ユーザビリティ向上編3つの対策
ここからは、ユーザビリティに関するSeo施策について解説していきます。ユーザビリティを高めるには、3つの施策が必要です。
- モバイルフレンドリー
- ページスピードの改善
- レスポンシブデザイン
モバイルファースト
Webサイトでは、近年その重要度が増しているのがモバイルファーストへの対応です。モバイルファーストとは、今までのパソコン表示向けのサイトではなく、モバイル表示向けのサイトが評価の軸になっていることを指しています。
現代では、スマートフォンの普及に伴いGoogleがモバイルサイトを重要視するようになったのです。したがって、サイト運用者はスマートフォンにおけるユーザビリティも意識しなければいけません。現状では、インターネットユーザーの8割がスマホからの閲覧となります。そのため、モバイルフレンドリーであることは遠ざけられない施策となるでしょう。
ページ表示速度の向上
また、WEBサイトの表示速度を向上させることもユーザビリティを高めるためには大切な施策です。
たとえば、ある情報を探していてWEBサイトのURLをクリックしたのに、なかなかページが表示されなかったらイライラしますよね。そのため、パソコンでもモバイルサイトでも、ページ速度を高めることでユーザーの満足度を高めることができるのです。ページが表示されるまでの速度は、Googleの評価指標として重要な取り組みとなります。
具体的には、Webページの読み込み速度を計測して改善点を指摘するページスピードインサイトの活用がおすすめです。
参考データ:ページスピードインサイト
レスポンシブ対応
また、WEBサイトのレスポンシブ対応も、ユーザビリティを高めるための有効な施策ということができます。
現在では、パソコンやスマートフォン、タブレット端末など多くのデバイスが普及しているため、デバイスに合わせた適切なサイト表示ができるレスポンシブ対応はユーザビリティをおおいに高めてくれます。レスポンシブデザインの基本は、デバイスごとに最適な表示を設定することです。
まとめ
この記事ではサイト運用者が知っておくべきSeoの最新トレンドと対策について解説してきました。具体例を挙げながら解説してきたので、企業のサイト運用者の方は参考になったのではないでしょうか。
Seoに関する技術や情報は、常にアップデートされていくものです。常にアンテナを立てながら、日々のサイト運用にあたるようにしましょう。ただし、この記事で解説したSeoの基本は部分的に追及すると、専門的な要素への対応が必要となります。たとえば、Googleアナリティクスやサーチコンソールの活用にしても、専門用語の理解や設定が必須です。
自社Web担当者の知見が足りない場合や時間や労力面のリソースが不足している場合は、専門業者の力を活用することをおすすめします。結果的にSeoに掛かる取り組みを時短できる可能性が高くなるからです。ぜひ検討してみてください。